RC造4件が中央値1億円超へ、木造は11件に急増 | 埼玉県東松山市 収益・投資用物件 中古相場分析【2026年9月版】— 129件集計
価格中央値980万円のエリアで、上位5%ラインは1億9,500万円——同じ市内の同じカテゴリとは思えない開きだ。当サービスは2026年8月9日〜9月8日の30日間に、4サイト(センチュリー21・健美家・ピタットハウス・楽待)から埼玉県東松山市の収益・投資用物件129件を収集し集計した。前月の136件からは7件減。ところが内訳を開けると、RC造と木造で真逆の動きが起きていた。今月は「平均像」より「顔ぶれの入れ替わり」を読むべき月である。
市場サマリー
埼玉県東松山市 収益・投資用物件の新着を見逃さない
今月の注目: 新耐震 木造一棟 1,000万円以下, 利回り12%以上, 駅徒歩10分以内
4サイトを15分間隔で自動チェック。新着が出たらLINEに即通知します。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。
📝 本稿の読み方
- 分析対象: 4サイト(センチュリー21, 健美家, ピタットハウス, 楽待)の掲載データ 129件、期間 2026-08-09 〜 2026-09-08
- 集計方法: 期間中に各サイトに掲載されていた物件を集計しています。価格変更などで同じ物件が再掲載された場合は、URLでまとめて1件として扱っています。
- 表示価格は売出時点の価格で、実際に成約した価格ではありません
- 同じ物件が複数サイトに掲載されている場合は、それぞれを1件として数えています
- 週次レポートとは数字が一致しません: 本月次レポートは直近30日間に掲載が確認できた物件を期間全体で集計します(複数サイトに掲載された物件は各サイトで1件ずつ、同一サイト内の再掲載はURLでまとめて1件)。週次レポートは週末時点に掲載中だった物件だけを切り取る断面集計のため、重複の数え方・集計窓・時点の取り方が異なり、件数や中央値は月次と週次で一致しないのが正常です
TL;DR / 今月の要点
- 当サービスが収集した129件の価格中央値は980万円。下位の目安(第1四分位)530万円、上位の目安(第3四分位)3,580万円、平均は3,388万円で高値の裾を長く引いた分布。
- 構造別のRC造は3件→4件(前月比+33.3%の増加)、中央価格は370万円→1億1,095万円へ。少数サンプルの参考値だが、顔ぶれが完全に入れ替わった。
- 木造は2件→11件(前月比+450%の増加)で、中央価格は2,450万円→840万円へ(前月比-65.7%)。低価格帯の一棟・戸建賃貸が厚みを増した。
- 駅徒歩11〜15分帯の中央価格が1,850万円→8,880万円(前月比+380%の上昇)。中央面積800㎡という大型物件の掲載が押し上げた。
- 築年帯別の中央価格は1980年以前(旧耐震)390万円/1981〜1999年(新耐震)880万円/2000〜2009年(品確法)2,690万円/2010〜2019年4,340万円/2020年以降5,480万円。
- 利回り記載102件のうち10%以上が66件で中央利回り11.38%・中央価格580万円。7〜10%帯は35件・中央価格4,860万円(前月比+52.4%の上昇)。
- 旧耐震は17件で13.2%(前月8.8%から+4.4ポイント増)。掲載終了までの日数は中央値19.5日(20件・傾向として)。
📊 今月の主要数値(当サービス集計)
- 価格中央値: 980万円
- ㎡単価中央値: 8.9万円/㎡
- 中央値の前月比: +0.0%
- 集計件数: 129件(4サイト)
- 掲載期間の中央値: 19.5日
今月のトップ3変化(前月比)
RC造が4件・中央価格1億1,095万円へ——本集計で最大の入れ替わり
前月はRC造3件で中央価格370万円。今月は4件で中央価格1億1,095万円。件数はほぼ変わらないのに桁が3つ動いた。当サービスの集計上、RC造は4件の少数サンプルで参考値扱いだが、今月の顔ぶれは中央面積450.09㎡・中央築年1989年・中央利回り10%。推測だが、前月は低価格の小規模住戸が母集団を占め、今月は一棟RCが入れ替わりで載った可能性がある(確証なし)。
駅徒歩11〜15分帯の中央価格が1,850万円→8,880万円(前月比+380%の上昇)
本集計の駅徒歩11〜15分帯は13件で、中央価格8,880万円・中央面積800㎡・中央利回り9.98%。前月の中央価格1,850万円から4.8倍に跳ねた。件数は12件→13件とほぼ横ばいであり、価格の上昇は「相場が上がった」のではなく、大型の一棟物件が数件混ざったことによる中央値のシフトと読むのが自然だ。サンプルが少なめの帯なので、傾向として見る程度にとどめたい。
木造が2件→11件(前月比+450%の増加)、中央価格は840万円
当サービス集計の構造別では、木造が前月2件から11件へ。中央価格は2,450万円→840万円(前月比-65.7%)、中央築年1987年、中央面積156.425㎡、中央利回り11.14%。築古木造の低価格帯が一気に厚みを増した形だ。旧耐震の件数も12件→17件(前月比+41.7%の増加)と同方向に動いており、仮説として築古ストックの売り出しが同時期に重なった可能性がある(心理・動機は本集計からは判定できない)。
埼玉県東松山市 収益・投資用物件の中古市場の輪郭(当サービス集計)
集めた129件の顔ぶれ
当サービスが4サイトから収集した129件の内訳は、健美家61件、楽待66件、センチュリー21とピタットハウスが各1件。件数の9割超を投資物件専門の2サイトが占める構成だ。健美家の中央価格は980万円・中央築年1988年・中央面積179㎡、楽待は990万円・1986年・155.73㎡。母集団の性格はほぼ重なっており、どちらか一方を眺めていても大枠はつかめる——が、後述する「顔ぶれの入れ替わり」は片方だけでは見えてこない。
価格はどこに集中しているか
本集計の価格中央値は980万円。500万円未満が28件、500〜1,000万円が37件で、合わせて65件、全体の50.4%が1,000万円未満に収まる。一方で最大値は2億1,000万円、上位5%ラインは1億9,500万円。平均は3,388万円と中央値の3倍を超え、高値の裾を長く引いた分布であることがわかる。下位の目安(第1四分位)は530万円、上位の目安(第3四分位)は3,580万円、最安層である下位5%ラインは269万円。㎡単価中央値は8.9万円/㎡で、前月比-19.2%と下落した。価格の中心が動いていないのに単価だけ下がったのは、面積の大きな物件が上位側に増えたためと読める。
掲載の出入り
30日間の新規掲載は38件、掲載終了は41件。出入りはほぼ均衡し、在庫は前月の136件から129件へ7件減った。週別に見ると8月16日週が新規16件と最も多く、以降は10件前後で推移。掲載終了までの日数は中央値19.5日(20件・傾向として見る程度)で、早いものは12日、遅めでも30日。3週間前後で画面から消える物件が半分ある、というテンポ感である。
築年帯別の相場と価格の断層
埼玉県東松山市の収益・投資用物件には、はっきりとした築年の断層がある。当サービスが集めた129件を築年帯で切ると、中央価格は390万円から5,480万円まで、実に14倍の幅で階段状に並ぶ。しかも面積は逆行している。
築年帯ごとの中央価格
| 築年帯 | 件数 | 中央価格 | 中央築年 | 中央面積 | 中央利回り |
|---|---|---|---|---|---|
| 1980年以前(旧耐震) | 17 | 390万円 | 1975年 | 62.53㎡ | 13.23% |
| 1981〜1999年(新耐震) | 39 | 880万円 | 1988年 | 221.51㎡ | 10.81% |
| 2000〜2009年(品確法) | 7 | 2,690万円 | 2003年 | 161.07㎡ | 6.84% |
| 2010〜2019年 | 4 | 4,340万円 | 2016年 | 311.22㎡ | 8.50% |
| 2020年以降 | 3 | 5,480万円 | 2022年 | 76.57㎡ | 10.08% |
件数が最も厚いのは1981〜1999年の39件で、この帯だけは断定的に語れる水準。2000年代以降は7件・4件・3件と薄く、いずれも少数サンプルの参考値として扱いたい。
境界線の前後で何が起きているか
新耐震基準(1981年6月施行)の前後で、中央価格は390万円→880万円。差は490万円だが、注目すべきは面積だ。旧耐震帯の中央面積62.53㎡に対し、新耐震帯は221.51㎡。3.5倍の規模差がある。つまり旧耐震帯は区分・戸建賃貸などの小口が中心、新耐震帯は一棟物が主体という構成の違いが、そのまま価格差になっている。
品確法(住宅の品質確保促進法、2000年施行)の節目では、880万円→2,690万円と1,810万円の差。ここは面積が221.51㎡→161.07㎡へ縮んでいるのに価格が3倍になっており、築年そのものが値付けされている帯といえる。2010年代は4,340万円、2020年以降は5,480万円。旧耐震帯との開きは5,090万円に達する。
構造を重ね合わせるとさらに鮮明だ。本集計では旧耐震×木造が4件・中央価格390万円、1981〜1999年×RC造が3件・中央価格1億9,500万円、2010年代×木造が3件・中央価格6,200万円(いずれも少数サンプルの参考値)。同じ築年帯でも構造が違えば桁が変わる、という当たり前の事実が、数字として目の前に置かれる。
旧耐震の比率とその重み
リスク要素の比率を見ると、旧耐震は17件で13.2%。前月の8.8%から+4.4ポイント増えた。1980年以前の建築は住宅ローン・投資用ローンの審査で融資年数が短くなりやすく、era_boundariesの整理どおり資金調達面で不利になりやすい。加えて火災・地震保険の条件や、耐震診断・補強の費用も見込む必要がある。中央利回り13.23%という高さは、この調達難度と将来の修繕負担を織り込んだ結果と読むのが妥当だろう。利回りの数字だけを見て「割安」と判断するには早い帯である。
投資指標の現実 — 埼玉県東松山市 収益・投資用物件の利回りを分解する
利回り10%以上が66件。当サービスが収集した129件のうち利回りが記載されていた102件の、実に3分の2がこの帯に入る。だが帯ごとに景色はまったく違う。
利回り帯ごとの構成
| 利回り帯 | 件数 | 中央価格 | 中央築年 | 中央面積 | 中央利回り |
|---|---|---|---|---|---|
| 5〜7% | 1 | 2,280万円 | 2008年 | — | 6.84% |
| 7〜10% | 35 | 4,860万円 | 1986年 | 311.22㎡ | 8.50% |
| 10%以上 | 66 | 580万円 | 1987年 | 99.23㎡ | 11.38% |
5〜7%帯は1件のみなので指標としては扱えない。実質的な二極構造で、7〜10%帯は中央価格4,860万円・中央面積311.22㎡の「規模の大きい一棟物」、10%以上帯は中央価格580万円・中央面積99.23㎡の「小口・築古」。中央築年は1986年と1987年でほぼ同じなのに、価格帯と規模がここまで分かれるのが本集計の特徴だ。
前月との比較では、7〜10%帯が32件→35件で中央価格3,190万円→4,860万円(前月比+52.4%の上昇)。10%以上帯は78件→66件と12件減ったが、中央価格は580万円で変わらず。安い高利回り物件の在庫が薄くなり、中規模〜大型の中利回り物件が相対的に目立った月、と整理できる。
利回りは構造と築年で決まっている
構造別に見ると、木造11件の中央利回りは11.14%(中央価格840万円)、RC造4件は10%(中央価格1億1,095万円・参考値)、鉄骨造は1件で9.4%。木造とRC造で利回り水準は近いのに、価格は桁が違う。つまりこのエリアでは「利回りを買う」か「規模と構造を買う」かで、必要資金がまったく変わる。
高利回り側の顔ぶれをもう少し分解すると、旧耐震帯の中央利回りは13.23%、駅徒歩21分以上帯は12.3%(16件)。町丁別では箭弓町7件の中央利回り14.5%、大字松山6件で13%(いずれも少数の参考値)。築古・駅遠・小口という条件が重なるほど表面利回りが上がる、という素直な構図が数字に出ている。
表面と実質の間にあるもの
ここからは解釈だ。推測になるが、中央価格580万円・中央築年1987年の物件群で表面11.38%を確保しても、屋根・外壁・給排水管の更新が一巡していなければ、数年内の一時支出で実質利回りは大きく削られる可能性がある(確証なし)。エリア概要でも、築古木造アパートの空室リスク、車社会での駐車場需要の軽視、節税優先で収益性を後回しにした結果の出口難が、典型的な失敗パターンとして挙げられている。
さらに、売主側は路線価や固定資産税評価額を基準に高めの希望価格を出しがちで、買主側は表面10%前後を最低ラインに置くため価格交渉が長期化しやすい——という市場特性の整理もある(エリアプロフィールでは一般的傾向としての整理で、当市固有の統計ではないと明記)。本集計で10%以上帯に66件が集まっているのは、この「買主側の最低ライン」が値付けに反映されている結果とも読める。
立地軸でみる相場(駅徒歩・エリア内の偏り)
意外なことに、駅に近いほど高いとは限らない。当サービスが集めた129件を駅徒歩帯で切ると、中央価格は徒歩1〜5分で最も安く、11〜15分で最も高いという逆転が起きている。
徒歩1〜5分は9件で中央価格684万円(中央面積87.38㎡、中央築年1987年、中央利回り16%)。6〜10分は14件・930万円(259.34㎡・1992年・8.75%)。11〜15分は13件・8,880万円(800㎡・1986年・9.98%)。16〜20分は14件・1,285万円(107.715㎡・1994年・10.4%)、21分以上は16件・1,700万円(157.12㎡・1996年・12.3%)。
読み解き方はシンプルで、駅近帯には小口の区分・戸建賃貸が集まり、駅から離れた帯には土地に余裕のある一棟物・大型物件が並ぶ。徒歩11〜15分帯の中央面積800㎡という数字が、それを端的に示している。価格の高低は距離より「何が載っているか」で決まっている月だ。なお利回りに目を移すと、徒歩1〜5分帯の中央16%(9件・参考値)と21分以上帯の12.3%が高く、6〜10分帯の8.75%が最も低い。中間の帯に規模の大きい中利回り物件が集中している構図である。
町丁別では、御茶山町が12件で中央価格1,850万円・中央利回り10.4%と最も件数が多く、次いで箭弓町7件(498万円・14.5%)、大字松山6件(684万円・13%)、松山町5件(1,850万円・10%)。松葉町・若松町・本町・六反町は各3件で、いずれも少数の参考値にとどまる。件数が10件を超えるのは御茶山町のみで、町丁単位での比較は傾向として見る程度が妥当だ。
交通の土台を確認しておくと、東松山駅の乗降人員は2024年度の1日平均で26,861人(出典: 東武鉄道)。市の人口は令和7年8月1日時点で91,270人・44,166世帯(出典: 東松山市公式)で、面積65.35km²、人口密度は令和6年10月時点で1,394人/km²、埼玉県平均の約1,900人/km²をやや下回る(出典: SAITAMAZINE)。地価は2026年公示地価の商業地平均が12万9000円/㎡で横這い、工業地平均5万2200円/㎡は前年比+2.35%の上昇(出典: 土地代データ)。東松山駅周辺は令和6年時点で6万0023円/㎡(前年比+0.18%の上昇)。土地値が底堅く横這う一方、本集計の価格中央値980万円という水準は、建物の残存価値と収益性で値が決まっていることを示している。
リスク要素と注意ポイント
高利回りの裏側には、必ず理由がある。当サービスが収集した129件のリスク要素の比率を見ておこう。
最も比率が高いのは旧耐震で17件・13.2%。前月の8.8%から+4.4ポイント増えた。次に再建築不可が1件・0.8%、借地権が1件・0.8%、告知事項は0件・0%。数字だけを見れば「特殊事情のある物件」は少数派で、母集団の8割超は一般的な条件の物件だと言える。ただし旧耐震の13.2%は軽くない。1980年以前の建築は融資年数が伸びにくく、自己資金比率が上がる。エリアプロフィールの整理どおり、旧耐震は住宅ローン審査・融資年数の面で不利になりやすい区分だ。加えて保険条件、耐震診断や補強の費用、将来の売却時に買主側も同じ融資制約を受けるという出口リスクまで含めて考える必要がある。本集計で旧耐震帯の中央価格が390万円と最安なのは、これらを織り込んだ結果と読める。
現地で確かめるべきこと
エリアプロフィールでは、市内に都幾川・市野川が流れており河川沿いの低地は一般に浸水想定区域に含まれやすいとされる一方、当市の洪水ハザードマップ上の具体的な浸水想定区域データは公開情報未確認(unknown)と整理されている。液状化リスク評価の資料も未取得。したがって購入検討時は市のハザードマップで個別地点を確認する、というごく基本的な手順を省けない。
もう一点重い制約が、用途地域と再建築可否だ。市域には農地・市街化調整区域が多いとされるが、用途地域別の面積比率や建ぺい率・容積率の代表値は公開情報未確認。都市計画図と自治体窓口での確認が必須になる。本集計での再建築不可は1件・0.8%と少ないが、掲載情報に明記されていないケースまで拾えているとは限らない点も添えておきたい。
需要側のリスク
人口は令和2年国勢調査の91,791人から2026年6月時点で91,210人とほぼ横ばい圏にあり、自然減を転入超過が補う構造が続いているとされる(出典: SAITAMAZINE)。一方で社人研推計では2040年84,151人、2050年78,779人まで減少する見込み。短期の賃貸需要が急に消える局面ではないが、20年超の長期保有では人口減を織り込んだ賃料下落シナリオが要る。区分マンションについては、当市の中古マンション売却価格相場が2025年12月時点で前年比-27.01%と大きく下落した報告もあり(出典: マンションレビュー)、母数が少ない指標は個別物件の実勢で必ず裏取りすべきだろう。
国交省取引事例で当サービス集計を裏付ける
成約価格で相場を確かめたい——という読者に、まず正直な断りを入れておきたい。エリアプロフィールの整理では、国土交通省の不動産取引価格情報による当市の確定取引事例は今回収集できておらず、確認できたのは市場流通中の募集価格2件のみとされている。つまり以下は成約ではなく「売り出し」の数字である。
1件目は東松山市松山の4DK戸建賃貸で、募集価格684万円・120.17㎡・利回り10%、リフォーム済み・賃貸中。2件目は若松町の2K×4世帯の一棟アパートで、1,750万円・128.82㎡・利回り11.23%、令和7年1月時点で4室満室(いずれも出典: to-jo-baibai.jp)。
この2件を当サービス集計と並べてみる。本集計の価格中央値は980万円、利回り10%以上帯(66件)の中央価格は580万円・中央利回り11.38%、中央面積99.23㎡。684万円/利回り10%も1,750万円/利回り11.23%も、当集計の高利回り帯の分布にきれいに収まる。木造11件の中央利回り11.14%とも整合的だ。募集価格ベースという限界はあるが、少なくとも「表面10〜11%台・1,000万円前後・築古一棟」という価格形成の芯は、収集元が違う2つのデータで一致している。
なお当サービスの集計にも、ピタットハウス由来の1件として684万円・120.17㎡・築1982年の物件が含まれている。同一物件の可能性があるが(推測、確証なし)、こうした重複は複数サイト掲載を各1件として数える集計方式上、避けられない性質のものだ。エリアプロフィールでも、参考値として一棟4世帯で想定年収192万円/128.82㎡という実例が挙げられているが、築古・低家賃帯の一例であり市場代表値とはいえないと明記されている(出典: to-jo-baibai.jp)。指標より個別の現地確認、という結論は変わらない。
データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」
同じ129件の中に、300万円以下の世界と8,880万円超の世界が同居している。当サービスの集計から、その両端を覗いてみよう。
下位10%層——300万円以下の12件
境界価格は300万円で、該当は12件。中央築年1973年、中央面積53.81㎡、駅徒歩は中央19分。旧耐震帯(中央価格390万円・中央利回り13.23%)と重なる層で、木造×旧耐震4件の中央価格390万円という組み合わせがここに含まれる。現金または少額の借入で入れる価格帯で、表面利回りは二桁後半も狙える。ただし融資年数が伸びにくく、修繕履歴が不明なら屋根・外壁・給排水の更新費が価格と同じオーダーで乗ることもある。自己資金で買い切り、自分で手を入れられる読者向けのゾーンだ。
上位10%層——8,880万円以上の12件
境界価格は8,880万円、該当は12件。中央築年1986年、中央面積は1,500.57㎡、駅徒歩は中央11分。徒歩11〜15分帯の中央面積800㎡・中央価格8,880万円と同じ顔ぶれである。1981〜1999年×RC造3件の中央価格1億9,500万円もこの層に入る。上位5%ラインが1億9,500万円、最大値が2億1,000万円という分布で、事業性・法人での取得を前提にした規模だ。7〜10%帯(35件・中央価格4,860万円・中央面積311.22㎡)が、その一段手前の現実的な選択肢になる。
両端は「待てば出る」ものではない
注意したいのは、この両端がどちらも12件しかないという事実だ。母集団129件の中で、条件が合う物件は常に十数件規模。しかも本集計で掲載終了までの日数は中央値19.5日(20件・傾向として)で、3週間前後で画面から消える物件が半分ある。加えて今月はRC造3件→4件(前月比+33.3%の増加)で中央価格が370万円から1億1,095万円へ入れ替わり、木造は2件→11件(前月比+450%の増加)。月に一度サイトを見に行く運用では、この入れ替わりを事後に知ることになる。狙いの帯が決まっているなら、条件を登録して毎日自動で差分を受け取る形にしておくほうが合理的だ。
よくある質問(当サービス集計での回答)
Q1. 埼玉県東松山市の収益・投資用物件の中古相場はいくらですか?
当サービスの集計では、4サイトから収集した129件(2026年8月9日〜9月8日)の価格中央値は980万円です。下位の目安(第1四分位)は530万円、上位の目安(第3四分位)は3,580万円、最小190万円、最大2億1,000万円。平均は3,388万円で中央値の3倍を超え、高値の裾を長く引いた分布です。㎡単価中央値は8.9万円/㎡。ただしこれは売出時点の掲載価格の集計であり、成約価格ではありません。
Q2. いま買い時と言えますか?
当サービスの集計では、価格中央値は前月と同じ980万円、下位の目安も530万円で変わらず、中心の水準は動いていません。一方で上位の目安は3,220万円→3,580万円(前月比+11.2%の上昇)、上位5%ラインは1億7,250万円→1億9,500万円(前月比+13%の上昇)と、高額側だけが伸びています。在庫は136件→129件と7件減。つまり中位帯の値付けは安定しており、慌てる局面ではないと読めます。買い時判断は融資条件と個別物件の修繕負担で決まる、というのが数字から言える範囲です。
Q3. 旧耐震物件の流通量はどのくらいですか?
当サービスの集計では、129件のうち旧耐震は17件で13.2%。前月の8.8%から+4.4ポイント増えました。築年帯別に見ると1980年以前は中央価格390万円・中央築年1975年・中央面積62.53㎡・中央利回り13.23%(サンプルが少なめなので傾向として)。1981年6月施行の新耐震基準より前の建築は融資年数が短くなりやすく、価格が安く利回りが高く出る背景になっています。なお再建築不可は1件・0.8%、借地権も1件・0.8%、告知事項は0件でした。
Q4. 利回りが高いのはどんな条件の物件ですか?
当サービスの集計では、利回り記載102件のうち10%以上が66件(中央利回り11.38%・中央価格580万円・中央面積99.23㎡)、7〜10%が35件(中央価格4,860万円・中央面積311.22㎡)です。高利回り側の条件は明確で、築年帯では1980年以前が中央13.23%、駅徒歩では21分以上が中央12.3%、構造では木造11件が中央11.14%。町丁別では箭弓町14.5%、大字松山13%(いずれも少数の参考値)。築古・駅遠・小口が重なるほど表面利回りは上がりますが、修繕と空室のコストは別勘定です。
Q5. 駅からの距離で価格はどれくらい違いますか?
当サービスの集計では、駅徒歩1〜5分が9件・中央価格684万円、6〜10分が14件・930万円、11〜15分が13件・8,880万円、16〜20分が14件・1,285万円、21分以上が16件・1,700万円。駅近が最も安いという逆転が起きていますが、これは徒歩11〜15分帯の中央面積が800㎡と大型物件中心である一方、駅近帯は中央面積87.38㎡の小口が集まっているためです。距離より「何が載っているか」が価格を決めている月と読めます。
Q6. 今月、東松山市で特に注意して見るべき動きは何ですか?
当サービスの集計で最も大きな変化は構造別の入れ替わりです。RC造は3件→4件(前月比+33.3%の増加)ながら中央価格が370万円→1億1,095万円へ、木造は2件→11件(前月比+450%の増加)で中央価格2,450万円→840万円へ。同時に㎡単価中央値は8.9万円/㎡で前月比-19.2%と下落しました。件数の少ない構造区分では、数件の入れ替わりで中央値が桁ごと動きます。単月の中央値を相場そのものと受け取らず、件数と面積を必ずセットで確認してください。
Q7. 狙いの条件で埼玉県東松山市の収益・投資用物件の新着を毎日追うには?
当サービスの集計はLINEの「物件ウォッチ」の実稼働データから生成されています。友だち追加後に「埼玉県東松山市 投資」と送るだけで監視が始まり、このエリア×カテゴリでは4サイト(センチュリー21・健美家・ピタットハウス・楽待)を15分間隔で自動巡回し、新着・価格変動・掲載終了を通知します。予算・利回り・築年・面積・駅徒歩などの複合条件で絞り込みが可能。無料プラン(24時間遅延・1監視)があり、リアルタイム通知やAI分析を含む有料プランは月額980円からです。
2026年9月のハイライトと注意点
今月の当サービス集計で最も雄弁だったのは、中央値ではなく「中央値の壊れ方」だった。RC造は3件→4件(前月比+33.3%の増加)で中央価格が370万円から1億1,095万円へ、木造は2件→11件(前月比+450%の増加)で2,450万円から840万円へ。全体の価格中央値980万円は前月と1円も動いていないのに、内訳では桁が入れ替わっている。129件という母集団では、構造や駅徒歩帯といった細かい区分は数件で構成されるため、掲載の出入りがそのまま中央値を動かす。だからこそ確認すべきは件数と面積だ。徒歩11〜15分帯の8,880万円は中央面積800㎡の裏返しである。なお本集計の価格は売出時点の掲載価格で成約価格ではなく、同一物件が複数サイトに載っている場合はそれぞれを1件として数えています。この2点を踏まえた上で、単月の数字ではなく差分を追う姿勢が要る月だった。
本レポートは、物件ウォッチが 4サイト(センチュリー21, 健美家, ピタットハウス, 楽待)から自動収集した掲載データ 129件(2026-08-09 〜 2026-09-08)を集計した分析です。日本の不動産市場全体の動向を示すものではなく、掲載データからは売買の成約は分かりません。物件の購入判断は必ずご自身の調査と専門家への相談のうえで行ってください。次回の更新は来月初旬を予定しています。
129件超の埼玉県東松山市 収益・投資用物件から条件に合う1件を
特に 新耐震 木造一棟 1,000万円以下, 利回り12%以上, 駅徒歩10分以内 は早く動きます。4サイトの新着を15分間隔でチェックして、LINEで即通知。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。
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- 2026年9月9日 埼玉県東松山市 収益・投資用物件の月次相場レポート (この記事)
- 2026年8月 埼玉県東松山市 収益・投資用物件の月次相場レポート
※ この記事のデータは物件ウォッチがセンチュリー21・健美家・ピタットハウス・楽待を横断して収集した2026年9月9日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。現在掲載中の注目物件20件は 埼玉県東松山市 収益・投資用物件の注目物件一覧 から確認できます。