店舗・事務所の開設チェックリスト|契約から営業開始までの段取り
店舗や事務所の物件は、 契約がゴールではなくスタートです。 契約日から営業開始日までの期間は、 売上ゼロのまま家賃だけが発生する「空走期間」。 この期間を最短にできるかどうかは、 内装工事よりもむしろ、 電気・ネット・電話・許認可といった段取りものの手配順で決まります。
この記事では、 店舗・事務所の新設や移転で「契約後にやること」を営業開始日からの逆算で整理します。 とくに見落とされがちな固定電話番号の手配——開業の信用インフラでありながら、 直前に慌てて手配されがちな項目——について、 回線方式の選び方まで踏み込みます。
営業開始日からの逆算スケジュール
| 時期 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 契約前 | 用途確認・インフラ容量の確認 | 業種の用途制限、 電気容量、 ネット回線の引込可否は契約前に確認 |
| T-30日〜 | 内装工事の発注・許認可申請 | 飲食・士業などは許認可の標準処理期間から逆算 (申請に固定電話番号が要る場合も) |
| T-21日〜 | 電気・ガス・水道・ネット・固定電話の申込 | ネット系は工事待ちが発生しやすい。 電話は方式によって開通日数が大きく違う (後述) |
| T-14日〜 | 什器・複合機・レジ/POS・防犯 | 複合機のFAXやPOS・警備装置は電話回線と相性確認が必要 |
| T-7日〜 | 名刺・看板・Web・Googleビジネスプロフィール | 連絡先 (住所・固定電話番号) が確定していないと作れないものを最後に |
| T-0 | 営業開始 |
注目してほしいのは、 「固定電話番号が決まらないと進まないタスク」が後半に連鎖していることです。 名刺・看板・サイト・許認可・取引先への案内——番号の確定が遅れると、 これら全部が遅れます。
固定電話番号は「信用インフラ」 — 携帯だけで開業しない理由
- 銀行口座・融資の審査: 法人口座開設や創業融資の申込書には固定電話欄があり、 携帯番号のみの事業者は実在性の確認でひと手間増えるのが実務です
- 許認可・各種登録: 業種によっては申請書類に事業所の電話番号が必要。 求人媒体や業界団体の登録でも固定番号が求められることがあります
- 取引先・顧客からの見え方: 市外局番つきの番号は「その地域に実在する事業所」の証明として機能します。 Googleビジネスプロフィールやポータル掲載でも連絡先の一貫性が重要です
- 移転時の注意: 市外局番のエリアをまたぐ移転では原則として番号が変わります。 移転先決定の段階で「番号がどうなるか」を回線事業者に確認し、 変わる場合は取引先への案内期間を逆算に組み込んでください
電話回線の引き方は3方式 — 初期費用・開通日数・通話料で比較
| 方式 | 初期費用の目安 | 開通まで | 特徴 |
|---|---|---|---|
| NTT加入電話 | 施設設置負担金 (39,600円) または負担金なしプラン+工事費 | 数日〜 | 従来型。 基本料・通話料は距離制 (県外100km超は3分88円) |
| 光電話 (ひかり電話) | ネット回線とセット・工事費 | ネット工事待ち次第 (繁忙期は数週間〜) | 月額は安いが、 ネット回線の開通工事に引きずられる。 停電時に使えない点も |
| 直収型 (ソフトバンク おとくライン等) | キャンペーンで0円になる場合あり | 最短2日 (販売サイト表記) | NTTを介さず通信会社の設備で直接収容。 全国一律の通話料 (3分8.6円) と基本料の削減が主なメリット |
選び方の軸はシンプルです。 ①ネット回線と一緒に時間をかけて整えられるなら光電話、 ②開業日が迫っていて「番号を早く・初期費用を抑えて」確保したいなら直収型が候補になります。 NTT加入電話の距離制通話料 (市内3分9.3円〜県外3分88円) に対し、 直収型は全国一律料金なので、 県外の取引先・顧客への発信が多い事業ほど差が出ます。
直収型の例: ソフトバンク「おとくライン」
直収型の代表例が、 ソフトバンクの固定電話サービス「おとくライン」です。 公式・販売サイトの説明によると次のとおりです。
- NTTの局舎を介さず、 ソフトバンクの通信設備で直接収容する固定電話。 番号は新規取得 (選択も可) と、 NTT加入電話からの番号そのまま移行の両方に対応
- 通話料は全国の固定電話あて一律3分8.6円 (税込) — 距離制のNTT加入電話 (県外100km超 3分88円) に比べ、 遠距離発信が多いほど削減幅が大きい
- 基本料もNTT比で削減できる料金設定 (例: ISDN回線で月440円の削減例が公式に示されています)
- 販売サイトによると導入実績は167,000回線超、 最短2日で開通、 現在は初期費用0円キャンペーンを実施中
- 注意: 一部対応していない市町村があります。 移転・新設先の住所で利用可否をまず確認してください
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開業日が決まっているなら、 番号の確保は早いほど後工程 (名刺・看板・許認可・Web) が楽になります。 まずは移転・新設先の住所が対応エリアか、 無料相談で確認を。
- 初期費用0円キャンペーン実施中 (販売サイト表記)
- 番号の新規取得 (選択可)・NTTからの番号移行に対応
- 通話料は全国一律3分8.6円 (税込) — 距離制より遠距離に強い
申し込む前に確認すべき3点
- 対応エリア: 直収型は一部市町村で利用できません。 物件住所での可否確認が最初の一歩です
- 既存機器との互換: FAX・POSレジ・警備会社のセキュリティ回線・エレベーター非常通報など、 電話回線に乗っている機器がある場合は、 回線変更で動かなくなるものがないか事業者に確認を
- 移転の場合は番号の扱い: 同一局番エリア内なら番号維持できることが多い一方、 エリアをまたぐと変わります。 「番号が変わる前提」の移転なら、 旧番号の案内アナウンス手配も忘れずに
まとめ — 番号の確保が、 開業準備の「クリティカルパス」
- 店舗・事務所は営業開始日からの逆算で段取りする。 売上ゼロの空走期間を最短に
- 固定電話番号は信用インフラ。 審査・許認可・名刺・看板が番号待ちで止まらないよう、 早めに確保する
- 回線はNTT加入電話・光電話・直収型の3方式を初期費用×開通日数×通話料で比較。 急ぎ・低初期費用なら直収型が候補
- 申込前に対応エリア・既存機器の互換・番号の扱いの3点を確認
電話は地味な項目ですが、 開業準備の中で「他のタスクを止める力」が一番強いインフラです。 物件が決まったら、 内装の打ち合わせと同じ週に番号の手配も始めてください。
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- 店舗・事務所の新設/移転どちらにも対応
- 最短2日開通・初期費用0円キャンペーン (販売サイト表記)
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公開日: 2026年6月10日