徒歩11〜15分の中央値が+23.1%の上昇、荒川区の価格序列が揺れた月 | 東京都荒川区 中古マンション 中古相場分析【2026年10月版】— 1645件集計

最終更新: | 1,645件・13サイトのデータに基づく

駅から遠いほうが、なぜか値上がりしている——。当サービスが13サイトから収集した東京都荒川区・中古マンションの掲載データ1645件(2026年9月4日〜10月4日)を集計したところ、徒歩11〜15分帯の中央値が前月の4,985万円から6,135万円へ、+23.1%の上昇を見せた。全体の価格中央値は6,680万円、㎡単価中央値は107.9万円/㎡。下町とタワーマンションが同居するこの区で、いま何が動いているのか。数字から追う。

市場サマリー

集計件数
1,645件
中央値価格
6,680万円
㎡単価中央値
107.9万/㎡
価格帯 (Q1–Q3)
4,688〜8,380万円
期間内 新規掲載
672件

東京都荒川区 中古マンションの新着を見逃さない

今月の注目: 新耐震以降 RC造, 駅徒歩10分以内 70㎡超, 東尾久・西尾久の3LDK
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📝 本稿の読み方

TL;DR / 今月の要点

📊 今月の主要数値(当サービス集計)

今月のトップ3変化(前月比)

間取り別「1R」の掲載が1件→5件に増加

当サービスの集計で前月1件だった1Rの掲載が、今月は5件になった(前月比+400%の増加)。中央値は3,290万円で前月から変動なし。ただし母数が5件の少数の参考値であり、これをもって何らかのトレンドが生まれたとは言えない。元の件数が極端に少ないため、たまたま数件の掲載が重なれば比率は大きく跳ねる。数字の派手さと中身の重さが一致しない典型例として見ておきたい。

駅徒歩11〜15分帯の中央値が+23.1%の上昇

今月いちばんの発見がこれだ。本集計で徒歩11〜15分帯(212件)の中央値は、前月の4,985万円から6,135万円へ上昇した。件数も199件→212件とわずかに増えている。同帯の面積中央値は64.04㎡と、徒歩5分以内の58.195㎡より広い。推測だが、郊外寄り・広めの住戸が多く出た結果として中央値が押し上げられた構成変化の可能性がある(確証なし)。価格水準そのものの底上げと断定はできない。

築2000〜2009年帯の中央値が−4.0%、件数は+18.3%の増加

品確法(住宅の品質確保促進法、2000年施行)以降の築年帯は、当サービスの集計で件数が399件→472件へ(+18.3%の増加)。一方で中央値は7,998万円→7,680万円と318万円下がった。供給が厚くなると中央値が中位側に引き戻される構図は自然だが、個別住戸の値下げが進んだのか、価格帯の違う物件が増えたのかはこのデータだけでは切り分けられない。

東京都荒川区 中古マンションの中古市場の輪郭(当サービス集計)

1645件。これが、当サービスが13サイトから収集した東京都荒川区・中古マンションの、2026年9月4日から10月4日までの掲載データの総量だ。前月の1513件から132件増(+8.7%の増加)と、掲載の厚みは増している。

集めた1645件の内訳

収集元の内訳を見ると、SUUMOが419件、athomeが342件、LIFULL HOMESが266件、HOME4Uが185件と続く。同じ物件が複数サイトに掲載されていれば別々に数えているため、実際のユニーク住戸数はこれより少ない。サイトごとに中央値の顔つきが違うのも面白い。athomeとセンチュリー21が5,399万円で並ぶ一方、東急リバブルは8,380万円。扱う物件の築年中央値がathome1998年、東急リバブル2005年と7年違うことを考えれば、価格差はほぼ築年の違いで説明がつく。

価格はどこに集中しているか

価格中央値は6,680万円、平均は6,770万円。中央値より平均がわずかに高いのは、高値側に裾を引いた分布だからだ。最小値は700万円、最大値は1億6,800万円と、同じ区内で24倍の開きがある。下位5%ラインは2,480万円、上位5%ラインは1億2,500万円。安めの4分の1の境目(第1四分位)が4,688万円、高めの4分の1の境目(第3四分位)が8,380万円だから、ボリュームゾーンは5,000万円台から8,000万円台に広がる。㎡単価中央値は107.9万円/㎡で、前月の104.11万円/㎡から+3.76万円/㎡の上昇だ。

掲載開始・掲載終了の動き

期間中の新規掲載は672件、掲載終了は721件。終了がやや上回った計算になる。週別では9月11日の週に掲載終了が266件と突出した。掲載終了までの日数は中央値52日。早いものは19.75日で消え、長引くものは79日以上残る。2か月足らずで入れ替わる回転の速さだ、と読める。

築年帯別の相場と価格の断層

東京都荒川区の中古マンションには、はっきりとした築年の断層がある。当サービスの集計では、旧耐震と品確法世代のあいだに4,400万円の崖が走っている。

築年帯ごとの中央価格

築年帯ごとの中央価格
築年帯 件数 価格中央値 面積中央値 ㎡単価中央値
1980年以前(旧耐震) 148件 3,280万円 42.93㎡ 80.84万円/㎡
1981〜1999年(新耐震) 536件 5,390万円 62.7㎡ 86.11万円/㎡
2000〜2009年(品確法) 472件 7,680万円 70.28㎡ 118.97万円/㎡
2010〜2019年 285件 7,980万円 57.14㎡ 135.97万円/㎡
2020年以降(新省エネ基準) 191件 6,680万円 52.13㎡ 145.55万円/㎡

面白いのは、価格の山が2010〜2019年帯(7,980万円)にあるのに、㎡単価は2020年以降(145.55万円/㎡)が最高という点だ。新しい物件ほど面積が小さい。2020年以降の面積中央値は52.13㎡で、品確法世代の70.28㎡より18㎡以上狭い。総額は抑えつつ単価は上がる——都心部で近年よく見る構図が、この区でも起きている。

境界線の前後で何が起きているか

新耐震基準(1981年6月施行)をまたぐと、中央値は3,280万円から5,390万円へ2,110万円上がる。ただし面積も42.93㎡から62.7㎡へ広がるため、㎡単価で見れば80.84万円/㎡→86.11万円/㎡と差は5万円台にとどまる。つまりこの段差の大半は「広さの違い」で説明できる。

より鋭いのは品確法(2000年4月施行、10年瑕疵保証の義務化)の境界だ。新耐震世代から品確法世代で中央値は2,290万円跳ね、㎡単価では+32.86万円/㎡の上昇。築年の節目としてはこちらのほうが価格への効き方が大きい。

間取りと築年を重ね合わせると、さらに輪郭がはっきりする。3LDKは1981〜1999年帯で6,480万円(141件)、2000〜2009年帯で9,490万円(150件)、2020年以降では1億1,300万円(36件)。同じ3LDKでも築年帯が変われば4,800万円以上の開きだ。構造で見ても、1981〜1999年帯のSRC造は5,689万円(76件)、2000〜2009年帯のRC造は7,698万円(81件)と、世代差がそのまま価格差になっている。

旧耐震の比率と、その重み

本集計でリスク要素の比率を見ると、旧耐震は148件・全体の9%。エリアプロフィールでは、荒川区は木造住宅密集地域(整備地域)を複数抱え、旧耐震の木造住宅・低層マンションの比率が23区平均より高いと推定される、とされている(公的統計値は未確認)。掲載ベースの9%という数字は、区の建物ストック全体の姿そのものではない点に注意したい。

旧耐震は住宅ローンの審査・融資年数で不利になりやすく、火災・地震保険料でも新耐震より条件が厳しくなる場合がある。中央値3,280万円という価格は魅力的に映るが、自己資金比率や返済期間を含めた総コストで比較しないと、割安の実感は簡単に消える。編集部としては、耐震診断・補強の履歴と長期修繕計画の有無を必ず確認してほしい、と強調しておきたい。

間取り・構造別の相場

3LDKの中央値は8,180万円。一方1LDKは5,480万円。同じ区内でも、間取りが二つ変わるだけで2,700万円違う。

主要間取りの顔ぶれ

当サービスが収集した1645件を間取り別に並べると、次のようになる。

主要間取りの顔ぶれ
間取り 件数 価格中央値 面積中央値 ㎡単価中央値
1R 5件 3,290万円 32.4㎡ 101.54万円/㎡
1K/1DK 52件 3,630万円 30㎡ 114.19万円/㎡
1LDK 113件 5,480万円 40.01㎡ 123.07万円/㎡
2DK/2LDK 355件 6,980万円 57.07㎡ 119.83万円/㎡
3LDK 394件 8,180万円 71.33㎡ 111.68万円/㎡
4LDK以上 52件 7,990万円 85.29㎡ 87.12万円/㎡

1Rの5件は少数の参考値なので、傾向を語るには足りない。注目すべきは㎡単価の動きだ。1LDKの123.07万円/㎡をピークに、広くなるほど単価は下がり、4LDK以上では87.12万円/㎡まで落ちる。つまり広い住戸ほど「㎡あたりでは割安」。ただし4LDK以上の築年中央値は1999年と古く、価格の安さに築年の要素が混ざっている点は差し引いて読みたい。

前月比では3LDKの中央値が7,880万円→8,180万円(+3.8%の上昇)、2DK/2LDKが7,180万円→6,980万円(−2.8%)と、方向が逆に出た。ファミリー向けの厚みが増すなかで中位帯の構成が入れ替わった可能性がある(推測、確証なし)。

構造別の相場

構造が記載されていた物件では、RC造(鉄筋コンクリート造)242件が中央値7,430万円、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)125件が5,980万円、鉄骨造13件が3,380万円。一見するとSRCのほうが頑丈そうなのに安いが、これは築年の差だ。RC造の築年中央値は2009年、SRC造は1992年。17年の開きがそのまま価格に出ている。㎡単価でもRC造129.145万円/㎡に対しSRC造97.52万円/㎡だ。

構造の違いは、耐震性だけでなく遮音・断熱・将来の修繕費にも効く。一般にSRCは柱や梁の断面を抑えられるため高層向きで、RCは中低層で採用されやすい。ただし実際の遮音性能は構造種別より壁厚やスラブ厚、サッシ性能に左右される。内見では図面の壁厚表記と窓の仕様まで見ておきたい。なお鉄骨造13件はサンプルが少なめなので、傾向として見る程度にとどめたい。前月比ではSRC造の中央値が5,498万円→5,980万円(+8.8%の上昇)と動いている。

タワーマンションと低層のあいだ

エリアプロフィールによれば、荒川区は南千住地区で大規模工場跡地等の再開発によりタワーマンション群が供給され、下町とタワマン居住者が混在する二面性を持つエリアとされる。価格決定要因としても、南千住のタワーでは所在階・眺望のプレミアムが顕著とされている。ただし区内の具体的なマンションブランド名や修繕積立金・管理費の相場水準は、エリアプロフィール上は未確認のままだ。

当サービスの集計で南千住の308件を見ると、中央値6,980万円・面積中央値65.02㎡・㎡単価98.32万円/㎡。区内で面積は最も広い部類なのに㎡単価は低めという組み合わせで、「広さを総額に対して得やすいエリア」と読める。タワー購入を検討するなら、共用施設の維持費が将来の管理費にどう効くかを管理組合資料で確認するのが先決だ。

立地軸でみる相場(駅徒歩・エリア内の偏り)

意外にも、今月は「駅から遠いほうが上がった」。これが当サービスの集計から浮かんだ最大のねじれだ。

駅徒歩帯ごとの中央値は、徒歩1〜5分(685件)が6,498万円、6〜10分(668件)が6,480万円、11〜15分(212件)が6,135万円、16〜20分(70件)が7,280万円。徒歩5分以内と10分以内の差はわずか18万円しかない。一般に想定される「駅近プレミアム」が、総額ベースではほとんど見えないのだ。

カラクリは面積にある。徒歩1〜5分の面積中央値は58.195㎡、11〜15分は64.04㎡、16〜20分に至っては81.21㎡。駅から離れるほど広い住戸が出てくる。だから㎡単価で見ると序列は素直になる。徒歩1〜5分112.47万円/㎡、6〜10分111.68万円/㎡、11〜15分101.65万円/㎡、16〜20分85.95万円/㎡。駅近ほど単価は高い。総額が横並びに見えるのは、遠い物件が広さで総額を押し上げているからだ。

そして今月の変化。11〜15分帯の中央値が前月の4,985万円から6,135万円へ(+23.1%の上昇)。件数も199件→212件と増えた。推測になるが、広めの住戸や築浅物件の掲載が重なって構成が入れ替わった可能性が高い(確証なし)。価格水準そのものが2割上がったと読むのは早計だろう。

町丁別の顔つき

本集計を地区別に割ると、東日暮里372件(中央値6,680万円、㎡単価131.83万円/㎡)、西日暮里326件(7,490万円、134.52万円/㎡)、南千住308件(6,980万円、98.32万円/㎡)、荒川225件(6,498万円、99.52万円/㎡)、西尾久176件(5,999万円、96.68万円/㎡)、町屋107件(5,499万円、111.97万円/㎡)、東尾久106件(5,990万円、89.95万円/㎡)。

単価トップは西日暮里と東日暮里。エリアプロフィールによれば、西日暮里はJR山手線・東京メトロ千代田線・日暮里舎人ライナーが使え、千代田線で大手町まで約15分程度(概算)とされる。日暮里は山手線で東京駅まで約15分程度(概算)。この都心アクセスが単価に反映されていると読める。

逆に単価が最も低いのは東尾久の89.95万円/㎡。西尾久96.68万円/㎡と合わせ、尾久エリアは「広さ重視なら狙い目」と言える。町屋は築年中央値2013年と区内で最も新しく、単価111.97万円/㎡の割に総額5,499万円。築浅・コンパクトを探す層にはフィットしそうだ。

リスク要素と注意ポイント

荒川区の物件を見るなら、価格表の外側にある数字こそ先に確認したい。

当サービスが収集した1645件でリスク要素の比率を見ると、旧耐震が148件(9%)、借地権が1件(0.1%)、再建築不可と告知事項の明示があるものは0件だった。マンションという商品特性上、再建築不可の表記がほぼ出ないのは自然だ。ただし「掲載上フラグが立っていない」ことと「リスクがない」ことは別物である。掲載情報の記載精度はサイトによって差があり、本集計はあくまで掲載文面から拾える範囲の集計にすぎない。

旧耐震148件の実務的な重さ

旧耐震は、1981年6月の新耐震基準施行より前に建築確認を受けた建物を指す。築年数ではなく建築年で判定するのが原則で、たとえば1985年築なら新耐震側だ。この区分は住宅ローンの審査や融資年数で不利に働きやすく、住宅ローン控除の適用要件でも追加書類が必要になるケースがある。本集計の旧耐震帯の中央値は3,280万円で、全体中央値6,680万円の半額以下。この割安さは「将来の出口と保有コストを織り込んだ価格」と読むべきだろう。

前月比では旧耐震帯の中央値が3,390万円→3,280万円と110万円下がっている(−3.2%)。件数は146件→148件とほぼ横ばい。価格だけが静かに削られている構図だ。

水害と地盤——このエリア固有の確認事項

エリアプロフィールでは、荒川区は区名の由来である荒川に近接し、南千住・町屋・尾久など区内の低地部が想定最大規模降雨時の浸水想定区域に含まれる地域があり、一部はゼロメートル地帯に近い標高を持つとされている。また、荒川沿いの沖積低地では地盤が軟弱で液状化リスクが相対的に高いとされ、東京都の地震に関する地域危険度測定調査において、区内の木造住宅密集地域は建物倒壊・火災の総合危険度が23区内でも高い地域に指定されている箇所が複数存在するとされる。具体的な町丁目別ランクや浸水深は、エリアプロフィール上は未確認のため、荒川区の洪水ハザードマップと東京都の公表資料で必ず自分の目で確かめてほしい。

今月の集計で件数上位に入る南千住308件、町屋107件、西尾久176件、東尾久106件は、いずれもエリアプロフィールが低地部として挙げた地区を含む。物件そのものの質とは別軸の確認項目として、1階・低層階なら止水板の有無、電気室・機械式駐車場の位置、災害時の管理体制まで内見で聞いておきたい。

もう一点。エリアプロフィールは、周辺の建物密度・前面道路幅員を必ず確認するよう促している。マンションであっても、周囲が木造密集なら火災時のリスクや将来の建替え環境に影響する。地図アプリの航空写真ではなく、現地を歩いて道路幅を体感するのが確実だ。

データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」

同じ荒川区で、2,980万円と9,999万円。この二つの世界は、まったく違う顔をしている。

当サービスが収集した1645件を価格順に並べたとき、下位10%の境界は2,980万円、上位10%の境界は9,999万円だった。下位10%層163件の顔ぶれは、築年中央値1987年、面積中央値31.5㎡、駅徒歩中央値5分。対する上位10%層163件は、築年中央値2008年、面積中央値71.79㎡、駅徒歩中央値3分。築年で21年、面積で40㎡以上の開きがある一方、駅徒歩はわずか2分しか違わない。

ここが重要だ。荒川区では、駅からの距離は価格の決定打になっていない。安い物件も駅近にある。差を作っているのは築年と面積——この二つだ。

お得ゾーンはどこか

総額を抑えたい読者には、下位10%層のような「駅近・コンパクト・築古」が最短ルートになる。ただし築年中央値1987年は新耐震ではあるものの、設備更新と修繕積立金の積立状況の確認が必須になる。もう一つの選択肢が、㎡単価の低い尾久エリアだ。東尾久89.95万円/㎡、西尾久96.68万円/㎡は、西日暮里134.52万円/㎡と比べて大きく下回る。徒歩16〜20分帯(85.95万円/㎡、面積中央値81.21㎡)も同じ発想で、広さを単価で買う戦略が成立する。

プレミアムゾーンの正体

上位10%層の中身は、築2008年前後・70㎡超・駅徒歩3分。前月は上位10%の境界が1億1,480万円だったのが今月は9,999万円へ下がっており、最上層の顔ぶれが入れ替わった(上位5%ラインも1億3,542万円→1億2,500万円)。超高額帯の掲載が一時的に薄くなった月、と読める。狙っている層にとっては、相対的に手が届きやすい局面かもしれない。

数字が消えるスピード

そして見落とせないのが時間軸だ。本集計で掲載終了までの日数は中央値52日。上位25%は19.75日で姿を消している。期間中の新規掲載672件に対し掲載終了は721件。1か月で掲載の約4割が入れ替わる計算になる。

条件を絞り込むほど、該当する物件の母数は小さくなる。たとえば「西尾久・3LDK・築2000年以降」まで絞れば、月に数件出るかどうかだろう。その数件が平均して2か月足らずで消えていく。週末だけサイトを巡回するやり方では、出会う前に終わっている可能性が高い。13サイトを横断して毎日追う仕組みが要る——というのは、精神論ではなく、この数字から導かれる単純な帰結だ。

よくある質問(当サービス集計での回答)

Q1. 東京都荒川区の中古マンションの中古相場はいくらですか?

当サービスが13サイトから収集した1645件(2026年9月4日〜10月4日の掲載データ)の集計では、価格中央値は6,680万円、平均は6,770万円です。安めの4分の1の境目は4,688万円、高めの4分の1の境目は8,380万円で、ボリュームゾーンは5,000万円台から8,000万円台。最小値は700万円、最大値は1億6,800万円と開きは大きく、㎡単価中央値は107.9万円/㎡です。なお、これは掲載時点の売出価格であり、成約価格ではありません。

Q2. いまは買い時ですか?

当サービスの集計では、価格中央値は前月の6,498万円から6,680万円へ(+2.8%の上昇)、㎡単価中央値は104.11万円/㎡から107.9万円/㎡へと動きました。一方で上位10%の境界価格は1億1,480万円→9,999万円と下がっており、高額帯の掲載は薄くなっています。全体が一方向に動いているわけではなく、価格帯ごとに方向が分かれているのが今月の特徴です。買い時の判断は、自分の狙う価格帯・築年帯の動きを継続して追ったうえで下すのが現実的でしょう。

Q3. 旧耐震物件はどれくらい出ていますか?

当サービスの集計では、旧耐震(1981年6月の新耐震基準施行前)に該当する掲載は148件、全体の9%でした。前月は146件で、件数はほぼ横ばいです。中央値は3,280万円で、全体中央値6,680万円の半額以下。面積中央値42.93㎡、㎡単価80.84万円/㎡と、価格・単価ともに最も低い帯です。ただし住宅ローンの審査や融資年数で不利になりやすく、耐震診断・補強の有無、修繕積立金の積立状況の確認が欠かせません。

Q4. ㎡単価が高くなるのはどんな条件ですか?

当サービスの集計で㎡単価が最も高いのは、築年では2020年以降(新省エネ基準)の145.55万円/㎡、次いで2010〜2019年の135.97万円/㎡です。地区別では西日暮里134.52万円/㎡、東日暮里131.83万円/㎡が上位。間取りでは1LDKの123.07万円/㎡が最高で、広くなるほど単価は下がり4LDK以上は87.12万円/㎡です。構造別ではRC造129.145万円/㎡がSRC造97.52万円/㎡を上回ります。つまり「築浅・コンパクト・都心側」が単価を押し上げる条件です。

Q5. 駅徒歩による価格差はどの程度ありますか?

当サービスの集計では、総額の中央値は徒歩1〜5分6,498万円、6〜10分6,480万円、11〜15分6,135万円、16〜20分7,280万円と、きれいな序列になっていません。駅から遠いほど住戸が広いためです(面積中央値は徒歩1〜5分58.195㎡に対し16〜20分は81.21㎡)。㎡単価で見ると徒歩1〜5分112.47万円/㎡、6〜10分111.68万円/㎡、11〜15分101.65万円/㎡、16〜20分85.95万円/㎡と素直な順になります。総額ではなく単価で比べるのが正解です。

Q6. 荒川区で「広さを安く買う」ならどのエリアですか?

当サービスの集計では、㎡単価が最も低いのは東尾久の89.95万円/㎡(106件)、次いで西尾久96.68万円/㎡(176件)、南千住98.32万円/㎡(308件)です。南千住は面積中央値65.02㎡と区内で広めの部類で、単価の低さと組み合わせると総額あたりの広さを確保しやすい地区と言えます。ただしエリアプロフィールでは、南千住・尾久など区内の低地部は浸水想定区域に含まれる地域があるとされているため、ハザードマップの確認は必須です。

Q7. 狙いの条件で東京都荒川区の中古マンションの新着を毎日追うには?

当サービスの集計では掲載終了までの日数は中央値52日、上位25%は19.75日で消えています。手作業での巡回では取りこぼしが出やすい速度です。物件ウォッチはLINEで友だち追加し「東京都荒川区 マンション」と送るだけで監視が始まり、本レポートの集計元である13サイト(athome、センチュリー21、大京穴吹不動産、大和ハウス、長谷工の仲介、HOME4U、LIFULL HOMES、東急リバブル、ノムコム、ピタットハウス、三井のリハウス、住友ステップ、SUUMO)を15分間隔で自動巡回し、新着・価格変動・掲載終了を通知します。予算・築年・面積・利回りなどの複合条件で絞り込み可能。無料プラン(24時間遅延・1監視)があり、有料はリアルタイム通知で¥980/月〜です。

2026年10月のハイライトと注意点

今月いちばんの発見は、駅徒歩11〜15分帯の中央値が4,985万円から6,135万円へ(+23.1%の上昇)動いたことだ。当サービスが13サイトから収集した1645件のなかで、他のどの軸よりも大きな変化幅だった。ただしこの帯の面積中央値は64.04㎡と、徒歩5分以内の58.195㎡より広い。推測だが、広めの住戸の掲載が重なったことによる構成変化の可能性が高く、価格水準そのものが2割上がったと読むのは危うい(確証なし)。

ここで二つ、本集計の性質を正直に添えておきたい。ひとつ、ここに並ぶ価格はすべて掲載時点の売出価格であり、実際に成約した価格ではないこと。売主の希望が反映された数字だ。ふたつ、同じ物件が複数サイトに出ていれば、それぞれを1件として数えていること。つまり1645件は住戸の実数ではない。この二点を踏まえたうえで、中央値や分布の「動き方」を月次で追うのが、この種のデータの最も正しい使い方だと考えている。

本レポートは、物件ウォッチが 13サイト(athome, センチュリー21, 大京穴吹不動産, 大和ハウス, 長谷工の仲介, HOME4U, LIFULL HOMES, 東急リバブル, ノムコム, ピタットハウス, 三井のリハウス, 住友ステップ, SUUMO)から自動収集した掲載データ 1645件(2026-09-04 〜 2026-10-04)を集計した分析です。日本の不動産市場全体の動向を示すものではなく、掲載データからは売買の成約は分かりません。物件の購入判断は必ずご自身の調査と専門家への相談のうえで行ってください。次回の更新は来月初旬を予定しています。

1,645件超の東京都荒川区 中古マンションから条件に合う1件を

特に 新耐震以降 RC造, 駅徒歩10分以内 70㎡超, 東尾久・西尾久の3LDK は早く動きます。13サイトの新着を15分間隔でチェックして、LINEで即通知。
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