広い住戸が増える一方、中央値は580万円へ前月比−7.2% | 静岡県伊東市 中古マンション 中古相場分析【2026年9月版】— 377件集計
最安30万円、最高3,480万円。同じ市内の中古マンションで、価格に100倍を超える開きがある——。当サービスが4サイト(athome, HOME4U, LIFULL HOMES, SUUMO)から2026年8月6日〜9月5日に収集した静岡県伊東市の中古マンション377件を集計すると、価格中央値は580万円で前月比−7.2%。件数も425件から377件へ絞られました。この一見わかりにくい数字の束を、築年・間取り・駅徒歩・地区の4つの軸でほどいていきます。
市場サマリー
静岡県伊東市 中古マンションの新着を見逃さない
今月の注目: 新耐震 RC・SRC, 駅徒歩10分以内, 500万円以下の旧耐震
4サイトを15分間隔で自動チェック。新着が出たらLINEに即通知します。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。
📝 本稿の読み方
- 分析対象: 4サイト(athome, HOME4U, LIFULL HOMES, SUUMO)の掲載データ 377件、期間 2026-08-06 〜 2026-09-05
- 集計方法: 期間中に各サイトに掲載されていた物件を集計しています。価格変更などで同じ物件が再掲載された場合は、URLでまとめて1件として扱っています。
- 表示価格は売出時点の価格で、実際に成約した価格ではありません
- 同じ物件が複数サイトに掲載されている場合は、それぞれを1件として数えています
- 週次レポートとは数字が一致しません: 本月次レポートは直近30日間に掲載が確認できた物件を期間全体で集計します(複数サイトに掲載された物件は各サイトで1件ずつ、同一サイト内の再掲載はURLでまとめて1件)。週次レポートは週末時点に掲載中だった物件だけを切り取る断面集計のため、重複の数え方・集計窓・時点の取り方が異なり、件数や中央値は月次と週次で一致しないのが正常です
TL;DR / 今月の要点
- 当サービスが収集した377件の価格中央値は580万円。前月(425件・625万円)から前月比−7.2%と、件数・価格ともに下方に振れた
- 価格帯は0〜1,000万円に292件が集中(全体の77.5%)。最小値は30万円、最大値は3,480万円、平均は773万円と高値の裾を引いた分布
- 構造別で「RC造」の掲載が14件→32件(前月比+128.6%の増加)。本集計で今月もっとも動きの大きかった軸のひとつ
- 旧耐震(1980年以前)113件の中央値280万円に対し、新耐震(1981〜1999年)261件は700万円。その差は420万円
- 駅徒歩6〜10分の中央値968万円が最も高く、徒歩1〜5分の680万円を上回る「逆転」が起きている
- リスク要素では旧耐震が30%(113件)。前月の25.6%から+4.4ポイント上昇し、掲載構成が高経年側に寄った
- 掲載終了までの日数は中央値47.5日。安めの4分の1は20日、遅いものでも67日で画面から消えている
📊 今月の主要数値(当サービス集計)
- 価格中央値: 580万円
- ㎡単価中央値: 8.6万円/㎡
- 中央値の前月比: -7.2%
- 集計件数: 377件(4サイト)
- 掲載期間の中央値: 47.5日
今月のトップ3変化(前月比)
4LDK以上の掲載が3件→5件、中央値は1,600万円に
本集計で前月3件だった「4LDK以上」が今月は5件(前月比+66.7%の増加)。中央価格は500万円→1,600万円(前月比+220%の上昇)と大きく振れました。ただしこれは5件のみの参考値で、面積中央値152.3㎡という大型住戸がたまたま複数掲載されたことによる振れとみるのが妥当です。推測だが、リゾート分譲期の広めの区分所有住戸が同時期に売り出された可能性があり、翌月には元の水準に戻ることも十分あり得ます。
RC造の掲載が14件→32件、前月比+128.6%の増加
当サービスが収集したデータで構造の記載があるものを見ると、RC造(鉄筋コンクリート造)が14件→32件と前月比+128.6%の増加。中央価格も400万円→495万円(+23.8%の上昇)に動きました。件数が30件を超えたことで数字の安定感も増しています。一方でSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)も16件→26件(前月比+62.5%の増加)と伸びており、構造記載のある物件そのものが厚くなった、というのが本集計から言える範囲の事実です。
2000年代築の掲載が3件→1件に細り、希少性が際立つ
築年帯「2000〜2009年(品確法)」の掲載は3件→1件へ(前月比−66.7%の減少)。残った1件は3,480万円・88.3㎡で、本集計の最高価格そのものです。当サービスが収集した377件のうち2000年以降の築が実質1件しかない、という事実は、このエリアの中古マンション在庫が昭和後期〜平成初期に厚く偏っていることを端的に示しています。新しめの築年を条件に入れると、選択肢は極端に狭まると読めます。
静岡県伊東市 中古マンションの中古市場の輪郭(当サービス集計)
377件という数字は、ひと月に4サイトへ出ていた静岡県伊東市の中古マンション掲載の総量です。前月の425件から48件減り、前月比−11.3%。まずはこの「厚み」の中身から見ていきます。
集めた377件の内訳
収集元の内訳は、LIFULL HOMES 140件、SUUMO 90件、athome 87件、HOME4U 60件。興味深いのは、サイトによって並んでいる物件の顔つきが違うことです。athomeの価格中央値は390万円・面積中央値51.8㎡・築年中央1986年と、小ぶりで高経年の在庫が多め。対してLIFULL HOMESは700万円・65.2㎡・1991年、SUUMOは650万円・66.0㎡・1991年と、ひと回り大きく新しい層が中心です。同じ市を見ていても、1サイトだけを眺めていると相場観がずれる——本集計はそれを可視化しています。
価格はどこに集中しているか
価格が取れた369件の中央値は580万円。安めの4分の1(第1四分位)は350万円、高めの4分の1(第3四分位)は968万円。最安層(下位5%)は140万円、最上層(上位5%)は1,980万円で、最小値は30万円、最大値は3,480万円まで開きます。平均は773万円と中央値より約200万円高く、これは一部の高額物件が平均を引き上げる、高値の裾を引いた分布であることを意味します。価格帯別では0〜500万円が153件、500〜1,000万円が139件。合わせて292件、全体の77.5%が1,000万円未満です。㎡単価中央値は8.6万円/㎡。前月からは約1.1万円/㎡の下落となりました。
掲載開始と掲載終了の動き
期間中の新規掲載は93件、掲載終了は163件。差し引きで在庫は縮んでいます。掲載開始から終了までの日数は中央値47.5日、早いものは20日、長引いても67日程度で画面から消えていました。1か月半で入れ替わる棚だと考えると、週末だけの物件チェックでは半分近くを見落とす計算になります。
築年帯別の相場と価格の断層
静岡県伊東市の中古マンションには、他エリアではあまり見ない「一本の深い断層」があります。当サービスが収集した377件を築年で割ると、価格はきれいに二層に分かれるのです。
築年帯ごとの中央価格
| 築年帯 | 件数 | 中央価格 | 面積中央値 | 築年中央 |
|---|---|---|---|---|
| 1980年以前(旧耐震) | 113件 | 280万円 | 47.5㎡ | 1975年 |
| 1981〜1999年(新耐震) | 261件 | 700万円 | 65.2㎡ | 1992年 |
| 2000〜2009年(品確法) | 1件 | 3,480万円(少数の参考値) | 88.3㎡ | 2006年 |
| 2010年以降 | 0件 | — | — | — |
本集計の在庫は、実質この2つの帯でできています。1980年以前と1981〜1999年の中央価格差は420万円。㎡単価でも新耐震帯が旧耐震帯を約+5.7万円/㎡上回っており、単に「広いから高い」だけでは説明できない差がついています。
境界線の前後で何が起きているか
新耐震基準(1981年6月施行、それ以前は旧耐震と呼ばれます)の前後は、価格だけでなく住戸の設計思想そのものが変わる境目です。面積中央値は47.5㎡から65.2㎡へ、約18㎡広くなる。間取りを重ねて見るとより鮮明で、同じ2DK/2LDKでも1980年以前の19件は中央値200万円、1981〜1999年の54件は900万円。実に700万円の差です。1LDKでも旧耐震帯12件の210万円に対し、新耐震帯18件は650万円。3LDKは旧耐震帯が3件(250万円)と少数の参考値にとどまる一方、新耐震帯は25件で770万円でした。
構造を重ねると、もうひとつの層が見えます。新耐震帯のSRC造21件は中央値968万円、同じ帯のRC造20件は635万円。一方で旧耐震帯はRC造12件が200万円、SRC造5件が450万円(参考値)。推測だが、SRC造は相対的に規模の大きい建物に採用されやすく、眺望や共用設備を備えたリゾート型物件が含まれている可能性があります(確証はありません)。
品確法(住宅の品質確保促進法、2000年施行で10年瑕疵保証が義務化)以降の在庫は、当サービスが収集した範囲でわずか1件。長期優良住宅の認定制度が始まった2009年以降、2017年の省エネ基準強化以降の築年に至っては、今月は1件も確認できませんでした。「新しい中古」を探す買い手にとって、このエリアは選択肢がほぼ存在しないと言い切れる状況です。
旧耐震30%という比率の重み
リスク要素の比率を見ると、旧耐震は113件・30%。前月の25.6%から+4.4ポイント上がりました。旧耐震は住宅ローンの審査や融資年数で不利になりやすく、金融機関によっては借入期間が短くなる、あるいは自己資金比率を求められることがあります。地震保険料の区分や、耐震診断・改修の有無も購入判断に効いてきます。280万円という中央価格は魅力的に映りますが、その価格が「現金で買える人向けの価格」である可能性は頭に入れておきたいところです。
間取り・構造別の相場
3LDKの中央値は615万円、2DK/2LDKは780万円。広い方が安い——本集計にはそんな逆転が同居しています。数字を額面通りに読むと足をすくわれる、その典型例から見ていきます。
主要間取りの顔ぶれ
| 間取り | 件数 | 中央価格 | 面積中央値 | 築年中央 |
|---|---|---|---|---|
| 1K/1DK | 4件 | 525万円(参考値) | 46.4㎡ | 1985年 |
| 1LDK | 30件 | 520万円 | 51.9㎡ | 1991年 |
| 2DK/2LDK | 73件 | 780万円 | 66.9㎡ | 1990年 |
| 3LDK | 28件 | 615万円 | 79.7㎡ | 1992年 |
| 4LDK以上 | 5件 | 1,600万円(参考値) | 152.3㎡ | 1992年 |
当サービスが収集した間取り別の主役は2DK/2LDKで73件。中央値780万円、面積66.9㎡です。3LDKは28件でサンプルがやや少なく傾向として見る程度ですが、中央値615万円と2DK/2LDKより165万円安い。面積は約13㎡広いのに、です。推測になりますが、2DK/2LDKには温泉付き・海側眺望といった付加価値のあるリゾート型住戸が多く含まれ、3LDKにはファミリー向けの実用的な住戸が混じっている可能性があります(物件個別の条件までは本集計では確認できません)。いずれにせよ「間取りが広い=高い」が成立しないエリアだ、という点は押さえておきたい。
4LDK以上は5件のみの参考値ながら中央値1,600万円、面積152.3㎡。一戸あたりの規模でいえば、都市部のファミリーマンションを二つつなげたような広さです。
構造別の相場
構造の記載があるものでは、SRC造26件の中央値885万円、RC造32件の495万円、鉄骨造4件の340万円(参考値)という並びでした。SRC造がRC造を390万円上回っているのが特徴です。築年中央はSRC造1991年、RC造1988年と3年しか違いませんから、築年だけでこの差は説明できません。
構造そのものの性質も押さえておくと判断が楽になります。SRC造は鉄骨の粘り強さとコンクリートの剛性を併せ持ち、大規模・高層建物に採用されやすい。RC造は中低層で広く使われ、遮音性・耐火性は十分ですが、建物規模や共用部の作りは物件差が大きくなります。鉄骨造は軽量な分、遮音・断熱面で条件を確認したい構造です。ただし築30年超の建物では、構造種別よりも大規模修繕の実施履歴や給排水管の更新状況の方が、住み心地と将来コストへの影響は大きくなります。
高経年リゾート型という前提
エリアプロフィールによれば、伊東市は昭和後期のリゾートブームで多数の別荘地・リゾートマンションが分譲された経緯を持ち、現在も温泉観光・保養・セカンドハウス需要が市場の性格を決めています。当サービスが収集した377件の築年中央が1990年前後に集中しているのは、この供給履歴と整合します。タワーマンションに相当する在庫は今月の集計では見当たりません。
注意したいのはランニングコストです。管理費・修繕積立金の具体的な相場水準は公開情報未確認ですが、高経年のリゾートマンションでは稼働率の低さなどから、これらが物件価格に対して割高になりやすい点はエリアプロフィールでも一般論として指摘されています。本体価格280万円の住戸でも、月々の負担が積み上がれば実質的な取得コストは変わってきます。価格表だけでなく、管理組合の運営実態と積立金残高の確認は必須と言えるでしょう。
立地軸でみる相場(駅徒歩・エリア内の偏り)
駅に近いほど高い——その常識が、本集計では崩れています。当サービスが収集した377件を駅徒歩帯で割ると、中央値のピークは徒歩1〜5分ではなく6〜10分に立っているのです。
徒歩1〜5分31件は中央値680万円、6〜10分41件は968万円、11〜15分93件は590万円、16〜20分21件は430万円(サンプル少なめのため傾向として)、21分以上48件は390万円。徒歩6〜10分だけが突出しており、㎡単価でも21分以上の帯を約+10.8万円/㎡上回っています。徒歩1〜5分と6〜10分の中央値差は288万円。推測だが、駅至近には小ぶり・高経年の住戸が混じる一方、徒歩6〜10分帯には高台や海側の見晴らしを持つ物件が含まれている可能性があります(個別物件の眺望条件は本集計では確認していません)。
件数がもっとも多いのは徒歩11〜15分の93件で、全体の約4分の1。ここは前月830万円→今月590万円と中央値が前月比−28.9%動いており、今月の価格下振れの主因のひとつです。前月比で見ると、徒歩1〜5分帯は680万円で横ばい、6〜10分帯は1,200万円→968万円(前月比−19.3%)、11〜15分帯が−28.9%。駅から少し離れた中間帯で、掲載価格の見直しが進んだと読めます。
地区ごとの温度差
地区別に見ると、価格のばらつきはさらに大きくなります。件数最多は富戸の81件で中央値790万円・面積64.3㎡・築1992年。次いで宇佐美46件が450万円・52.7㎡・築1980年と、同じ市内でも340万円の差があります。赤沢17件は540万円、松原15件は280万円(面積中央値90.5㎡と広いのに安い)、川奈11件は1,580万円と最も高く、瓶山10件は120万円と最も安い。これらはいずれもサンプルが少なめなので傾向として見る程度ですが、川奈と瓶山では中央値に1,460万円の開きがあります。湯川9件680万円、吉田8件680万円、末広町5件550万円、八幡野5件580万円はいずれも少数の参考値です。
エリアプロフィールにあるとおり、伊東市はJR伊東線の終着駅・伊東駅を中心に、伊豆急行線が下田方面へ延び、特急が首都圏へ直通する構造を持ちます。ただし公示地価や路線価の具体的な数値、駅の乗降客数は本レポート作成時点で公開情報未確認です。当サービスの掲載データから言えるのは、駅距離よりも「どの地区・どの標高・どの眺望か」が価格を分けている可能性が高い、という点にとどめておきます。
リスク要素と注意ポイント
280万円の住戸が並ぶ棚には、必ず理由があります。当サービスが収集した377件のリスク要素の比率を見ると、その理由の一端が数字で見えてきます。
まず旧耐震は113件・30%。3件に1件近くが1981年6月の新耐震基準より前の建築です。前月の25.6%から+4.4ポイント上がっており、今月は掲載構成がより高経年側に寄りました。一方で再建築不可は0件・0%、借地権も0件・0%。告知事項ありは1件・0.3%にとどまります。区分所有マンションが中心のため、土地に紐づく権利リスクはほとんど表面化していない、という構図です。
注意すべきは旧耐震の実務的な影響です。住宅ローンは金融機関によって借入期間が短縮されたり、そもそも取扱い対象外となるケースがあります。地震保険は建築年割引の対象外となり、耐震診断・耐震改修の履歴がなければ保険料負担も相対的に重くなりがちです。旧耐震帯の中央価格280万円という数字は、こうした「借りにくさ」を織り込んだ後の価格と読むのが自然でしょう。逆に言えば、現金で購入できる読者にとっては競合が少ない領域とも言えます。
立地リスクの確認は自分の足で
ハザード面については、本レポート作成時点で伊東市の浸水想定区域や土砂災害警戒区域の具体的な指定状況は公開情報未確認です。ただしエリアプロフィールでも一般論として、相模灘に面する沿岸部の津波浸水想定、山がちな地形ゆえの土砂災害警戒区域、南海トラフを含む地震リスクの確認が挙げられています。当サービスの集計データはあくまで掲載条件の集計であり、個別物件のハザード該当有無までは判定していません。購入検討時は必ず市が公表するハザードマップと重要事項説明で確認してください。
用途地域構成や建ぺい率・容積率の典型値、景観条例の適用範囲、市独自の空き家・移住支援制度の内容も、いずれも公開情報未確認です。伊豆半島には自然公園法などによる開発・景観規制が及ぶ地域が含まれることは一般に知られていますが、伊東市域での具体的な適用範囲までは本レポートでは確認できていません。
管理組合という最大の変数
そしてこのエリア特有の、おそらく最も重い変数が管理組合です。別荘・セカンドハウス利用が多い建物では、管理費・修繕積立金の滞納が発生しやすく、修繕計画が予定通り進まないリスクがあります。内見時は共用部の清掃状態、修繕積立金の残高と値上げ履歴、給排水管の更新履歴、そして海沿い立地なら塩害による劣化の進み具合を確認したい。価格が安い理由を売主に聞くより、管理組合の総会議事録を読む方が早い、というのがこの種の物件の鉄則です。
データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」
同じ377件の中に、まったく別の二つの市場が同居しています。当サービスが収集したデータの下位10%と上位10%、それぞれの顔ぶれを並べると、その違いが一目瞭然です。
下位10%層:183万円以下、築1975年・42.5㎡・徒歩20分
価格の下位10%にあたる36件の境界は183万円。この層の築年中央は1975年、面積中央値42.5㎡、駅徒歩の中央値は20分でした。旧耐震・小ぶり・駅から遠い、という三拍子が揃っています。地区で言えば瓶山(10件・中央値120万円)や松原(15件・280万円)のような、価格が二桁万円台から始まるゾーンがここに含まれます。
この層が向くのは、現金購入が前提で、月々の管理費・修繕積立金を「別荘の年会費」として割り切れる読者です。ローンを組んで資産形成を狙う対象としては、旧耐震という属性がそのまま出口の狭さになります。ただし、取得価格が100万円台であれば、数年分の維持費を払っても総支出は都市部の家賃数年分に収まる——という計算が成り立つのも事実で、使い方次第で評価は大きく変わります。
上位10%層:1,700万円以上、築1992年・98.3㎡・徒歩7.5分
上位10%の36件は境界1,700万円。築年中央1992年、面積中央値98.3㎡、駅徒歩の中央値7.5分と、下位10%とはほぼ真逆のプロフィールです。ここには川奈(11件・中央値1,580万円)のような高価格帯の地区や、4LDK以上の大型住戸が含まれます。最上層(上位5%)は1,980万円、最大値は3,480万円。この最大値は当集計で唯一の2000年代築(2006年・88.3㎡)でした。
注目したいのは、上位10%の境界が前月の1,800万円から1,700万円へ、下位10%の境界も200万円から183万円へと、両端そろって下がっている点です。特定の価格帯だけでなく、掲載価格の分布全体が静かに下方へシフトした月だった、と読めます。
47.5日で入れ替わる棚をどう追うか
そして忘れてはいけないのが時間軸です。当サービスの集計では、掲載終了までの日数は中央値47.5日、早いものは20日で消えています。今月は新規掲載93件に対し掲載終了163件。つまり、あなたが月に一度サイトを覗くタイプなら、その間に現れて消えた物件のかなりの割合を、存在すら知らないまま逃していることになります。上位10%と下位10%の境界が同時に動くような、分布そのものが揺れる局面ではなおさらです。条件に合う一件が出た瞬間を捉えるには、人力の巡回ではなく自動の追跡が要る——本集計の数字はそう告げています。
よくある質問(当サービス集計での回答)
Q1. 静岡県伊東市の中古マンションの中古相場はいくらですか?
当サービスが4サイトから2026年8月6日〜9月5日に収集した377件の集計では、価格中央値は580万円です。安めの4分の1は350万円、高めの4分の1は968万円、最安層(下位5%)は140万円、最上層(上位5%)は1,980万円。最小値30万円から最大値3,480万円まで幅があり、平均は773万円と中央値より高く、一部の高額物件が引き上げる高値の裾を引いた分布になっています。㎡単価中央値は8.6万円/㎡です。なお表示価格は売出時点のもので、成約価格ではありません。
Q2. いまは買い時ですか?
当サービスの集計では、価格中央値は前月625万円から580万円へ前月比−7.2%、高めの4分の1も1,080万円→968万円(前月比−10.4%)と下方に動きました。掲載件数も425件→377件(前月比−11.3%)です。掲載価格ベースでは買い手に有利な方向へ振れた月と言えますが、1か月の変化だけで趨勢は判断できません。当サービスは成約価格を収集していないため、実際の取引水準は別途確認が必要です。数か月分の中央値の推移を追ってから動くのが現実的でしょう。
Q3. 旧耐震物件の流通量はどれくらいですか?
当サービスの集計では、1980年以前の旧耐震にあたる掲載は113件で全体の30%を占めます。前月の25.6%から+4.4ポイント上昇しました。この帯の中央価格は280万円、面積中央値47.5㎡、築年中央は1975年です。新耐震(1981〜1999年)の261件が中央値700万円ですから、その差は420万円。旧耐震は住宅ローンの借入期間が短くなる、地震保険の建築年割引が使えないといった実務上の制約があるため、価格差はそれらを織り込んだものと読むのが自然です。
Q4. ㎡単価が高くなるのはどんな条件ですか?
当サービスの集計で㎡単価が突出しているのは、駅徒歩6〜10分の帯(41件・中央値968万円)です。この帯の㎡単価は徒歩21分以上の帯を約+10.8万円/㎡上回っています。築年帯では新耐震(1981〜1999年)が旧耐震帯を約+5.7万円/㎡上回りました。地区では川奈(11件・中央値1,580万円、サンプル少なめのため傾向として)が高く、構造ではSRC造26件が中央値885万円とRC造32件の495万円を390万円上回っています。全体の㎡単価中央値は8.6万円/㎡です。
Q5. 駅からの距離でどれくらい価格が違いますか?
当サービスの集計では、徒歩1〜5分31件が680万円、6〜10分41件が968万円、11〜15分93件が590万円、16〜20分21件が430万円(サンプル少なめのため傾向として)、21分以上48件が390万円です。最高は徒歩6〜10分で、徒歩1〜5分を288万円上回るという逆転が起きています。単純な駅距離より、地区・眺望・建物の規模が価格を分けている可能性が高いと読めます。徒歩6〜10分と21分以上の中央値差は578万円です。
Q6. 築2000年以降の物件を探すことはできますか?
当サービスが収集した377件のうち、2000年以降に建てられた掲載は1件のみでした(2006年築・88.3㎡・3,480万円)。2010年以降の築年は今月ゼロ件です。前月も2000年代築は3件しかなく、3件→1件(前月比−66.7%の減少)と細っています。エリアプロフィールにあるとおり、伊東市は昭和後期のリゾートブーム期に多くのマンションが分譲された経緯があり、在庫が1990年前後に厚く偏っているためです。新しい築年を条件にすると、待ち時間は数か月単位になると考えておいた方がよいでしょう。
Q7. 狙いの条件で静岡県伊東市の中古マンションの新着を毎日追うには?
当サービスの集計は、LINEの「物件ウォッチ」が実際に稼働しているデータから生成しています。友だち追加して「静岡県伊東市 マンション」と送るだけで監視が始まり、athome・HOME4U・LIFULL HOMES・SUUMOの4サイトを15分間隔で自動巡回、新着・価格変動・掲載終了をLINEに通知します。エリア・カテゴリのほか、予算・築年・面積などの複合条件でも絞り込み可能。無料プラン(24時間遅延・1監視)があり、リアルタイム通知やAI分析を含む有料プランは月額980円からです。本集計では掲載終了までの日数が中央値47.5日、早いものは20日ですから、自動追跡の有無が見逃しの差になります。
2026年9月のハイライトと注意点
今月の当サービス集計でもっとも語るべきは、「両端がそろって下がった」ことです。価格中央値は625万円→580万円(前月比−7.2%)、上位10%の境界は1,800万円→1,700万円、下位10%の境界も200万円→183万円。高値側だけ、安値側だけが動いたのではなく、分布そのものが静かに下方へスライドしました。同時に旧耐震の構成比が25.6%→30%へ+4.4ポイント上がり、掲載の顔ぶれも高経年側に寄っています。掲載終了163件に対し新規掲載93件という入れ替わりの中で、相対的に新しめの在庫が抜けた結果とも読めます(推測であり、個別の理由までは確認していません)。なお本集計の価格はすべて売出時点の掲載価格であり、実際の成約価格ではありません。また同一物件が複数サイトに掲載されている場合はそれぞれ1件として数えているため、実在戸数はこれより少なくなります。
本レポートは、物件ウォッチが 4サイト(athome, HOME4U, LIFULL HOMES, SUUMO)から自動収集した掲載データ 377件(2026-08-06 〜 2026-09-05)を集計した分析です。日本の不動産市場全体の動向を示すものではなく、掲載データからは売買の成約は分かりません。物件の購入判断は必ずご自身の調査と専門家への相談のうえで行ってください。次回の更新は来月初旬を予定しています。
377件超の静岡県伊東市 中古マンションから条件に合う1件を
特に 新耐震 RC・SRC, 駅徒歩10分以内, 500万円以下の旧耐震 は早く動きます。4サイトの新着を15分間隔でチェックして、LINEで即通知。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。
他のレポート
過去の静岡県伊東市 中古マンションに関する記事
- 2026年9月6日 静岡県伊東市 中古マンションの月次相場レポート (この記事)
- 2026年8月 静岡県伊東市 中古マンションの月次相場レポート
- 2026年7月 静岡県伊東市 中古マンションの月次相場レポート
※ この記事のデータは物件ウォッチがathome・HOME4U・LIFULL HOMES・SUUMOを横断して収集した2026年9月6日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。現在掲載中の注目物件20件は 静岡県伊東市 中古マンションの注目物件一覧 から確認できます。