駅徒歩16〜20分が前月比+27%の上昇、宝塚の価格地図が揺れた月 | 兵庫県宝塚市 中古マンション 中古相場分析【2026年10月版】— 1516件集計
「駅から遠いほど安い」——その常識が、今月のデータでは少しだけ揺らいだ。当サービスが13サイトから収集した兵庫県宝塚市の中古マンション1516件(対象期間2026年9月6日〜10月6日)を集計すると、駅徒歩16〜20分帯の中央値が前月比+27.0%の上昇。一方で全体の中央値は2,180万円で前月比-4.4%、掲載在庫も1,687件から1,516件へと縮んだ。全体は下がり、一部だけが跳ねる。この「ねじれ」の正体を、数字で解きほぐしていきます。
市場サマリー
兵庫県宝塚市 中古マンションの新着を見逃さない
今月の注目: 新耐震以降の3LDK 2,500万円以下, 駅徒歩10分以内, 80㎡超の4LDK
13サイトを15分間隔で自動チェック。新着が出たらLINEに即通知します。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。
📝 本稿の読み方
- 分析対象: 13サイト(athome, センチュリー21, 大京穴吹不動産, 大和ハウス, HOME4U, LIFULL HOMES, カチタス, 東急リバブル, ノムコム, ピタットハウス, 三井のリハウス, 住友ステップ, SUUMO)の掲載データ 1516件、期間 2026-09-06 〜 2026-10-06
- 集計方法: 期間中に各サイトに掲載されていた物件を集計しています。価格変更などで同じ物件が再掲載された場合は、URLでまとめて1件として扱っています。
- 表示価格は売出時点の価格で、実際に成約した価格ではありません
- 同じ物件が複数サイトに掲載されている場合は、それぞれを1件として数えています
- 週次レポートとは数字が一致しません: 本月次レポートは直近30日間に掲載が確認できた物件を期間全体で集計します(複数サイトに掲載された物件は各サイトで1件ずつ、同一サイト内の再掲載はURLでまとめて1件)。週次レポートは週末時点に掲載中だった物件だけを切り取る断面集計のため、重複の数え方・集計窓・時点の取り方が異なり、件数や中央値は月次と週次で一致しないのが正常です
TL;DR / 今月の要点
- 当サービスが13サイトから集めた1516件の価格中央値は2,180万円(前月比-4.4%)、㎡単価中央値は27.4万円/㎡。安めの4分の1が1,408万円、高めの4分の1が3,380万円。
- 最大の変化は駅徒歩16〜20分帯で、中央値1,480→1,880万円(前月比+27.0%の上昇)。ただし件数は86→78件に減っており、安価な物件から掲載が終わった結果という見方もできる(推測)。
- 間取り別では1LDKが1,180→1,380万円(前月比+16.9%の上昇)、4LDK以上が2,490→2,880万円(前月比+15.7%の上昇)と、両端が同時に切り上がった。
- 築年の断層は2000年。新耐震世代(1981〜1999年)2,250万円に対し、品確法世代(2000〜2009年)は4,299万円で、差は約2,049万円。面積中央値はどちらも約80㎡とほぼ同じ。
- 旧耐震(1981年6月以前)は410件・全体の27%(前月28.2%から-1.2ポイント)。中央値1,480万円で、本集計のなかで最も価格が沈む層。
- 下位10%の境界価格は985万円(中央築年1980年・66.01㎡・駅徒歩10分)、上位10%の境界価格は4,690万円(中央築年2005年・94.36㎡・駅徒歩5分)。
- 掲載終了までの日数は中央値40日、安めの4分の1は17日。見つけてから迷える時間は、思うより短い。
📊 今月の主要数値(当サービス集計)
- 価格中央値: 2,180万円
- ㎡単価中央値: 27.4万円/㎡
- 中央値の前月比: -4.4%
- 集計件数: 1516件(13サイト)
- 掲載期間の中央値: 40日
今月のトップ3変化(前月比)
駅徒歩16〜20分の中央値が1,480→1,880万円(前月比+27.0%の上昇)
当サービス集計で今月いちばん動いたのがこの帯。件数は86→78件へ減りつつ、中央値だけが跳ね上がりました。徒歩20分前後は宝塚市内では丘陵部のニュータウン系住宅地が多い帯で、価格のばらつきが大きいゾーンです。仮説として、1,000万円台前半の低価格物件が先に掲載終了し、残った中価格帯が中央値を押し上げた「構成変化」の可能性があります(確証なし)。実勢価格そのものが3割近く上がったと読むのは早計でしょう。
1LDKの中央値が1,180→1,380万円(前月比+16.9%の上昇)
本集計の1LDKは17件とサンプルが少なめなので、傾向として見る程度に留めたい数字です。中央面積は51.22㎡、中央築年は1984年。宝塚市内の1LDKは投資用というより、コンパクトに住み替えたい層やセカンドハウス需要が受け皿になりやすい規模感です。件数が22→17件へ絞られたぶん、割安な一部が抜けて中央値が上がった可能性があります(推測)。単月の振れとして追いたい指標です。
4LDK以上の中央値が2,490→2,880万円(前月比+15.7%の上昇)
こちらは222件と厚みのある層。しかも件数が198→222件へ増えながら中央値が上がっており、構成だけでは説明しにくい動きです。中央面積は90.92㎡、中央築年は1991年。当サービスが収集した1516件のなかで、広い住戸の供給が増えつつ価格帯も上がったことになります。宝塚は4LDK級の在庫が全体の約14.6%を占める広め市場で、ファミリー向けの選択肢が月単位で入れ替わっている点に注目したい。
兵庫県宝塚市 中古マンションの中古市場の輪郭(当サービス集計)
まず、今月の「母集団」を確認しておきましょう。当サービスが13サイトから収集した兵庫県宝塚市の中古マンションは1516件。内訳はSUUMO 471件、athome 283件、LIFULL HOMES 226件、HOME4U 155件、センチュリー21 145件、三井のリハウス 97件、東急リバブル 66件が中心で、ノムコム29件、住友ステップ18件、ピタットハウス12件、大和ハウス8件、カチタスと大京穴吹不動産が各3件と続きます。なお同じ物件が複数サイトに載っている場合はそれぞれ1件として数えているため、実在の住戸数より多めに出る点は織り込んでお読みください。
価格はどこに集まっているか
価格中央値は2,180万円、平均は2,590万円。平均が中央値より約400万円高いのは、上の方に高額物件が長く裾を引いているためです(最大値は2億788万円、最小値は199万円)。最安層の目安となる下位5%ラインは680万円、最上層の上位5%ラインは5,550万円。安めの4分の1が1,408万円、高めの4分の1が3,380万円で、㎡単価中央値は27.4万円/㎡でした。価格帯の山は1,000〜1,500万円が275件、2,000〜2,500万円が268件、1,500〜2,000万円が245件。この3帯だけで788件、全体の約52%を占めます。つまり宝塚の中古マンションは「1,000万円台〜2,000万円台前半の厚い中間層」と、「4,000万円超のプレミアム層」が二層に分かれた構造だと読めます。
掲載の入れ替わり
期間中の新規掲載は455件、掲載終了は704件。在庫は前月の1,687件から1,516件へ、前月比-10.1%と縮みました。週別に見ると9月20日週の掲載終了が210件、9月27日週が206件と後半に集中。入れ替わりのスピードを示す掲載終了までの日数は中央値40日(安めの4分の1は17日、高めの4分の1は65日)で、2か月近く残る物件もあれば、2週間強で画面から消える物件もある、という温度差があります。
築年帯別の相場と価格の断層
宝塚の中古マンションには、はっきりとした「築年の断層」があります。しかもそれは1981年ではなく、2000年に最も深い谷が刻まれている——当サービスが集めた1516件を築年帯で割ると、そんな風景が見えてきます。
築年帯ごとの中央価格
| 築年帯 | 件数 | 中央価格 | 中央築年 | 中央面積 |
|---|---|---|---|---|
| 1980年以前(旧耐震) | 410件 | 1,480万円 | 1976年 | 70.00㎡ |
| 1981〜1999年(新耐震) | 792件 | 2,250万円 | 1990年 | 80.01㎡ |
| 2000〜2009年(品確法) | 247件 | 4,299万円 | 2005年 | 80.21㎡ |
| 2010〜2019年 | 46件 | 4,580万円 | 2015年 | 78.53㎡ |
| 2020年以降(新省エネ基準) | 14件 | 6,840万円 | 2026年 | 80.76㎡ |
※2020年以降は14件とサンプルが少なめなので、傾向として見る程度に。
境界線の前後で何が起きているか
新耐震基準(1981年6月施行)の前後では、1,480万円→2,250万円で差は770万円。ここは順当な段差です。驚くのはその次、品確法(住宅の品質確保促進法、2000年4月施行で10年瑕疵保証が義務化)の世代に入った瞬間で、2,250万円→4,299万円、差は約2,049万円。中央面積は80.01㎡と80.21㎡でほとんど同じですから、広さではなく「年代そのもの」に値段がついている格好です。㎡単価で見ても旧耐震世代と品確法世代の差は約+28.9万円/㎡の開きがあります。一方、2000年代から2010年代への段差は4,299万円→4,580万円で+281万円にとどまり、ここでの断層は浅い。宝塚の価格を決めているのは「2000年より前か後か」である、と言い切ってよさそうです。
重ね合わせて見るとさらに面白い。新耐震世代(1981〜1999年)では3LDKが304件で2,280万円、4LDK以上が132件で2,950万円と広いほど高い。ところが旧耐震では3LDKが110件で1,465万円に対し、4LDK以上41件は1,080万円と逆転します。広さより管理状態・立地・流動性が効く世代だと解釈できるかもしれません(推測)。構造でも新耐震世代はRC造77件・SRC造40件がともに2,480万円で並ぶのに対し、旧耐震ではRC造45件1,498万円、SRC造10件1,900万円と差が出ています。
旧耐震410件という厚み
本集計で旧耐震は410件・全体の27%(前月28.2%から-1.2ポイント)。中央築年は1976年ですから、築50年に届く住戸が1,000万円台で並んでいる計算です。住宅ローンは旧耐震だと融資年数が短くなったり審査が厳しくなったりしやすく、住宅ローン控除や地震保険料の面でも不利が出やすい。価格の安さは「現金に近い買い方ができる人向けの値付け」でもある、という理解が要ります。
間取り・構造別の相場
3LDKの中央値は2,380万円。同じ宝塚市内でも、2DK/2LDKなら1,480万円、4LDK以上なら2,880万円——間取りの選択だけで1,400万円の幅が開きます。当サービスが収集した1516件を間取り・構造の軸で見ていきましょう。
主要間取りの顔ぶれ
| 間取り | 件数 | 中央価格 | 中央面積 | 中央築年 |
|---|---|---|---|---|
| 1LDK | 17件 | 1,380万円 | 51.22㎡ | 1984年 |
| 2DK/2LDK | 164件 | 1,480万円 | 67.80㎡ | 1981年 |
| 3LDK | 569件 | 2,380万円 | 76.80㎡ | 1991年 |
| 4LDK以上 | 222件 | 2,880万円 | 90.92㎡ | 1991年 |
※1K/1DKは1件のみのため集計対象外。1LDKは17件とサンプルが少なめで、傾向として見る程度に。
主役は明らかに3LDKで、間取りが判明している物件の過半を占めます。注目は2DK/2LDKの中央築年が1981年と突出して古いこと。つまりこの帯は「コンパクト物件」というより「旧耐震世代の2DK」が中心で、価格の安さは築年の古さとほぼ同義です。逆に4LDK以上は中央築年1991年・90.92㎡と、郊外型のゆとりあるファミリー住戸。前月から中央値が2,490→2,880万円へ前月比+15.7%の上昇と動いており、今月は広めの住戸にお金が集まった月だと読めます。
構造別の相場
構造の記載があったのは234件で、本集計全体の約15.4%にとどまります。その範囲ではRC造171件が2,390万円、SRC造59件が2,480万円、鉄骨造は4件で1,180万円(少数の参考値)。RCとSRCの中央値差は90万円しかなく、中央築年はどちらも1990年、中央面積も79.73㎡と81.20㎡でほぼ並びます。つまり宝塚では構造の違いが価格に直結しているとは言いにくい。実務的には、SRC造は柱梁に鉄骨が入るぶん大スパン・高層化に向き、RC造は遮音・断熱で不利が出にくい設計もある、といった「質の違い」として捉え、むしろ竣工年と管理状態を優先して見るのが合理的でしょう。なお構造別では前月比でRC造が137→171件へ増え、中央値は2,500→2,390万円(前月比-4.4%)とやや軟化しています。
低層・大規模団地という宝塚らしさ
エリア概要では、宝塚市は大正から昭和初期にかけて阪急電鉄グループによる住宅地開発や宝塚歌劇の開業を通じて発展した、大阪・神戸都市圏のベッドタウンとされています。実際に本集計の町丁別でも、逆瀬台116件、すみれガ丘106件、中山五月台72件、中山桜台51件と、丘陵部の計画住宅地に大量の在庫が集中しているのが特徴です。分譲ブランドの構成や管理費・修繕積立金の典型値については公開情報を確認できていません(未確認)。ただ築40年超の大規模団地が厚いエリアである以上、積立金の残高と長期修繕計画、直近の大規模修繕履歴は、価格以上に見るべき項目になります。
立地軸でみる相場(駅徒歩・エリア内の偏り)
意外にも、今月いちばん中央値が伸びたのは駅から最も遠い側に近い帯でした。当サービスが13サイトから集めた1516件を駅徒歩で割ると、徒歩1〜5分が421件で2,880万円、6〜10分が484件で2,590万円、11〜15分が214件で2,080万円、16〜20分が78件で1,880万円、21分以上が52件で1,748万円。徒歩5分以内と21分以上の中央値の差は1,132万円で、㎡単価で見ても差は約13.7万円/㎡(徒歩5分以内が上回る)。距離は正直に価格へ反映されています。
そのうえで今月の異変が、16〜20分帯の1,480→1,880万円(前月比+27.0%の上昇)です。件数は86→78件へ減少。6〜10分帯も2,500→2,590万円(前月比+3.6%の上昇)とわずかに上がっており、逆に徒歩5分以内は2,980→2,880万円(前月比-3.4%)、11〜15分は2,180→2,080万円(前月比-4.6%)。駅近が緩み、中・遠距離が締まるという珍しい並びです。仮説として、駅前の高額帯で値ごろ感を出す調整が入り、一方で郊外側は安い在庫から順に掲載が終わった——という二つの動きが重なった可能性があります(確証なし)。
町丁で見る宝塚の二極
地区別はさらにくっきりしています。高い側は武庫川町101件で4,480万円(中央築年2005年)、栄町105件で3,990万円(同2000年)、梅野町61件で3,180万円。いずれも宝塚駅周辺の平坦部で、築年も新しめです。対して中山五月台72件は680万円、中山桜台51件は990万円と1,000万円を割る水準。逆瀬台116件1,580万円、すみれガ丘106件1,830万円、雲雀丘山手49件2,150万円、伊孑志61件2,180万円、仁川北39件2,160万円がその中間に並びます。中山五月台の中央値は栄町の約17%の水準で、同じ市内でありながら価格の桁が違う。
エリア概要によれば、宝塚市の中心駅は阪急宝塚本線・今津線とJR福知山線(JR宝塚線)が乗り入れる宝塚駅で、ほかに逆瀬川・小林・中山寺・売布神社・清荒神といった駅が市内に点在します。市域は丘陵地が多く、同じ「徒歩15分」でも坂道や階段の有無で体感が大きく変わる点には注意が要る、ともされています。本集計の徒歩分数は直線的な距離の目安でしかなく、宝塚では特に現地の高低差を自分の足で確かめる価値が高いエリアだと言えるでしょう。
リスク要素と注意ポイント
価格の安さには、たいてい理由があります。当サービスが収集した1516件について、掲載情報から拾えるリスク要素の比率を見ておきましょう。
最大の論点は旧耐震(1981年6月の新耐震基準より前)で、410件・全体の27%。前月の28.2%から-1.2ポイントとわずかに下がりましたが、依然として4件に1件強がこの世代です。ここでよくある誤解をひとつ。「築40年=旧耐震」ではありません。判定は築年数ではなく建築年で、1985年竣工なら新耐震に入ります。本集計の旧耐震帯の中央築年は1976年ですから、実際には築50年級が中心です。
旧耐震物件は中央値1,480万円と安い反面、住宅ローンの融資年数が短く設定されたり、金融機関によっては取り扱い自体が限られたりすることがあります。住宅ローン控除や登録免許税の軽減といった税制優遇も、耐震基準適合証明などの要件が絡むため手続きが増えがち。地震保険料も建築年や耐震等級の区分で差が出ます。つまり「物件価格1,480万円」と「月々の総支払額」は必ずしも比例しません。購入検討時は、価格表ではなく資金計画表の上で新耐震物件と並べて比較するのが現実的です。
一方で、ネガティブ要素の少なさも押さえておきたい。本集計では再建築不可の表示は0件、借地権は1件(0.1%)、告知事項ありも1件(0.1%)にとどまります。マンションという類型上の当然さはあるにせよ、権利関係で大きく躓く在庫は、少なくとも掲載情報の範囲ではほとんど見当たらない、ということです。
地勢とルールの確認ポイント
エリア概要では、宝塚市内を武庫川が流れ、沿川の低地部には浸水想定区域が設定されている可能性が一般的に考えられる、とされています。ただし具体的な浸水深や指定範囲までは公開情報を確認できていません(未確認)。本集計で中央値4,480万円と最も高い武庫川町をはじめ、川沿いの物件を検討する際は、自治体のハザードマップで該当住所をピンポイントに確認するのが先決でしょう。あわせて、宝塚市には景観計画・景観地区に関する条例が存在し、雲雀丘花屋敷地区のような歴史ある住宅地では独自の景観誘導が行われているとされます(詳細な規制内容は未確認)。また丘陵地が多い地勢のため、同じ市内でも坂道・階段の有無でアクセス条件が大きく変わる点も指摘されています。徒歩分数だけでは測れないコストが、宝塚にはあります。
データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」
最後に、価格の両端に立っている物件の「顔」を見ておきましょう。当サービスが集めた1516件のうち、下位10%と上位10%はそれぞれ151件ずつ。輪郭はきれいに対照的です。
お得ゾーン:985万円以下の151件
下位10%の境界価格は985万円(前月は1,088万円、前月比-9.5%)。この層の中央築年は1980年、中央面積は66.01㎡、駅徒歩は中央値10分です。注目すべきは「駅から遠いから安い」のではない点。徒歩10分という数字は本集計全体の中心的な距離帯で、安さの主因は築年にあります。町丁別で中山五月台680万円、中山桜台990万円といった水準が並ぶのも同じ理由でしょう。向くのは、現金もしくは短期ローンで購入し、リノベーション費用を乗せても総額2,000万円前後に収めたい層。逆に35年ローン前提で考える人には、金利や融資年数の制約が重く効きます。
プレミアムゾーン:4,690万円以上の151件
上位10%の境界価格は4,690万円(前月は4,798万円、前月比-2.3%)。中央築年2005年、中央面積94.36㎡、駅徒歩は中央値5分。築20年前後・90㎡超・駅近という、分かりやすい三拍子です。武庫川町(4,480万円)や栄町(3,990万円)の在庫が主役になっている帯で、上位5%ラインの5,550万円を超えると件数は一気に薄くなります。「宝塚駅徒歩圏・90㎡・2000年代」という条件は、本集計では希少品だと考えてよい。
迷っている間に、在庫は入れ替わる
そしてここが本題です。本集計で掲載終了までの日数は中央値40日。安めの4分の1は17日で画面から消えています。期間中の新規掲載は455件、掲載終了は704件。つまり1か月のあいだに、在庫の約3割に相当する数が出入りしている計算です。中央値40日で掲載が消える環境では、週末にまとめてポータルを見る習慣だと、条件に合う一本が出ても気づいた頃には終わっている。価格改定も同じで、下位10%の境界が1か月で-9.5%下がったように、同じ物件の値付けは静かに動きます。人力の巡回では追いつかない頻度で情報が入れ替わる——それが宝塚の数字から読み取れる現実です。
よくある質問(当サービス集計での回答)
Q1. 兵庫県宝塚市の中古マンションの中古相場はいくらですか?
当サービスの集計では、13サイトから収集した1516件(2026年9月6日〜10月6日)の価格中央値は2,180万円、平均は2,590万円、㎡単価中央値は27.4万円/㎡です。安めの4分の1が1,408万円、高めの4分の1が3,380万円、最安層の下位5%ラインは680万円、上位5%ラインは5,550万円。1,000〜2,500万円の価格帯に全体の約52%が集まっています。ただしこれは売り出し時点の提示価格であり、取引が成立した価格ではありません。
Q2. いま買い時でしょうか?
当サービスの集計では、価格中央値は前月の2,280万円から2,180万円へ前月比-4.4%、㎡単価中央値も28.17万円/㎡から27.4万円/㎡へ前月比-2.8%と、全体としてはやや緩んでいます。一方で掲載在庫は1,687件から1,516件へ前月比-10.1%と減少しており、選べる数は細っています。価格が緩む局面と選択肢が減る局面が同時に来ているため、「相場全体を待つ」より「条件に合う一本を取り逃さない」発想のほうが現実的だと読めます。単月の動きなので、数か月分を並べて判断するのが安全です。
Q3. 旧耐震物件の流通量はどのくらいですか?
当サービスの集計では、1981年6月の新耐震基準より前の旧耐震に該当する物件は410件、全体の27%です(前月は28.2%、-1.2ポイント)。中央築年は1976年、中央価格は1,480万円、中央面積は70.00㎡。価格は新耐震世代(1981〜1999年)の2,250万円に比べて770万円安い水準ですが、住宅ローンの融資年数や税制優遇の要件、地震保険料で不利が出やすいため、総支払額ベースでの比較が欠かせません。なお築年数ではなく建築年で判定される点にご注意ください。
Q4. ㎡単価が高くなるのはどんな条件ですか?
当サービスの集計で最も効いているのは築年です。旧耐震世代と品確法世代(2000〜2009年)では、㎡単価の差は約+28.9万円/㎡の開きがあります。次に駅距離で、徒歩5分以内と21分以上では差は約13.7万円/㎡(徒歩5分以内が上回る)。町丁別では栄町(中央値3,990万円・中央築年2000年)や武庫川町(4,480万円・2005年)といった宝塚駅周辺の新しめの物件が上位を占めます。逆に構造の違い(RC造2,390万円、SRC造2,480万円)は価格差として大きく表れていません。
Q5. 駅からの距離でどのくらい価格が変わりますか?
当サービスの集計では、駅徒歩1〜5分が421件で中央値2,880万円、6〜10分が484件で2,590万円、11〜15分が214件で2,080万円、16〜20分が78件で1,880万円、21分以上が52件で1,748万円。徒歩5分以内と21分以上では1,132万円の開きがあります。ただし今月は16〜20分帯が1,480→1,880万円(前月比+27.0%の上昇)と例外的に動きました。また宝塚市は丘陵地が多く、同じ徒歩分数でも坂道の有無で体感が変わるとされるため、現地確認を強くおすすめします。
Q6. 宝塚市内で1,000万円前後の物件が多いのはなぜですか?
当サービスの集計では、中山五月台72件の中央値が680万円、中山桜台51件が990万円と、市内でも突出して低い水準にあります。両地区の中央築年はそれぞれ1980年、1986年。エリア概要にあるとおり宝塚市は丘陵部に計画的な住宅地が広がる構成で、本集計でも逆瀬台116件(1,580万円)、すみれガ丘106件(1,830万円)など丘陵部の団地系在庫が厚いのが特徴です。価格の低さは築年と立地条件の反映であり、管理組合の修繕積立金残高や長期修繕計画の確認が、購入判断の中心になります。
Q7. 狙いの条件で兵庫県宝塚市の中古マンションの新着を毎日追うには?
当サービスの集計では掲載終了までの日数は中央値40日、安めの4分の1は17日で、手作業の巡回では取り逃しが出ます。物件ウォッチはLINEで友だち追加し「兵庫県宝塚市 マンション」と送るだけで監視を開始でき、本レポートと同じ13サイト(athome、センチュリー21、大京穴吹不動産、大和ハウス、HOME4U、LIFULL HOMES、カチタス、東急リバブル、ノムコム、ピタットハウス、三井のリハウス、住友ステップ、SUUMO)を15分間隔で自動巡回し、新着・価格変動・掲載終了を通知します。エリア・予算・築年・面積・利回りなどの複合条件で絞り込み可能。無料プラン(24時間遅延・1監視)があり、有料はリアルタイム通知やAI分析を含めて月額980円からです。
2026年10月のハイライトと注意点
今月の当サービス集計で最も強く印象に残ったのは、全体が緩むなかで駅徒歩16〜20分帯だけが1,480→1,880万円(前月比+27.0%の上昇)と跳ねたことです。同じ帯の件数は86→78件へ減少。価格中央値は2,180万円で前月比-4.4%、在庫も1,687→1,516件(前月比-10.1%)と縮むなかでの逆行であり、実勢が3割上がったというより、低価格帯の在庫が先に掲載を終えたことによる構成変化の可能性が高いと見ています(推測)。あわせて下位10%の境界価格が1,088→985万円へ前月比-9.5%と下がっている点も、安い側の層が入れ替わり続けていることを示唆します。なお本レポートの価格はいずれも売り出し時点の提示価格であり、取引が成立した価格ではありません。また同一物件が複数サイトに掲載されている場合は、それぞれを1件として数えています。単月の振れとして受け止め、翌月以降の推移と重ねて読むのが賢明です。
本レポートは、物件ウォッチが 13サイト(athome, センチュリー21, 大京穴吹不動産, 大和ハウス, HOME4U, LIFULL HOMES, カチタス, 東急リバブル, ノムコム, ピタットハウス, 三井のリハウス, 住友ステップ, SUUMO)から自動収集した掲載データ 1516件(2026-09-06 〜 2026-10-06)を集計した分析です。日本の不動産市場全体の動向を示すものではなく、掲載データからは売買の成約は分かりません。物件の購入判断は必ずご自身の調査と専門家への相談のうえで行ってください。次回の更新は来月初旬を予定しています。
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※ この記事のデータは物件ウォッチがathome・センチュリー21・大京穴吹不動産・大和ハウス・HOME4U・LIFULL HOMES・カチタス・東急リバブルなど13サイトを横断して収集した2026年10月7日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。現在掲載中の注目物件20件は 兵庫県宝塚市 中古マンションの注目物件一覧 から確認できます。