駅徒歩16〜20分が前月比2倍に急増 | 東京都江東区 収益・投資用物件 中古相場分析【2026年6月版】— 1932件集計

最終更新: | 1,932件・5サイトのデータに基づく

「駅近こそ正義」――収益不動産の世界で長らく語られてきた常識が、今月の集計データではわずかに揺らいで見える。徒歩16〜20分帯の掲載数が前月の19件から39件へと倍増し、しかも中央値はむしろ下がった。当サービスが5サイト(センチュリー21・大京穴吹不動産・健美家・ピタットハウス・楽待)から自動収集した東京都江東区 収益・投資用物件 1,932件(2026年5月5日〜6月4日掲載)を読み解くと、豊住線着工と地価上昇のなかで投資家の選別軸が静かに変わり始めている輪郭が浮かび上がる。

市場サマリー

集計件数
1,932件
中央値価格
4,750万円
㎡単価中央値
94.3万/㎡
価格帯 (Q1–Q3)
2,590〜17,000万円

東京都江東区 収益・投資用物件の新着を見逃さない

今月の注目: 駅徒歩16〜20分 × 利回り5%以上, 旧耐震RC 4000万円以下, 豊洲・東雲 築15年以内
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📝 本稿の読み方

TL;DR / 今月の要点

今月のトップ3変化(前月比)

月次レポートの真価は、定点観測でしか見えない「動き」にある。本集計が前月(2026年4月)の同条件データと比べて検出した変化のうち、影響度の大きい3件を取り上げる。

駅徒歩16〜20分帯が件数倍増、中央値はむしろ下落

最もインパクトが大きかったのは駅徒歩16〜20分帯だ。前月の19件から今月39件へ、ほぼ倍増(+105.3%)。一方で中央値は7,200万円から4,280万円へ-41%と大きく下げた。件数が増えただけでなく、安価な郊外側物件の流入が中央値を押し下げた構図である。

仮説として、亀戸・大島・砂町・東大島など江東区東部の駅遠物件が、地価上昇局面で「いまのうちに出す」売却判断につながっている可能性がある。区部全域では+11.1%で、令和7年の+9.6%から上昇幅がさらに拡大しました。最も上昇率が高かったのは台東区の+18.5%で、文京区の+16.0%、港区と品川区の+15.0%が続いています。江東区も全用途+13.47%という強い上昇基調にあり、含み益を確定したい所有者の動きが郊外側で表面化したと解釈できる(推測ラベル付き)。

利回り10%以上の中央値が3,450→6,300万円へ+82%

少数サンプル(26件、参考値)ながら、利回り10%超帯の中央値が3,450万円から6,300万円へ+82.6%と大きく上振れた。築年中央値は1961年、面積中央値は約206㎡。つまり築古かつ規模の大きい一棟SRC・鉄骨造の物件が複数流入したことが要因と読める。

「高利回りで安い」物件群に「高利回りで高い」物件群が混ざってきたことで、利回り帯の構成が変化した。表面利回りの数字だけで飛びつくと、土地値の重い旧耐震物件を掴むリスクが従来より高まる局面、と読み手としては警戒したい。

駅徒歩6〜10分帯の中央値が6,000→9,500万円へ+58%

最も件数の多い駅徒歩6〜10分帯(495件)で、中央値が+58.3%跳ねた。築年中央値は2009年、面積中央値は76.3㎡。つまり築15〜20年程度のRC一棟マンションが、価格を切り上げて出てきていることになる。

背景には、東京カンテイは2026年5月21日、2026年4月の東京23区中古マンション70㎡価格を1億2,724万円と発表した。前月より2.4%上がり、24カ月連続の上昇になった。という都区部全体の値上がり基調がある。江東区の準築浅一棟物件もこの流れに同期し、売主の強気姿勢が中央値に反映された格好だ。

🗞️ 今月のトピック

直近の動きで本集計の数字に影響しそうなトピックを1件だけ拾う。

東京都中古マンション市場、2026年4月も価格上昇基調が継続(2026年5月19日・ダイヤモンド不動産)東京都の中古マンション市場は、2026年4月も引き続き平均価格の上昇基調を維持しながら、エリアごとの需給の温度差が色濃く出た月となった。都区部では全エリアで成約件数が前年割れとなる一方、多摩地区は唯一プラスに。都区部の在庫増・成約件数減という需給の緩み方は、当サービス集計でも掲載数が1,808→1,932件と+6.9%増えた動きと整合的だ。売り手の強気と買い手の慎重姿勢が並走する「ワニの口」が、江東区の収益物件でも徐々に広がっている可能性がある。

東京都江東区 収益・投資用物件の中古市場の輪郭(当サービス集計)

数字の細部に入る前に、5サイトから集めた1,932件全体の地図を描いておきたい。江東区の収益・投資用物件はどんな顔ぶれが、どんな価格帯に集中しているのか。

集めた1,932件の内訳

集計対象は5サイト(センチュリー21・大京穴吹不動産・健美家・ピタットハウス・楽待)。掲載件数の構成は楽待970件・健美家936件で全体の98.6%を占め、残りをピタットハウス17件・大京穴吹不動産5件・センチュリー21の4件が分担している。投資用ポータルが主力で、仲介系サイトは小規模、という分布だ。

物件種別は、健美家の中央面積が218㎡・楽待が58㎡。つまり健美家は一棟物件中心、楽待は区分マンション混在の供給源、と読める。

価格はどこに集中しているか

全1,931件(価格データ取得分)の価格中央値は4,750万円。安め4分の1(25パーセンタイル)は2,590万円、高め4分の1(75パーセンタイル)は1億7,000万円と、下から上までのレンジが極めて広い。最安値は740万円、最上位は22億8,000万円。歪度(分布の偏り)は3.0近く、上位の超高額物件が平均値を押し上げる典型的な「右に長い裾」を持つ。

平均値は約1億1,974万円だが、中央値の2.5倍にも達する。読者目線では、中央値の4,750万円を「真ん中の物件」の手応えと考えるほうが実勢に近い。

ヒストグラムで見ると、最も件数が多いのは2,500〜3,000万円帯(241件)。次いで1,000〜1,500万円帯(157件)・3,000〜3,500万円帯(157件)が続く。区分マンションの単身者向けと、築古一棟の安価物件、そして準築浅区分マンションが団子状に集まっている形だ。

掲載開始・掲載終了の動き

集計期間中の新規掲載は923件、掲載終了は95件。観測期間が短いため、この比率は参考値として読みたい。週次で見ると新規は248→227→200→231件と週200件超を維持して安定。掲載終了はほぼ立ち上がらず、観測タイミングの制約で正確な掲載寿命の比較は難しい。

ただし、掲載が消えるまでの中央値は12日(47件分の解析)。条件の合う物件は2週間以内に動く、というのが実勢のラフな目安だ。

築年ごとの相場と「価格の断層」

東京都江東区 収益・投資用物件には、はっきりとした築年の断層がある。築40年と築5年で価格差が5倍。だが断層は「ただの古さ」ではなく、法令の境界線にきっちり対応している。

築年帯ごとの中央価格

築年帯ごとの中央価格
築年帯 件数 価格中央値 ㎡単価中央値 利回り中央値 面積中央値
1980年以前(旧耐震) 271 3,999万円 53.6万円 5.82% 72.7㎡
1981〜1999年(新耐震) 566 2,980万円 73.2万円 5.65% 106.0㎡
2000〜2009年(品確法) 322 4,800万円 107.4万円 4.19% 75.2㎡
2010〜2019年 425 3,200万円 111.9万円 3.97% 33.5㎡
2020年以降(新省エネ基準) 318 25,100万円 132.7万円 4.03% 234.0㎡

一目で分かるのは、㎡単価の階段が綺麗に上昇していることだ。旧耐震53.6万円 → 新耐震73.2万円 → 品確法以降107万円 → 2020年以降132.7万円。新耐震から品確法の境界(2000年)で㎡単価が約47%跳ね上がっているのが最大の段差で、ここを境に「投資用として安心して引き受けられる物件」と扱われる印象が強い。

新耐震基準・品確法・長期優良の境界で何が起きているか

築年帯×構造で重ねると、1981〜1999年帯はSRC造87件・鉄骨造89件・RC造96件・木造15件と多種構造が混在。中央値はRC造1,380万円とSRC造2,500万円、鉄骨造2億2,300万円とブレが大きく、これは「区分1Rの大量供給」と「一棟ファミリーマンション」が同じ築年帯に同居していることを示す。

一方、2020年以降の帯はRC造142件で中央値2億5,100万円、鉄骨造14件で中央値4億4,500万円。新築〜築浅一棟マンションへの集中投資が中央値を押し上げる構図が顕著だ。

ちなみに2000年は品確法(住宅の品質確保促進法、10年瑕疵保証義務化)、2009年は長期優良住宅認定制度がスタートした節目。当サービス集計の㎡単価が2000年境界で大きく段差を持つのは、品確法以降の物件が住宅ローンや投資家評価の面で扱いやすいことの反映と読める。

旧耐震物件の比率と影響

集計1,932件のうち、旧耐震(1981年6月以前建築確認)は271件・14%を占める。再建築不可は2件(0.1%)、借地権5件(0.3%)と、リスク表示そのものは少なめだが、旧耐震比率は無視できない水準だ。

旧耐震物件は、住宅ローンや投資ローンの審査で耐用年数の残存(RC造47年 − 経過年数)が短く、融資年数が縮みがち。火災保険・地震保険料も新耐震に比べて高く設定されやすい。表面利回り5.82%という数字は、新耐震との約2.0ptの差を「融資・保険・出口での売却難」リスクの対価と見ると、決して過剰なプレミアムではない。

投資指標の現実

利回り中央値は帯ごとに大きく顔が違う。本集計で帯別に切ると、景色は別物になる。

利回り帯ごとの構成

利回り帯ごとの構成
利回り帯 件数 価格中央値 築年中央値 ㎡単価中央値
5%未満 1,040 4,280万円 2013年 109.8万円
5〜7% 440 4,980万円 1990年 65.6万円
7〜10% 160 1,130万円 1984年 47.1万円
10%以上(参考値) 26 6,300万円 1961年 30.6万円

5%未満が全体の54%と過半を占める。築年中央値2013年・㎡単価109万円という顔ぶれで、湾岸・都心寄りの築浅区分や準築浅一棟RCが中心。江東区が投資エリアとして「キャピタル狙い・低利回り」モードに振れている実態が読める。

参考までに、2026年1月〜3月期における全国の一棟アパート価格は9,027万円となり、前期比で0.53%上昇しました。上昇トレンドを維持したまま、10年前(2016年1-3月期:5,910万円)の約1.53倍となる過去最高値を更新しています。表面利回りは8.06%となり、前期(7.98%)から0.08ポイントの微増となったものの、長期推移では依然として過去10年間で最低圏の低水準にあります。(健美家 2026年1-3月期レポート)という全国動向と並べると、江東区の本集計中央値4.0%は、東京23区の収益物件としてはむしろ標準的な水準、と捉えられる。

利回り × 築年・構造の重ね合わせ

築年帯×構造のクロスで興味深いのは、1981〜1999年帯。RC造96件で中央値1,380万円・利回りは中央値5.65%だが、同じ築年帯の鉄骨造89件は中央値2億2,300万円と桁が違う。前者は区分1R/1K中心、後者はファミリー向け一棟マンションと読める。

高利回り帯(7%以上)はSRC造と木造の比率が高く、築古一棟の小型物件が中核。逆に5%未満帯のRC造(中央値建築年2013年)は、新築〜築浅の都心型一棟物件と区分タワーが混在する低利回りゾーンを形成している。

表面利回り vs 実質利回りの注意点

ここで読者に注意したいのは、表面利回り7.74%(7〜10%帯)の物件群が築年中央値1984年・㎡単価47万円という顔ぶれであること。修繕積立金の不足、空室時の原状回復、固定資産税、火災・地震保険料を引くと、実質利回りは表面値から1.5〜2.5pt程度差し引いて考えるのが現実的(推測ラベル付き)。

エリアプロフィールの失敗パターンとして、湾岸タワマンの大規模修繕積立金不足や、亀戸・大島の再建築不可・接道不良が挙げられている。本集計で再建築不可は2件しか掲載に明示されていないが、これは「明示されていないだけ」の可能性もある。内見・登記簿確認は必須と覚悟したい。

立地軸でみる相場

駅徒歩のプレミアムから入ろう。本集計の駅徒歩帯別データは、いま江東区で何が動いているかを率直に映している。

駅徒歩帯ごとの価格感

駅徒歩帯ごとの価格感
駅徒歩帯 件数 価格中央値 ㎡単価中央値 利回り中央値
1〜5分 418 3,830万円 93.3万円 4.46%
6〜10分 495 9,500万円 107.3万円 4.32%
11〜15分 182 2,980万円 73.6万円 4.71%
16〜20分 39 4,280万円 77.7万円 5.33%

意外にも、駅徒歩1〜5分帯の中央値(3,830万円)が、6〜10分帯(9,500万円)を下回る。これは1〜5分帯に区分1R/1Kの小型物件が多く混ざっているからで、㎡単価で見ると1〜5分93.3万円 vs 6〜10分107.3万円。面積を揃えれば1〜5分のほうがやや割安だが、ファミリー一棟は6〜10分のほうが供給多いという構造だ。

利回りは5.33%(16〜20分)から4.46%(1〜5分)と、駅近ほど低い王道の関係が成立。1pt弱の差が、駅徒歩というプレミアムの市場評価になる。

町丁/地区での偏り

集計値のある主要エリアで切ると、㎡単価の景色が一変する。

町丁/地区での偏り
エリア 件数 価格中央値 ㎡単価中央値 利回り中央値
豊洲 36 1億7,900万円 226.3万円 2.53%
東雲 37 1億3,380万円 147.5万円 3.23%
扇橋 50 2億6,800万円 117.5万円 4.45%
牡丹 39 2億5,100万円 107.3万円 4.22%
東陽 37 4,890万円 112.4万円 4.50%
亀戸 266 3,680万円 87.8万円 5.18%
大島 165 3,130万円 65.3万円 4.93%
北砂 65 2,990万円 56.6万円 5.33%
南砂 62 3,999万円 66.0万円 6.00%

豊洲が㎡単価226.3万円・利回り2.53%と完全な低利回り高単価ゾーン。一方、北砂・南砂・大島は㎡単価60万円台で利回り5%超と、まったく別の市場として並走している。同じ江東区でも、エリアによって㎡単価は約4倍、利回りは約2.4倍の開きがある。

注目したいのは扇橋・牡丹で、価格中央値2.5億〜2.7億円・㎡単価107〜117万円という新築〜築浅一棟マンション中心の顔ぶれが並んでいること。計画内容は、豊洲駅から東陽町駅を経由して住吉駅へ至る分岐線を作るというもので、中間には「枝川駅(仮称)」「千石駅(仮称)」という2つの新駅も設置されます。2030年代半ばの開業を目指して計画を推進する豊住線が、扇橋・牡丹・東陽の北側エリアにも期待感を波及させていると読める。

リスク要素と注意ポイント

数字が綺麗な物件ほど、隠れたリスクの確認に時間を割きたい。江東区の場合、立地固有のリスクも軽視できない。

当サービス集計のリスクフラグ

集計1,932件のうち、明示されたリスク要素の比率は以下の通り。

旧耐震の14%は、住宅ローン審査・融資年数・地震保険料に直結する数字だ。投資ローンの場合、耐用年数残存が短いと融資期間も短くなり、月次キャッシュフローが圧迫されやすい。表面利回り5.82%の旧耐震物件を「割安」と見るか「適正リスクプレミアム」と見るかは、出口戦略(売却 or 保有継続)次第と言える。

立地に固有のリスク(ハザード)

江東区はそもそも地形的にリスクが高い。エリアプロフィールでも触れられているとおり、区の大半が海抜ゼロメートル地帯で、荒川氾濫時は区の約68%が浸水想定。亀戸・大島・砂町は3m以上の浸水危険、湾岸(豊洲・有明・東雲・辰巳・潮見)は液状化リスク中〜高、と読み解ける(出典: 江東5区広域避難計画/江東区ハザードマップ)。

火災・地震保険料は、ハザード等級が高いエリアほど上がる。1階の浸水対策(重要設備の高所設置、止水板の有無)、外壁・タイル剥離(湾岸は塩害でRC劣化が早い)、機械式駐車場の更新時期は、内見時の必須チェック項目だ。

規制・条例で抑えるべき点

江東区は、湾岸(豊洲・有明・東雲)が準工業地域・商業地域中心で容積率500〜800%超の高度利用地区も含む。一方、亀戸〜砂町〜大島は住居系(第一種住居・第一種中高層)+準工業の混在で、容積率200〜300%が典型。投資用一棟RCを買う場合、再建築時に同じ容積を使えるかどうかが資産価値を左右する。

さらに、地下鉄8号線の延伸は、東京メトロ有楽町線豊洲駅から東陽町駅を経由し、住吉駅に至る区間を整備し、豊洲~東陽町と東陽町~住吉間に(仮称)枝川駅と(仮称)千石駅の2つの中間新駅を設置する計画です。区内外へのアクセス利便性を向上させる本路線は、令和4年3月に鉄道事業の許可がなされ、令和6年6月に都市計画決定が告示されるなど、2030年代半ばの開業を目指し、具体的に事業が動き始めています。(江東区 公式 2026年4月更新)という豊住線沿線では、新駅予定地周辺の物件は期待値が既に価格に織り込まれている。表面利回りだけで判断せず、賃料実勢で再評価したい。

国交省取引事例で当サービス集計を裏付ける

当サービスの集計(掲載価格ベース)と、国土交通省の不動産取引価格情報(成約価格ベース)を並べると、整合性が見える。

エリアプロフィールに収録された直近の取引事例から拾うと、有明エリア(2025年Q1)では70㎡・1億6,000万円(㎡単価228.6万円、有明駅徒歩4分)、55㎡・1億1,000万円(㎡単価200万円)、45㎡・7,000万円(㎡単価155.6万円)といった事例が並ぶ(出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ/sumave集計)。本集計の豊洲・東雲エリアの㎡単価中央値(豊洲226.3万円・東雲147.5万円)と整合する。

一棟物件では、福住1丁目RC造14戸・5億2,800万円・利回り4.02%(門前仲町徒歩4分、2022年9月築)、森下4丁目RC造4戸・4億5,200万円・利回り3.80%(菊川徒歩4分、2025年3月築)、牡丹3丁目一棟マンション・2億5,100万円・利回り4.21%(門前仲町)など、本集計の扇橋・牡丹エリアの中央値(2.5〜2.7億円)と一致する顔ぶれが揃う。

つまり、本サービスの集計中央値は、外部の公式取引事例と矛盾しないレベルで実勢を捉えている、と確認できる。

データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」

安い物件、高い物件。それぞれにどんな顔ぶれが並んでいるか。

下位10%: 1,480万円以下に並ぶ物件

集計の下位10%のラインは1,480万円(193件)。中央値で見ると、築年は1985年、面積は18.9㎡、駅徒歩6分。築古・狭小・駅近の区分1Rが中核だ。

このゾーンは、相続物件・任意売却・賃貸中オーナーチェンジが混ざる印象。融資が短く出にくいぶん、現金もしくは少額借入で買える層に向く。リノベ前提か、家賃を据え置いて利回りを取りに行くかの判断が分かれる。

上位10%: 3億5,900万円以上に並ぶ物件

上位10%は3億5,900万円以上(193件)。中央値で築年は2020年、面積は354.8㎡、駅徒歩8分。新築〜築浅の一棟RCマンションが中核で、扇橋・牡丹・湾岸エリアの規模の大きい物件が並ぶ顔ぶれ。

このゾーンは法人投資家・資産管理会社・相続税対策の富裕層が主たる買い手。2024年には、相続・遺贈・贈与で取得した分譲マンションの評価方法が見直されました。従来の評価額に「区分所有補正率」を乗じることで市場価格を反映する方法が導入されましたが、専門家会合では「まだ不十分」との声が上がりました。そして2025年12月19日に公表された令和8年度税制改正大綱では、下記の改正内容が盛り込まれました。①不動産小口化商品の評価見直し 路線価や固定資産税評価額ではなく、通常の取引価額(市場価格)で評価する。②貸付用不動産の評価期間制限 相続開始・贈与前5年以内に取得した貸付用不動産は、路線価ではなく実際の取得価額(市場価格)を基に計算した価格の80%相当で評価する。(出典: イエシルコラム)という税制改正大綱の動きは、こうしたゾーンの相続対策ニーズに今後影響する可能性がある。

本稿で描いた分布のどこを狙うかが決まったら、次は条件を絞って監視するフェーズ。掲載から消えるまでの中央値が12日という流通速度を考えると、毎日の自動巡回がなければ、好条件の出物は見るより先に消える。狙いのバンドを定めたら、待ち伏せの仕組みを用意するのが現実解だ。

よくある質問(当サービス集計での回答)

Q1. 東京都江東区 収益・投資用物件の中古相場はいくらですか?

本サービスが5サイトから集めた1,932件の集計では、価格の中央値は4,750万円、㎡単価の中央値は94.3万円です。ただし下から上までのレンジが広く、下位25%は2,590万円、上位25%は1億7,000万円。区分1Rから一棟RCマンションまで幅広く混ざるため、「平均」より「条件別の中央値」を見るのがおすすめです。

Q2. 東京都江東区 収益・投資用物件の買い時はいつですか?

本集計の中央値は前月比+24%上振れし、上振れの主因は準築浅一棟RCの売り出し増。日銀は2024年3月のマイナス金利解除以降、段階的に政策金利を引き上げてきました。市場では2026年末までに政策金利が1.0%程度に達するとの見方が出ています。(グローバルトラスト不動産)という金利上昇圧力もあり、「絶対の買い時」を断言するのは難しい局面です。ただし、本集計では掲載から消えるまでの中央値は12日。狙うバンドを決めて待ち伏せできれば、月単位で出物に当たる確率は高い、と言えます。

Q3. 旧耐震の物件はどれくらい流通していますか?

本集計1,932件のうち、旧耐震(1981年6月以前建築確認)は271件・14%です。価格中央値は3,999万円・㎡単価53.6万円・利回り中央値5.82%と、新耐震帯(73.2万円/5.65%)に比べて約27%安く・利回りはわずかに高い水準です。投資ローンの審査・地震保険料・出口戦略への影響を加味して判断したいゾーンです。

Q4. 東京都江東区 収益・投資用物件で利回りが高いのはどんな条件ですか?

本集計で利回り7%以上の160件を見ると、価格中央値1,130万円・築年中央値1984年・㎡単価47万円。築古・小型・主要駅から離れた区分や一棟小型物件が中核です。エリア別では北砂・南砂・大島の㎡単価60万円台ゾーンが7%帯と重なる傾向。ただし参考値ですが利回り10%以上の26件は築年中央値1961年と、旧耐震・再建築リスクが混ざる帯です。

Q5. 駅徒歩の差で価格はどれくらい変わりますか?

本集計の中央値ベースで、駅徒歩1〜5分が㎡単価93.3万円、6〜10分が107.3万円、11〜15分が73.6万円、16〜20分が77.7万円。駅徒歩1pt増で㎡単価約2万円減の感覚です。利回りは1〜5分の4.46%から16〜20分の5.33%へと約0.9pt広がります。1〜5分帯は区分1Rの小型物件が混ざるため、価格中央値だけだと逆転して見える点に注意してください。

Q6. 今月(2026年6月版)の本集計で、最も特徴的だった動きは?

駅徒歩16〜20分帯の件数が19→39件と前月比+105%急増し、中央値は7,200→4,280万円に下落しました。江東区東部(亀戸・大島・砂町・東大島)の駅遠物件が安値で複数流入したことが要因と読めます。地価上昇の局面で含み益を確定したい売り手が動いた可能性、と仮説的に解釈できます。

Q7. 狙いの条件で東京都江東区 収益・投資用物件の新着を毎日追うには?

当サービス(物件ウォッチ)は、センチュリー21・大京穴吹不動産・健美家・ピタットハウス・楽待 の5サイトを毎日自動巡回し、条件に合致する新着物件をLINEに即時通知します。「利回り7%以上 × 駅徒歩10分以内 × 1億円以下」のような複合条件も設定可能で、無料プランなら24時間遅延版で試せます。本稿で見た「掲載から中央値12日で消える」流通速度を考えると、自動追跡は事実上必須と言えます。

2026年6月のハイライトと注意点

今月の本集計で最も特筆すべきは、駅徒歩16〜20分帯の件数倍増(19→39件)と中央値下落(7,200→4,280万円)の組み合わせ。前月比でも極めて目立つ変化で、江東区東部の郊外側で含み益確定の売却が動き始めている可能性を映している。並行して、駅徒歩6〜10分帯の中央値が+58%上振れ、準築浅一棟RCの「強気売り出し」が増えた。

本レポートのデータは、5サイトに掲載されていた物件を期間中に集計した「掲載ベース」であり、成約価格ではない。また、観測期間が短いため、新規/掲載終了の比較は参考程度と捉えるのが妥当。来月以降、この駅徒歩16〜20分帯の動きが継続するかが、江東区東部の相場転換点を読むうえでの注目ポイントになる。

本レポートは、物件ウォッチが5サイト(センチュリー21・大京穴吹不動産・健美家・ピタットハウス・楽待)から自動収集した東京都江東区 収益・投資用物件 1,932件(2026-05-05〜2026-06-04掲載)の集計に基づきます。日本の不動産市場全体の動向ではなく、当該サイト群に掲載されていた個別データの分析です。表示価格は売出時点のもので、成約価格とは異なる場合があります。次回更新は2026年7月初旬を予定しています。

1,932件超の東京都江東区 収益・投資用物件から条件に合う1件を

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※ この記事のデータは物件ウォッチがセンチュリー21・大京穴吹不動産・健美家・ピタットハウス・楽待を横断して収集した2026年6月4日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。現在掲載中の注目物件20件は 東京都江東区 収益・投資用物件の注目物件一覧 から確認できます。