木造の掲載が5→28件に急増、中央値は3,790万円 | 北海道札幌市豊平区 中古戸建て 中古相場分析【2026年8月版】— 419件集計
築1977年の家と築2019年の家。豊平区で並べると、価格差は3,000万円を超える一方、駅からの距離はほとんど変わらない——。当サービスが11サイト(athome、SUUMO、三井のリハウスほか)から収集した北海道札幌市豊平区の中古戸建て419件、対象期間2026年7月6日〜8月5日の掲載データを集計しました。価格中央値は3,790万円。前月からほぼ横ばいに見えて、内訳では構造別・駅徒歩別に無視できない変化が起きています。数字で追っていきます。
市場サマリー
北海道札幌市豊平区 中古戸建ての新着を見逃さない
今月の注目: 2020年以降築×駅徒歩10分以内, 新耐震4LDK以上3,000万円以下, 西岡エリア土地180㎡超
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📝 本稿の読み方
- 分析対象: 11サイト(athome, センチュリー21, 大京穴吹不動産, HOME4U, LIFULL HOMES, 東急リバブル, ピタットハウス, 三井のリハウス, 不動産連合隊, 住友ステップ, SUUMO)の掲載データ 419件、期間 2026-07-06 〜 2026-08-05
- 集計方法: 期間中に各サイトに掲載されていた物件を集計しています。価格変更などで同じ物件が再掲載された場合は、URLでまとめて1件として扱っています。
- 表示価格は売出時点の価格で、実際に成約した価格ではありません
- 同じ物件が複数サイトに掲載されている場合は、それぞれを1件として数えています
- 週次レポートとは数字が一致しません: 本月次レポートは直近30日間に掲載が確認できた物件を期間全体で集計します(複数サイトに掲載された物件は各サイトで1件ずつ、同一サイト内の再掲載はURLでまとめて1件)。週次レポートは週末時点に掲載中だった物件だけを切り取る断面集計のため、重複の数え方・集計窓・時点の取り方が異なり、件数や中央値は月次と週次で一致しないのが正常です
TL;DR / 今月の要点
- 当サービスが11サイトから収集した419件の価格中央値は3,790万円。下位の目安(第1四分位)は2,480万円、上位の目安(第3四分位)は4,450万円で、㎡単価中央値は23.5万円/㎡
- 構造が明示された物件のうち木造の掲載が5件→28件へ急増(前月比+460%の増加)。木造の中央値は3,790万円で、前月の3,280万円から+510万円の上昇
- 駅徒歩21分以上の中央値が3,590万円→2,980万円へ(前月比−17.0%の下落)。徒歩16〜20分帯の2,230万円と合わせ、バス便圏に安値ゾーンが厚く形成されている
- 築年帯の断層は明確。1980年以前(旧耐震)1,600万円に対し1981〜1999年(新耐震)2,780万円、2020年以降は4,380万円で、旧耐震との差は2,780万円
- 2020年以降築の掲載が71件→95件へ増加(前月比+33.8%の増加)。419件の22.7%を新しい世代が占める構図
- 旧耐震に該当するのは81件・19.3%。一方で再建築不可・借地権・告知事項の記載が確認できた物件は本集計では0件
- 下位10%(1,400万円以下・40件)は築1977年・151.85㎡・駅徒歩12.5分、上位10%(4,780万円以上・40件)は築2019年・209.04㎡・駅徒歩12分。駅距離はほぼ同じで、差は築年と面積
📊 今月の主要数値(当サービス集計)
- 価格中央値: 3,790万円
- ㎡単価中央値: 23.5万円/㎡
- 中央値の前月比: -0.3%
- 集計件数: 419件(11サイト)
- 掲載期間の中央値: 10日
今月のトップ3変化(前月比)
木造の掲載が5件→28件へ、中央値も+510万円の上昇
当サービスの集計で、構造が明示された物件のうち木造は前月5件→今月28件(前月比+460%の増加)。中央値も3,280万円→3,790万円と+510万円上がりました。件数が一桁から二桁台に跳ねたため、前月値との比較は傾向として見る程度が妥当です。推測だが、構造表記まで記載の細かい掲載元の物件が今月まとまって入ったことが効いた可能性があります(確証なし)。
鉄骨造も2件→6件、ただし中央値は2,635万円と低位
鉄骨造は2件→6件へ(前月比+200%の増加)。少数の参考値ながら中央値は2,785万円→2,635万円と−150万円で、築年中央値は1986年。木造の3,790万円に対して1,000万円以上安い水準にとどまります。本集計の鉄骨造は面積中央値195.29㎡と大きめですが、築年の古さが価格を押さえていると読めます。件数が少ないため、参考値として扱ってください。
駅徒歩21分以上の中央値が2,980万円へ、前月比−17.0%
当サービスが収集した徒歩21分以上の63件は、中央値3,590万円→2,980万円と−610万円(前月比−17.0%の下落)。件数も51件→63件に増えており、価格が下がったというより、安めの築古が新しく積み上がって中央値を押し下げた構図と解釈できます。同帯の築年中央値は1994年。バス便圏で予算を抑えたい層には選択肢が広がった月と言えます。
北海道札幌市豊平区 中古戸建ての中古市場の輪郭(当サービス集計)
419件。これが今月、当サービスが11サイトから収集した北海道札幌市豊平区の中古戸建ての掲載数です。まずは全体の輪郭から見ていきます。
419件の内訳
掲載元別の件数はSUUMOが176件で最多、次いでathome 119件、LIFULL HOMES 34件、不動産連合隊28件、HOME4U 21件、三井のリハウス18件と続きます。同一物件が複数の掲載元に載っている場合はそれぞれ1件として数えているため、実在する住戸数はこれより少なくなる点は念頭に置いてください。掲載元ごとの中央値もばらつきがあり、SUUMOが3,895万円、athomeが3,800万円と全体に近い一方、LIFULL HOMESは2,635万円と低めです。扱う価格帯の得意分野が掲載元ごとに違う、という当たり前の事実がここに出ています。
価格はどこに集中しているか
価格が判明した405件で、中央値は3,790万円、平均は3,604万円。最小値は525万円、最大値は2億2,000万円と幅は極端ですが、実際の重心はもっと狭い範囲にあります。3,500万〜5,000万円のレンジに192件、全体のおよそ47.4%が集中し、なかでも4,000万〜4,500万円が77件で最も厚い。下位5%ラインは990万円、上位5%ラインは5,696万円で、下位の目安(第1四分位)2,480万円と上位の目安(第3四分位)4,450万円の間に半数が収まります。平均が中央値を下回っているのは、億単位の少数物件よりも1,000万円台以下の築古が数として効いているためで、分布としては高値の裾を引きつつ、下側にも厚みがある二層構造に見えます。㎡単価中央値は23.5万円/㎡でした。
掲載の出入り
期間中の新規掲載は119件、掲載終了は84件。出入りの比率は1.42で、入ってくる方が多い月でした。週別では7月13日週の新規33件が最多、7月27日週も31件と夏場でも動きは鈍っていません。掲載終了までの日数は、確認できた22件で中央値10日(サンプルが少なめなので傾向として見る程度)。出入りの活発さは、裏を返せば見逃しの起きやすさでもあります。
築年帯別の相場と価格の断層
北海道札幌市豊平区の中古戸建てには、はっきりとした築年の断層があります。当サービスが収集した419件を築年帯で切ると、価格は階段状に跳ね上がる——それも1段あたり1,000万円規模で。
築年帯ごとの中央価格
| 築年帯 | 件数 | 中央価格 |
|---|---|---|
| 1980年以前(旧耐震) | 81件 | 1,600万円 |
| 1981〜1999年(新耐震) | 104件 | 2,780万円 |
| 2000〜2009年(品確法) | 27件 | 3,880万円 |
| 2010〜2019年 | 19件 | 3,980万円 |
| 2020年以降(新省エネ基準) | 95件 | 4,380万円 |
最も件数が多いのは1981〜1999年の104件、次いで2020年以降の95件、旧耐震の81件。2000〜2009年(27件)と2010〜2019年(19件)は薄く、サンプルが少なめなので傾向として見る程度が妥当です。
境界の前後で何が起きているか
新耐震基準(1981年6月施行、それ以前は旧耐震と呼ばれます)の境界をまたぐと、中央値は1,600万円→2,780万円へ+1,180万円。品確法(住宅の品質確保促進法、2000年施行。10年間の瑕疵保証が義務化されました)の境界では2,780万円→3,880万円で+1,100万円。ここが本集計で最も価格が動く2つの段差です。一方、2010〜2019年(3,980万円)から2020年以降(4,380万円)への差は+400万円にとどまり、上に行くほど段差は小さくなります。
築年帯と間取りを重ね合わせると、もう一つ面白い逆転が見えます。旧耐震では4LDK以上(29件)が2,300万円、3LDK(18件)が1,480万円と広い方が高い。1981〜1999年でも4LDK以上(46件)2,780万円に対し3LDK(7件)2,280万円で同じ順序です。ところが2020年以降になると、3LDK(26件)4,615万円が4LDK以上(18件)4,250万円を上回り、順序が入れ替わる。推測だが、新しい世代は駅寄りの区画に建つコンパクトな3LDKが多く、部屋数より立地と新しさが価格を決めているためと解釈できます(確証なし)。構造で見ると1981〜1999年の鉄骨造6件は2,635万円、同世代の木造9件は2,280万円と、少数の参考値ながら鉄骨側がやや高い水準でした。
旧耐震の比率とその影響
本集計で旧耐震に該当するのは81件、全体の19.3%。5件に1件弱です。築年中央値は1977年、面積中央値は177.085㎡と土地建物ともに広め。価格は安いが、住宅ローンの融資年数が短く設定されやすい、金融機関によっては担保評価が伸びない、火災保険や地震保険の条件で不利になりうる——といった実務上のハードルは相応にあります。現金比率を高められる買い手、あるいは解体・建て替えを前提にできる買い手にとっては、1,600万円という中央値は強い誘因です。逆に、フルローン前提の一次取得層にとっては、同じ豊平区でも新耐震以降との2,780万円の差は「単なる値引き」ではない、という理解が要ります。
構造・面積別の相場
北海道札幌市豊平区の中古戸建て、当サービス集計の中央値は3,790万円。だが構造の欄まで見ていくと、木造と鉄骨造で1,000万円以上の開きがありました。
構造別の相場
419件のうち、構造が明示されていたのは34件です。内訳は木造28件(中央値3,790万円、築年中央値1995年、面積中央値168.5㎡)、鉄骨造6件(中央値2,635万円、築年中央値1986年、面積中央値195.29㎡)。RC造は本集計では確認できませんでした。木造は前月5件から28件へ増え、中央値も3,280万円→3,790万円と+510万円上がっています。件数の母数が変わっているため、価格が上がったというより「掲載された顔ぶれが入れ替わった」と読むのが自然でしょう。
木造戸建ては税務上の法定耐用年数が22年とされ、これを大きく超えた築古では金融機関の融資年数が短くなりがちです。加えて北海道の戸建ては、外壁・屋根の雪害対策、給排水の凍結防止設備など、本州とは修繕項目の重みが違います。エリアプロフィールでも、断熱性能、屋根の落雪・融雪設備、駐車スペースの除雪動線が北海道特有の重要チェック項目として挙げられています(出典: athome)。築1995年前後の木造を買うなら、価格交渉の余地を修繕原資として確保しておく発想が要ります。
主要面積帯の顔ぶれ
間取り別の中央値は次の通りです。4LDK以上が130件で3,485万円、3LDKが91件で4,380万円。件数は4LDK以上が多いのに、中央値は3LDKの方が900万円近く高い——これは築年の違いが効いています。4LDK以上の築年中央値は1989年、面積中央値156.54㎡。対して3LDKは築年中央値2019年、面積中央値122.6㎡。つまり「広くて古い4LDK」と「狭くて新しい3LDK」が同じ土俵で並んでいる構図です。1LDK(3件、5,880万円)と2DK/2LDK(3件、3,971万円)は少数の参考値として扱ってください。
区画サイズの実感値としては、エリアプロフィールに掲載された売出中の実例が参考になります。西岡五条14丁目の土地270㎡・建物103.68㎡(1976年築)、平岸七条13丁目の土地118.73㎡・建物120.28㎡(1985年築)、美園五条8丁目の土地77.96㎡・建物119.07㎡(2010年築)といった具合で、土地はおよそ78㎡〜304㎡のレンジ(出典: 三井のリハウス)。当サービス集計の面積中央値とも整合しており、郊外側ほど土地が広く、駅近ほど土地を絞って建物を積む傾向が読み取れます。
リノベ前提と即入居の価格差
エリアプロフィールでは、西岡五条14丁目の1989年築・建物122.31㎡がリノベーション済4LDKとして2,380万円、同じ町丁の1976年築・建物103.68㎡が990万円で売出中と記録されています(出典: 三井のリハウス)。同一町丁で1,390万円の開き。当サービス集計でも、旧耐震の中央値1,600万円と新耐震の2,780万円という段差がこれに近い水準で観測されており、「手を入れる前提でいくら安く買えるか」の相場観として一つの目安になります。リノベ済み物件の価格差そのものを示す公的データは未確認ですが、掲載価格の分布からは、工事費を売主が先出しした分がおおむね価格に転嫁されている、と読めます。
立地軸でみる相場(駅徒歩・エリア内の偏り)
意外な結果が出ました。当サービスが収集した419件を駅徒歩帯で切ると、最も高いのは徒歩1〜5分ではなく、徒歩11〜15分だったのです。
駅徒歩別の中央値は、1〜5分(58件)3,180万円、6〜10分(75件)3,980万円、11〜15分(82件)4,450万円、16〜20分(39件)2,230万円、21分以上(63件)2,980万円。徒歩5分以内が徒歩15分より1,270万円安いという逆転が起きています。種明かしは築年です。徒歩1〜5分帯の築年中央値は1989年、徒歩11〜15分帯は2025年。つまり、駅至近には築30年超の古い住宅地が残り、新しい供給は少し離れた区画で進んでいる——本集計の数字はそう読めます。㎡単価で見ても徒歩11〜15分帯が全帯で最も高く、逆に徒歩16〜20分帯が最も安い水準でした。
価格の落ち込みが最も深いのは徒歩16〜20分帯の2,230万円。ただしこの帯は上位の目安(第3四分位)が4,592.5万円と上に大きく開いており、安い築古と高い新築系が同居する「まだら」な帯です。徒歩21分以上は63件で2,980万円、前月の3,590万円から−610万円(前月比−17.0%の下落)と今月最も動いた帯でした。
町丁別に見ると偏りはさらに鮮明です。当サービス集計で件数が多い順に、福住二条55件(中央値3,890万円、築年中央値1995年)、月寒東二条51件(4,580万円、築年中央値2026年)、西岡五条36件(4,215万円)、西岡一条34件(1,480万円、築年中央値1979年)、西岡四条29件(2,980万円)。月寒東二条と西岡一条では中央値に3,100万円の開きがあります。西岡二条(13件、1,580万円)、西岡三条(13件、2,280万円)も低位で、いずれもサンプルが中程度のため傾向として見る程度ですが、西岡エリアの一条〜四条に築古・大区画の安値ゾーンが集まり、月寒東エリアに新しい供給が集中している構図は一貫しています。西岡側は面積中央値が186〜244㎡と大きく、土地を広く取れる代わりに駅から距離がある、という交換条件が価格に出ています。
エリアの土台としては、地下鉄南北線(平岸・南平岸ほか)と東豊線(豊平公園・美園・月寒中央・福住)の2路線が区内を通り、福住駅は東豊線の終点で区内最多乗降とされます(出典: ポスティング日本)。2026年の公示地価は住宅地が154,664円/㎡で前年から+1.82%の上昇、商業地が243,230円/㎡で+3.87%の上昇と、伸び率は縮小しつつも上昇基調が続いています(出典: tochidai.info)。
リスク要素と注意ポイント
「安いには理由がある」——中古戸建てで最も警戒される言葉ですが、当サービスが収集した419件では、その理由の分布が少し意外でした。
掲載文面から判定できた範囲で、旧耐震に該当するのは81件・19.3%。一方、再建築不可は0件、借地権は0件、告知事項の記載も0件でした。ここは注意が要ります。0件は「豊平区にそうした物件が存在しない」という意味ではなく、当サービスが収集した掲載情報の中に該当表記が確認できなかった、という意味です。エリアプロフィールでは、区内に旗竿地(道路に細い通路で接する敷地)の物件が複数流通していることが確認されており、再建築不可物件の比率は未確認とされています(出典: athome)。掲載文に書かれていないだけで、現地では接道幅が問題になるケースは十分にありえます。内見時に通路幅と再建築可否を確認する、という基本動作は外せません。
実務上の影響が大きいのはやはり旧耐震の81件です。1981年6月より前の建築確認による住宅は、金融機関によって融資年数が短縮される、住宅ローン控除の適用に耐震基準適合証明などの追加要件がかかる、地震保険の割引が受けられないといった不利が重なります。本集計の旧耐震は築年中央値1977年、面積中央値177.085㎡、中央値1,600万円。土地が広い分、建物を解体して土地として評価する買い方も現実的ですが、その場合は解体費と、寒冷地特有の基礎・地中埋設物のリスクを見込む必要があります。保有段階でも、建物評価が低ければ固定資産税の建物部分は軽くなる一方、土地が広ければ土地部分の負担は残る——安さの内訳を分解して考えたいところです。
自然災害面は、洪水ハザードや液状化リスクについて豊平区固有の評価データは公開情報未確認です。推測で埋めることはせず、購入検討時には各自でハザードマップの確認をおすすめします。代わりに確実に効いてくるのが積雪です。エリアプロフィールでは、冬季の除雪・排雪状況、駐車場の広さと屋根付きカーポートの有無、土地の高低差・擁壁の有無が内見チェックポイントとして挙げられています(出典: athome)。区の面積の半分程度が山林とされる地形上、傾斜地の擁壁は特に確認したい項目です(出典: ポスティング日本)。
もう一つ、価格側のリスクにも触れておきます。公示地価の上昇率は住宅地で+1.82%(2026年)まで縮小しており、前年の+4.1%(2025年、札幌市発表)からさらに鈍化しています(出典: tochidai.info、札幌市)。上昇基調は続いているものの、勢いは明らかに落ちている。当サービス集計でも中央値は3,800万円→3,790万円とほぼ横ばい、㎡単価中央値も前月から小幅に下がっています。数年前のような値上がり益を前提にした買い方は、いま慎重に検討したい局面と読めます。
国交省取引事例で当サービス集計を裏付ける
売出価格と成約価格は別物です。ここは混同しやすいので、当サービス集計と外部の取引データを並べて整理しておきます。
国土交通省の不動産取引データをもとにした集計では、豊平区の中古一戸建ての2025年の平均取引価格は3,743万円で、前年から+23.9%の上昇と報告されています(出典: ちゅうこだて!)。一方、同じ情報源で3LDK・4K以上の価格相場(中央値)は2,485万円とされます。平均と中央値、取引ベースと売出ベース——性質の違う3つの数字が並ぶので、比較の際は必ずどれを見ているかを確認してください。
当サービスが11サイトから収集した419件の売出価格中央値は3,790万円。取引ベースの平均3,743万円とは近い水準ですが、これは偶然近いだけで、中身は違います。本集計には2020年以降築が95件(全体の22.7%)含まれており、新しい世代が中央値を押し上げているためです。逆に、取引ベースの中央値2,485万円と本集計の中央値の間には1,300万円規模の開きがありますが、当サービス集計の下位の目安(第1四分位)2,480万円がほぼこの水準に一致します。つまり、実際に成立している価格帯は、掲載されている物件群のうち安めの4分の1あたりに重なっている可能性がある——と読めます(あくまで異なる情報源の突き合わせによる解釈で、確証はありません)。
売出中の実例としては、平岸七条13丁目の1985年築4LDK・建物120.28㎡が1,880万円、福住二条10丁目の2018年築4LDK・建物107.64㎡が3,180万円、美園五条8丁目の2010年築4LDK・建物119.07㎡が3,780万円などが記録されています(出典: 三井のリハウス)。いずれも成約価格ではなく広告価格である点にご注意ください。
データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」
同じ419件の中に、価格が3倍以上違う2つのグループがあります。当サービス集計で下位10%と上位10%を切り出して並べると、その差の正体がはっきり見えてきます。
下位10%——1,400万円以下の40件
境界価格は1,400万円。この帯の40件は、築年中央値1977年、面積中央値151.85㎡、駅徒歩中央値12.5分。旧耐震の中心層とほぼ重なります。町丁で言えば西岡一条(34件・中央値1,480万円)、西岡二条(13件・1,580万円)といった、土地が広く駅から距離のあるエリアが主戦場です。向いているのは、解体・大規模改修の費用を織り込める買い手、土地の広さを優先したい買い手、そして現金またはローン比率を抑えられる買い手。逆に、融資年数をめいっぱい伸ばして月々を軽くしたい一次取得層には向きません。ここは「安い家」ではなく「土地を安く買う選択肢」として見た方が実態に合います。
上位10%——4,780万円以上の40件
境界価格は4,780万円。築年中央値2019年、面積中央値209.04㎡、駅徒歩中央値12分。注目したいのは駅徒歩で、下位10%の12.5分とほとんど変わらないという事実です。つまり豊平区の中古戸建てで価格を分けているのは駅距離ではなく、築年と面積——本集計の数字はそう語っています。町丁では月寒東二条(51件・中央値4,580万円)、月寒東三条(15件・4,260万円)、西岡五条(36件・4,215万円)に新しい供給が集まります。即入居できて修繕予備費も小さく済む代わりに、価格交渉の余地は狭い。予算に余裕があり、購入後の手間を買いたい層向けのゾーンです。
見つけたときには、もう動いている
今月の掲載終了84件のうち、掲載開始から終了までの日数が追えた22件では中央値10日でした(サンプルが少なめなので傾向として見る程度)。上下の四分位も7日と13.75日で、2週間以内に姿を消しているものが目立ちます。新規掲載は月119件、単純に均せば1日4件前後。週末にまとめてポータルを見る習慣だと、平日の頭に出た物件が週末には消えている計算になります。狙いのゾーンが下位10%のような希少な安値帯であればなおさら、毎日の自動追跡が実質的な必須条件になる、というのがデータから導ける結論です。
よくある質問(当サービス集計での回答)
Q1. 北海道札幌市豊平区 中古戸建ての中古相場はいくら?
当サービスの集計では、11サイトから収集した419件(2026年7月6日〜8月5日掲載)の価格中央値は3,790万円、平均は3,604万円でした。下位の目安(第1四分位)は2,480万円、上位の目安(第3四分位)は4,450万円で、この間に半数が収まります。最安層である下位5%ラインは990万円、最上層の上位5%ラインは5,696万円。㎡単価中央値は23.5万円/㎡です。ただしこれは売出時点の掲載価格で、成約価格ではありません。
Q2. いまは買い時ですか?
当サービスの集計では、中央値は前月の3,800万円から3,790万円へとほぼ横ばい、上位の目安(第3四分位)も4,498万円→4,450万円と小幅に下がりました。外部データでは、2026年の公示地価は住宅地154,664円/㎡で前年から+1.82%の上昇と、上昇基調は続くものの伸び率は縮小しています(出典: tochidai.info)。価格の急騰局面は一服しつつあると読めますが、値上がり益を狙う買い方は慎重に検討したい局面です。実需で条件が合う物件が出たら動く、という姿勢の方が現実的でしょう。
Q3. 旧耐震物件の流通量はどのくらいですか?
当サービスが収集した419件のうち、1980年以前に建てられた旧耐震に該当するのは81件、19.3%でした。5件に1件弱という比率です。この層の中央値は1,600万円、築年中央値1977年、面積中央値177.085㎡。1981〜1999年(新耐震)の中央値2,780万円と比べると1,180万円安い一方、住宅ローンの融資年数や地震保険の条件で不利になりやすく、実質的な負担は価格差ほど単純ではありません。
Q4. ㎡単価が高くなるのはどんな条件ですか?
当サービスの集計では、全体の㎡単価中央値は23.5万円/㎡でした。これを上回るのは、築年が新しく、面積がコンパクトな物件です。2020年以降築、3LDK、駅徒歩11〜15分帯といった条件が重なるグループが最も高い水準にあり、町丁では月寒東一条や月寒東二条が上位です。逆に、旧耐震・大区画・徒歩16〜20分といった条件が重なると単価は大きく下がります。単価は「新しさ×狭さ」で上がる、と覚えておくと分かりやすいでしょう。
Q5. 駅からの距離でどれくらい価格が違いますか?
当サービスが収集した419件の駅徒歩別中央値は、1〜5分(58件)3,180万円、6〜10分(75件)3,980万円、11〜15分(82件)4,450万円、16〜20分(39件)2,230万円、21分以上(63件)2,980万円です。徒歩5分以内が徒歩15分より1,270万円安いという逆転が起きていますが、これは駅近に築1989年前後の古い住宅が多く、徒歩11〜15分帯に築2025年前後の新しい供給が集中しているためです。距離だけでなく築年とセットで見る必要があります。
Q6. 西岡エリアと月寒東エリアで、なぜここまで価格が違うのですか?
当サービスの集計では、月寒東二条(51件)の中央値4,580万円に対し、西岡一条(34件)は1,480万円と3,100万円の開きがあります。築年中央値が月寒東二条は2026年、西岡一条は1979年と半世紀近く違うことが最大の要因です。加えて西岡側は面積中央値208.8㎡と土地が広く、駅から距離のある区画が中心。土地の広さを取るか、新しさと駅アクセスを取るかという選択が、そのまま価格差として表れていると読めます。
Q7. 狙いの条件で北海道札幌市豊平区 中古戸建ての新着を毎日追うには?
当サービスの集計データは、LINEで使える不動産新着監視サービス「物件ウォッチ」の実稼働データから生成されています。LINEで友だち追加し、「北海道札幌市豊平区 戸建て」と送るだけで監視が始まります。athome、SUUMO、三井のリハウスなど11サイトを15分間隔で自動巡回し、新着・価格変動・掲載終了をLINEに通知。エリア、カテゴリ、予算、築年、面積などの複合条件で絞り込めます。無料プランは24時間遅延・1監視まで、有料プランは月額980円からでリアルタイム通知やAI分析に対応します。本集計では掲載終了までの日数が中央値10日(サンプルが少なめなので傾向として見る程度)だったため、週末だけの確認では取りこぼしが出やすい状況です。
2026年8月のハイライトと注意点
今月、当サービスが収集した419件で最も目を引いたのは、構造が明示された木造の掲載が5件→28件へ跳ねたこと(前月比+460%の増加)です。中央値も3,280万円→3,790万円と+510万円上がりました。ただし前月の母数が5件と小さいため、価格が上がったというより掲載の顔ぶれが入れ替わったと読むのが妥当です。同時に2020年以降築が71件→95件(前月比+33.8%の増加)と厚みを増し、419件の22.7%を占めるに至りました。新しい供給が積み上がる一方で、徒歩21分以上の中央値は2,980万円へ−17.0%と下がっており、新旧・遠近の二層化が進んでいる印象です。なお本集計の価格はいずれも売出時点の掲載価格であり、成約価格ではありません。また同一物件が複数の掲載元に載っている場合はそれぞれ1件として数えているため、実在戸数は419件より少なくなる点もあわせてご留意ください。
本レポートは、物件ウォッチが 11サイト(athome, センチュリー21, 大京穴吹不動産, HOME4U, LIFULL HOMES, 東急リバブル, ピタットハウス, 三井のリハウス, 不動産連合隊, 住友ステップ, SUUMO)から自動収集した掲載データ 419件(2026-07-06 〜 2026-08-05)を集計した分析です。日本の不動産市場全体の動向を示すものではなく、掲載データからは売買の成約は分かりません。物件の購入判断は必ずご自身の調査と専門家への相談のうえで行ってください。次回の更新は来月初旬を予定しています。
419件超の北海道札幌市豊平区 中古戸建てから条件に合う1件を
特に 2020年以降築×駅徒歩10分以内, 新耐震4LDK以上3,000万円以下, 西岡エリア土地180㎡超 は早く動きます。11サイトの新着を15分間隔でチェックして、LINEで即通知。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。
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過去の北海道札幌市豊平区 中古戸建てに関する記事
- 2026年8月5日 北海道札幌市豊平区 中古戸建ての月次相場レポート (この記事)
- 2026年7月 北海道札幌市豊平区 中古戸建ての月次相場レポート
※ この記事のデータは物件ウォッチがathome・センチュリー21・大京穴吹不動産・HOME4U・LIFULL HOMES・東急リバブル・ピタットハウス・三井のリハウスなど11サイトを横断して収集した2026年8月5日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。現在掲載中の注目物件20件は 北海道札幌市豊平区 中古戸建ての注目物件一覧 から確認できます。