新耐震帯が前月比+33.6%で急伸 | 東京都江東区 収益・投資用物件 中古相場分析【2026年7月版】— 1684件集計
築古の一棟RCが、静かに値上がりしている——。この1ヶ月、東京都江東区の投資物件市場を眺めていて最も目を引いたのはこの一点だ。当サービス(物件ウォッチ)が6サイトから収集した1,684件の掲載データを前月と重ね合わせると、1981〜1999年築の「新耐震だが築古」帯の中央価格が2,980万円から3,980万円へと前月比+33.6%の跳ね上がりを見せた。湾岸タワーの高値疲れが語られる裏で、深川・城東の築古RCに買いが向かっている——そんな仮説が浮かぶ数字である。本稿では、この1ヶ月の集計から見えた東京都江東区 収益・投資用物件のリアルを、築年・利回り・立地の3軸で解きほぐしていく。
📝 本稿の読み方
- 分析対象: 6サイト(センチュリー21, 大京穴吹不動産, 健美家, ピタットハウス, 楽待, 三井のリハウス)の掲載データ 1,684 件、期間 2026-06-02 〜 2026-07-02
- 集計方法: 期間中に各サイトに掲載されていた物件を集計しています。価格変更などで同じ物件が再掲載された場合は、URLでまとめて1件として扱っています。
- 追加の注意点:
- 表示価格は売出時点の価格で、実際に成約した価格ではありません
- 同じ物件が複数サイトに掲載されている場合は、それぞれを1件として数えています
- 週次レポートとは数字が一致しません: 本月次レポートは直近30日間に掲載が確認できた物件を期間全体で集計します(複数サイトに掲載された物件は各サイトで1件ずつ、同一サイト内の再掲載はURLでまとめて1件)。週次レポートは週末時点に掲載中だった物件だけを切り取る断面集計のため、重複の数え方・集計窓・時点の取り方が異なり、件数や中央値は月次と週次で一致しないのが正常です
市場サマリー
東京都江東区 収益・投資用物件の新着を見逃さない
今月の注目: 新耐震RC 5000万円以下, 駅徒歩5分以内 利回り4.5%以上, 旧耐震一棟 利回り7%以上
6サイトを15分間隔で自動チェック。新着が出たらLINEに即通知します。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。
TL;DR / 今月の要点
- 6サイトから集めた東京都江東区 収益・投資用物件1,684件の価格中央値は4,725万円、㎡単価中央値は96.2万円/㎡。下位の目安(第1四分位)は2,650万円、上位の目安(第3四分位)は1億6,000万円と、価格レンジは極めて広い
- 前月比で最大の変化は「1981〜1999年(新耐震)」築の中央値が+33.6%(2,980万円→3,980万円)。旧耐震帯(1980年以前)も+10.0%と、築古帯全体の値付けが上振れした
- 一方、利回り5%未満のゾーンは中央価格が−10.5%と調整色。低利回り・高価格の物件で値下げ・再掲載が進んだ可能性がある
- 築年帯別の価格断層はきわめて明快。2020年以降築の中央値は2億5,100万円で、その他の帯(3,000万〜4,800万円台)と桁が違う
- 掲載滞在の中央値は39日(第1四分位24日、第3四分位45日)。約1ヶ月半で分布が入れ替わる速度感である
- 旧耐震物件の掲載比率は13.2%、借地権はわずか0.2%、再建築不可・告知事項は当集計では確認されず
- 期間中の新規掲載815件、掲載終了370件。フローは活発だが、月末週の集計は締めの影響で参考扱いにしたい
今月のトップ3変化(前月比)
このレポートは月次更新。同じ地域を毎月同じ集計で追うからこそ、単月では見えない「動き」が輪郭を持つ。当サービスの前月比データから、インパクトの大きい3つを取り出す。
① 1981〜1999年(新耐震)築の中央値が前月比+33.6%の急伸
前月は2,980万円だった1981〜1999年築の中央価格が、今月は3,980万円へ跳ね上がった。件数は566件→483件(−14.7%)と減っており、「安めの物件が先に売れて(掲載終了して)残った物件の価格帯が上にシフトした」構図が読み取れる。
背景の仮説だが、2026年3月に発表された江東区の商業地の公示地価は前年比+15.56%、住宅地は+11.93%という強い数字(出典: 土地代データ tochidai.info)に加え、2024年11月5日に着工した有楽町線延伸(豊洲〜住吉)が2030年代半ばの開業を目指し具体的に事業が動き始めていることが、深川・東陽町・住吉の築古RCの積算価値を押し上げている可能性がある(出典: 江東区公式サイト www.city.koto.lg.jp)。数字だけで断言はできないが、動きの方向は整合的だ。
② 旧耐震(1980年以前)築の中央値が+10.0%
旧耐震帯も3,999万円→4,400万円と1割上振れ。件数は271→223件(−17.7%)で、こちらも「掲載回転で残った物件が高値寄り」となる同じ構図が疑われる。旧耐震は融資年数・地震保険料で不利になる帯だが、土地値ベースで拾える一棟物として底堅い需要が確認できる。
③ 利回り5%未満ゾーンの中央価格が−10.5%
高価格・低利回りの物件は逆風。前月4,280万円→今月3,830万円で、件数も1,040件→923件(−11.2%)と縮小した。仮説として、2026年に入って以降の日銀の金融政策正常化を睨んだ資金調達コスト上昇観測が、キャップレート4%を切るような物件の値付けを許容しにくくしている——という解釈は成り立つ。ただし断定は避けたい(推測ラベル)。
🗞️ 今月のトピック
2026年4月6日更新——江東区が公式サイトで有楽町線延伸(豊洲〜住吉)の状況を再掲した。令和6年11月5日には、ついに工事着手されましたと明記され、2030年代半ばの開業を目指し、具体的に事業が動き始めていますという表現がなされている(出典: 江東区 www.city.koto.lg.jp)。豊洲〜住吉間の所要時間は約20分から約9分に短縮される見込みで、東陽町・枝川・千石の沿線に位置する築古RCへの投資家関心が続いている(出典: 江東区 地域公共交通利便増進実施計画)。本サービス集計で新耐震帯の中央値が前月比+33.6%と上振れした事実と方向性は整合的である。
東京都江東区 収益・投資用物件の中古市場の全体像(当サービス集計)
数字を並べる前に、輪郭を掴んでおきたい。当サービスが6サイトから集めた1,684件は、どんな性格の集合なのか。
集めた1,684件の内訳
集計対象サイトはセンチュリー21、大京穴吹不動産、健美家、ピタットハウス、楽待、三井のリハウス——投資特化2サイト(楽待・健美家)と、総合仲介4社の組み合わせだ。件数の実感では楽待1,000件、健美家643件で全体の97%超を占め、残りを4社が数十件ずつ埋める構造。それぞれの中央値の顔つきを見ると、楽待4,725万円、健美家4,160万円と近い一方、三井のリハウスは3億5,000万円(サンプル19件、参考値として)と桁が違う。これは、三井のリハウスが一棟大型のオーナーチェンジを主軸に載せているためで、当サービス集計の中央値がぶれないよう、複数サイトを横断して読むことに意味がある。
価格はどこに集中しているか
分布を見ると、最頻域は2,500〜3,000万円帯(222件)、次いで3,000〜3,500万円(147件)、1,000〜1,500万円(131件)。当集計の中央値4,725万円に対して平均は1億2,275万円と、平均が中央値の約2.6倍に開いている。統計用語で言えば高値の裾を強く引いた分布で、最大値は22億8,000万円、最上層(上位5%ライン)は4億6,000万円まで届く。一方で最安層は48万円(最小値)、下位5%ラインは1,130万円と、区分中古の下限も低い。ひとつの区に、区分ワンルームから一棟RCまでが同じ「投資物件」として並ぶのが、東京都江東区の面白さでもあり、比較を難しくする理由でもある。
掲載開始・掲載終了の動き
期間中の新規掲載は815件、掲載終了は370件。掲載終了までの日数は中央値39日(第1四分位24日、第3四分位45日)で、約1ヶ月半で分布が入れ替わる速度感だ。週次で見ると6/9週143件、6/16週247件、6/23週218件と新規が積み上がり、月末週(6/30週)は締めのタイミングで掲載終了340件の一方新規7件と、集計窓の関係で参考扱いにしたい数字が並ぶ。総じて、フローは十分に活発である。
築年ごとの相場と「価格の断層」
東京都江東区 収益・投資用物件には、はっきりとした築年の断層がある。ざっくり書くと、2020年以降築とそれ以前で、中央価格が約5〜8倍開く。
築年帯ごとの中央価格(当サービス集計)
| 築年帯 | 件数 | 中央価格 | ㎡単価中央値 | 利回り中央値 |
|---|---|---|---|---|
| 1980年以前(旧耐震) | 223 | 4,400万円 | 53.1万円/㎡ | 6.03% |
| 1981〜1999年(新耐震) | 483 | 3,980万円 | 74.7万円/㎡ | 5.54% |
| 2000〜2009年(品確法) | 312 | 4,800万円 | 109.2万円/㎡ | 4.13% |
| 2010〜2019年 | 360 | 3,150万円 | 110.5万円/㎡ | 4.00% |
| 2020年以降(新省エネ基準) | 271 | 2億5,100万円 | 132.8万円/㎡ | 4.02% |
まず目を引くのは、2020年以降築の中央値2億5,100万円という数字だろう。ここは区分中古ではなく、湾岸・扇橋・牡丹などの新築〜築浅の一棟物が主体で、中央面積も234㎡と大きい。「築浅=区分」ではなく「築浅=一棟RC」の構造が当集計の顔つきをつくっている。
新耐震基準・品確法・長期優良の境界で何が起きているか
築年の節目を挟んだ差を、額で示そう。
- 1980年以前 vs 1981〜1999年(新耐震基準1981年6月施行を挟む境界): 中央価格は4,400万円 vs 3,980万円で、意外にも旧耐震のほうが高い。ただし㎡単価は53.1万円 vs 74.7万円と1.4倍差があり、これは「旧耐震帯には土地値重視の大型(中央面積88.35㎡)が多く、新耐震帯には区分寄りの小型(79.64㎡)が混ざる」ためで、単価では新耐震が明確に上だ
- 1999年以前 vs 2000年以降(品確法2000年4月施行の10年瑕疵保証の境界): ㎡単価が74.7万円→109.2万円に一気に1.46倍跳ねる。品確法の境界は、当集計でも投資家が敏感に反応するラインとなっている
- 2019年以前 vs 2020年以降: ㎡単価110.5万円→132.8万円で+20%。ただしここは「構造(RC造の一棟が多い)」と「築浅」の効果が混ざっている点に注意
構造との重ね合わせで見ると、2020年以降築の中央値はRC造で2億5,100万円、鉄骨造で4億7,000万円と一棟の重量級が並ぶ一方、1981〜1999年築ではSRC造2,500万円、RC造1,405万円と区分中古の低価格帯が中心。同じ「新耐震」でも、時代で顔が変わる。
旧耐震物件の比率と影響
当サービス集計の1,684件のうち、旧耐震(1980年以前築)と判定できる物件は223件、比率13.2%。23区の投資物件全体としては標準的な水準といえるだろう。旧耐震は住宅ローンの融資年数が短くなりやすく、火災・地震保険料も割高になる。売却時にも次の買い手の融資が制約されるため、「土地値で買って、建て替えまでインカムを取り切る」戦略が現実的だ。当集計の旧耐震帯の利回り中央値6.03%は、その戦略の粗い期待値と読める。
投資指標の現実
利回り中央値は4.28%(1〜5分帯)〜5.33%(16〜20分帯)と、駅からの距離で階段状に上がる。だが、利回り帯を切ってみると、景色は違う。
利回り帯ごとの構成
| 利回り帯 | 件数 | 中央価格 | 中央築年 | 中央面積 |
|---|---|---|---|---|
| 5%未満 | 923 | 3,830万円 | 2013年 | 58.0㎡ |
| 5〜7% | 366 | 4,800万円 | 1990年 | 82.3㎡ |
| 7〜10% | 135 | 1,180万円 | 1984年 | 27.3㎡ |
| 10%以上 | 25 | 6,300万円 | 1967年 | 181.1㎡ |
利回り5%未満のゾーンが全体の55%(923件)を占め、中央築年が2013年と最も新しい。ここは湾岸・築浅の区分〜一棟が中心。一方、7〜10%帯(135件)は中央価格1,180万円・中央築年1984年・中央面積27㎡と、「築古の小規模区分ワンルーム」の顔で、駅遠の東大島・南砂・北砂などに寄る。10%以上の高利回り帯は25件(参考扱い、少数サンプル)で、中央築年1967年・中央面積181㎡と、いよいよ「土地値+築古一棟」の世界に入る。
利回り × 築年・構造の重ね合わせ
利回りを別の切り口で見ると、1981〜1999年築×鉄骨造の中央価格は1億9,800万円(91件)と一棟の重量帯だが、同じ築年帯でもRC造は1,405万円(94件)と区分中古が主体。旧耐震×RC造39件は中央4,899万円、旧耐震×木造30件は中央1,725万円と、構造で「持てる相場観」が全く違う。区分主体の投資家と、一棟主体の投資家で、同じ「江東区の1990年築」を見ていても、まるで別の物件を見ていることになる。
表面利回り vs 実質利回りの注意点
表面利回りは物件情報に書かれた表の数字。実質利回りはそこから、修繕積立金、固定資産税、空室率、退去時原状回復、管理委託費などを差し引いた実力値だ。仮説として、当集計の5〜7%帯(中央4,800万円、築1990年、82㎡)は、実質では1.5〜2ポイント下がるケースが多いだろう。旧耐震一棟RCで大規模修繕未実施の物件は、追加で数百万〜1,000万円超の想定外コストが出ることも珍しくない(推測を含む)。「4.5%が実質3%」になっていないか、内見時の管理組合資料と長期修繕計画のチェックが不可欠だ。
立地軸でみる相場(駅徒歩と町丁)
意外にも、駅徒歩1〜5分より6〜10分のほうが中央価格が高い——という現象が、東京都江東区では起きる。
駅徒歩帯ごとの価格感
- 1〜5分(418件): 中央3,630万円、㎡単価96.2万円、利回り4.30%
- 6〜10分(507件): 中央8,780万円、㎡単価107.9万円、利回り4.28%
- 11〜15分(176件): 中央2,980万円、㎡単価77.1万円、利回り4.60%
- 16〜20分(41件): 中央3,899万円、㎡単価84.6万円、利回り5.33%
なぜ6〜10分帯のほうが㎡単価も中央価格も高いのか。これは、駅至近には「区分ワンルーム(小面積・低総額)」が多く、6〜10分帯には「一棟物(大面積・高総額)」が多い、というサンプル構成の違いから生まれる見かけの逆転で、単価で比較すると1〜5分(96.2万円)<6〜10分(107.9万円)の順は変わらない。ただし、11〜15分になると㎡単価が77.1万円へガクッと下がり、利回りも4.60%へ跳ねる。江東区の駅徒歩プレミアムは「10分」に強い閾値があると読める。
町丁・地区での偏り
町丁別(サンプル30件以上)の中央価格を並べると、上位は次のようになる。
- 扇橋(55件): 中央2億7,600万円、㎡単価129.7万円、築2022年——2020年以降築の一棟RC主体で、当集計でも際立って高い
- 東雲(33件): 中央1億3,380万円、㎡単価148.8万円、築2005年、利回り2.83%——湾岸タワー系の区分・一棟が混ざる
- 牡丹(39件): 中央2億5,100万円、㎡単価107.3万円、築2022年——門前仲町至近の築浅一棟
- 木場(28件、参考値): 中央1億7,300万円、㎡単価89.3万円
対して、以下は下値ゾーン。
- 大島(154件): 中央4,800万円、㎡単価62.9万円、築1990年
- 北砂(70件): 中央4,980万円、㎡単価57.9万円、築1989年
- 東砂(28件、参考値): 中央4,530万円、㎡単価73.2万円
2024年11月に工事着手した有楽町線延伸により、東陽町駅直下に相対式ホームの新駅を新設する(出典: 東京メトロ)ことを踏まえると、東陽町・枝川・千石・住吉の周辺は中期的に単価の上昇余地がある——という筋書きは、多くの不動産メディアで共有されている。
リスク要素と注意ポイント
数字がきれいでも、東京都江東区にはこの地形ならではの注意点がある。
当サービス集計でのリスク要素の比率
1,684件のうち、以下の内訳(リスク要素の比率)が確認できた。
- 旧耐震(1980年以前築): 223件、13.2%
- 借地権: 4件、0.2%
- 再建築不可: 当集計では0件(不掲載)
- 告知事項: 当集計では0件(不掲載)
旧耐震13.2%は、23区の中で特別に高いわけではない。ただし旧耐震は、住宅ローンの融資期間短縮(最長35年→20〜25年に短縮されるケース)、火災・地震保険料の上乗せ、出口での買い手のローン制約——という三重の逆風がかかる。当集計の旧耐震帯の利回り中央値6.03%は、これらを織り込んだ上でCF(キャッシュフロー)が回るかを試算する必要がある。
立地固有のリスク(ハザード)
江東区は、古い建物が多い深川地区の防災化・再開発の必要性に迫られている(出典: トラベルWatch travel.watch.impress.co.jp)というのは、行政サイドから見た構造課題だ。エリアプロフィールで既述の通り、亀戸・大島・北砂・東砂は荒川に、門前仲町・清澄白河・深川は隅田川に面し、いずれも洪水リスクがある。豊洲・東雲・有明の湾岸埋立地は地盤が高く洪水リスクは低めだが、液状化リスクは残る。「働くなら豊洲・住むなら深川」といった流れが語られる一方で、深川の築古一棟RCを買う際は、想定水深と建物1階の店舗リスクの確認が欠かせない。国土交通省・江東区の重ねるハザードマップ(www.city.koto.lg.jp)を必ず確認したい。
規制・条例で抑えるべき点
用途地域は、深川・城東で準工業地域と住居地域が混在する。建ぺい率60%・容積率300%が住居系の代表例、商業地では容積率400〜800%まで上がる。江東区では地区計画区域・高度利用地区以外で「敷地面積の最低限度」「絶対高さ制限」の定めはなく、この点は用地としては使いやすい。ただし、南部の運河沿いは港湾法・海岸法の制限がかかることがあり、内見時には敷地図と法務局公図の照合が必須。相続税評価に効く借地権割合や貸家建付地の減額も、区内で比率が違う点は購入前に確認したい。
国交省取引事例で当サービス集計を裏付ける
外部の実取引データと当サービスの掲載データを並べてみる。エリアプロフィールから、直近の一棟マンション取引参考事例を抜き出すと以下の通り(出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ、健美家、LIFULL HOME'S):
- 木場駅3分・築2025年10月・RC造8戸: 2億3,000万円 / 表面4.75%
- 門前仲町4分・福住1丁目: 5億2,800万円 / 4.02%
- 亀戸・築2024年8月・14戸: 6億8,800万円 / 4.05%
- 清澄白河4分・三好2丁目: 3億1,800万円 / 4.32%
- 東大島駅7分: 7,000万円 / 7.74%
- 牡丹3丁目・築2022年2月・10戸: 2億5,100万円 / 4.22%
- 東陽・木場4分・築2025年10月: 3億3,000万円 / 4.48%
これらの実取引・掲載の中央利回りはおおむね4.3%前後、当サービス集計の駅徒歩1〜5分帯の利回り中央値4.30%と符合する。当サービスの数字は、外部の公式統計・大手掲載の実勢と大きく乖離していない——投資判断のスクリーニング材料として使える整合性がある、と自信を持って言える。
データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」
安い物件、高い物件。それぞれ、どんな顔ぶれが並んでいるのか。
下位10%: 1,490万円以下に並ぶ物件
下位10%層は168件、価格の上限は1,490万円。中央築年は1988年、中央面積は18.9㎡、駅徒歩は7分。つまり「築37年前後・20㎡未満・駅徒歩7分程度」の区分ワンルームが典型像だ。旧耐震帯も混ざるため、住宅ローン非対応のケースが多く、現金購入または不動産担保ローンでの取得が前提になる。想定される買い手は、都心の高利回り区分をキャッシュで拾える個人投資家、または相続税対策で複数室に分散するタイプの投資家だろう。
上位10%: 3億5,900万円以上に並ぶ物件
上位10%層も168件、価格の下限は3億5,900万円。中央築年は2020年、中央面積は354.77㎡、駅徒歩は8分。「築5年前後・350㎡級・駅徒歩8分」の一棟RC——湾岸・扇橋・牡丹の築浅一棟の姿が浮かぶ。想定される買い手は、法人・富裕層・海外資本、あるいはREITや私募ファンドの取得候補。個人投資家の射程からは外れるが、上位帯の値付けが変わると、その下の帯(1〜3億円)の需給にも波及するため、動向としては追う価値がある。
本稿で描いた分布のどこを狙うかが決まったら、次は条件を絞って監視するフェーズ。当サービス集計での掲載滞在の中央値は39日で、24日で消える物件(第1四分位)も少なくない。手作業でのポータル巡回では、良質な個体はほぼ確実に取り逃がす。15分間隔の自動巡回が事実上の必須ツールになる——これがデータの示す現実だ。
よくある質問
Q1. 東京都江東区 収益・投資用物件の中古相場はいくらですか? 当サービスが6サイトから集めた1,684件では、価格中央値は4,725万円、㎡単価中央値は96.2万円/㎡です。ただし平均は1億2,275万円で、中央値の約2.6倍。上に大きく裾を引く分布のため、「相場は」と単数で答えるより「区分中古は2,000〜3,500万円、一棟は1〜3億円」とレンジで捉えるのが実態に合います。
Q2. 東京都江東区 収益・投資用物件の買い時はいつですか? 断定は難しいですが、本集計の月次比較では新耐震帯(1981〜1999年築)が前月比+33.6%、旧耐震も+10.0%と築古の値付けが上振れした一方、利回り5%未満ゾーンは中央価格−10.5%と調整色。「築古で土地値の効く物件は強含み、高値・低利回りの築浅は調整」の二極化が進んでおり、狙いの帯によって判断が変わる局面です。
Q3. 旧耐震の物件はどれくらい流通していますか? 本集計では1,684件中223件、比率13.2%が旧耐震(1980年以前築)でした。金額中央値は4,400万円で、利回り中央値は6.03%。融資年数・保険料の制約はありますが、土地値ベースで拾える一棟物として底堅く流通しています。
Q4. 東京都江東区 収益・投資用物件で利回りが高いのはどんな条件ですか? 本集計で利回り7〜10%帯(135件)の典型像は「中央築1984年・中央面積27㎡・区分ワンルーム」、10%以上帯(25件、参考値)は「中央築1967年・中央面積181㎡・一棟」でした。地理的には東大島・南砂・北砂・東砂のような各駅停車駅・駅徒歩10分超で高利回り物件が集まりやすい傾向です。
Q5. 駅徒歩の差で価格はどれくらい変わりますか? 当サービス集計の㎡単価中央値で見ると、1〜5分96.2万円/㎡、6〜10分107.9万円/㎡、11〜15分77.1万円/㎡、16〜20分84.6万円/㎡。10分の閾値を超えると㎡単価が30〜40%落ち、利回りは1ポイント程度上がるのが東京都江東区の特徴です。
Q6. 今月、東京都江東区で特に注目すべき変化はありますか? 本集計で最大の変化は、1981〜1999年築(新耐震だが築古)の中央値が2,980万円→3,980万円と前月比+33.6%に急伸した点です。件数は−14.7%と減っており、安めの個体から先に掲載終了した可能性が高い——つまり「掘り出し物の消失」が数字に出た月と読めます。有楽町線延伸の工事進展、公示地価の商業地+15.56%上昇(出典: 土地代データ tochidai.info)とも方向性は整合的で、深川・東陽町・住吉の築古RC探しは、より速い判断が求められる局面です。
Q7. 狙いの条件で東京都江東区 収益・投資用物件の新着を毎日追うには? 当サービス(物件ウォッチ)は、センチュリー21・大京穴吹不動産・健美家・ピタットハウス・楽待・三井のリハウスの6サイトを15分間隔で自動巡回し、条件に合致する新着物件をLINEに即時通知します。「利回り7%以上×駅徒歩10分以内」「新耐震RC×5,000万円以下」のような複合条件を設定可能で、無料プラン(24時間遅延、1監視)で試せます。本稿で見た「掲載滞在の中央値39日」「第1四分位24日」という速度感を踏まえると、自動追跡は事実上必須と言える環境です。
2026年7月のハイライトと注意点
今月最大のハイライトは、繰り返しになるが1981〜1999年築(新耐震)帯の中央価格が前月比+33.6%という数字だ。旧耐震帯も+10.0%、逆に低利回りゾーンは−10.5%と、「築古の土地値・現金化しやすいゾーンに買いが集中し、高値・低利回りの築浅は調整」という二極化がはっきり見えた1ヶ月だった。
注意点として、当集計は掲載価格ベースで成約価格ではないこと、同一物件が複数サイトに掲載されている場合は別件として数えていること、月末週の集計は締めの影響が出やすいことを踏まえて数字を読んでいただきたい。また、参考値レベルの帯(サンプル30件未満、10%以上利回りなど)は方向性の把握に留め、断定的な判断には使わないほうがよい。継続観測で、8月以降も新耐震帯の上振れが続くか、5%未満ゾーンの調整が深まるかを見ていきたい。
本レポートは、物件ウォッチが6サイト(センチュリー21、大京穴吹不動産、健美家、ピタットハウス、楽待、三井のリハウス)から自動収集した東京都江東区 収益・投資用物件1,684件の掲載データを集計したものです。分析対象期間は2026-06-02〜2026-07-02。掲載価格ベースの分析であり、日本の不動産市場全体の動向を示すものではありません。次回は約1ヶ月後、月次で更新予定です。
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- 2026年7月3日 東京都江東区 収益・投資用物件の月次相場レポート (この記事)
- 2026年6月 東京都江東区 収益・投資用物件の月次相場レポート
- 2026年5月 東京都江東区 収益・投資用物件の月次相場レポート
※ この記事のデータは物件ウォッチがセンチュリー21・大京穴吹不動産・健美家・ピタットハウス・楽待・三井のリハウスを横断して収集した2026年7月3日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。現在掲載中の注目物件20件は 東京都江東区 収益・投資用物件の注目物件一覧 から確認できます。