利回り7〜10%帯の中央値が前月比−49%、1,520万円へ | 福岡県福岡市東区 収益・投資用物件 中古相場分析【2026年9月版】— 364件集計
今月いちばん動いたのは、価格でも件数でもなく「利回り7〜10%」という帯の顔ぶれだった。当サービスが5サイト(センチュリー21、健美家、楽待、三井のリハウス、不動産連合隊)から収集した2026年8月10日〜9月9日の福岡市東区 収益・投資用物件364件を集計すると、この帯の中央価格は前月の2,980万円から1,520万円へと−49%の下落。全体の価格中央値は3,240万円でほぼ横ばいなのに、その内側では地層が静かにずれている。数字で追ってみたい。
市場サマリー
福岡県福岡市東区 収益・投資用物件の新着を見逃さない
今月の注目: 新耐震RCの利回り8%以上, 駅徒歩10分以内の一棟木造, 箱崎・千早エリア
5サイトを15分間隔で自動チェック。新着が出たらLINEに即通知します。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。
📝 本稿の読み方
- 分析対象: 5サイト(センチュリー21, 健美家, 楽待, 三井のリハウス, 不動産連合隊)の掲載データ 364件、期間 2026-08-10 〜 2026-09-09
- 集計方法: 期間中に各サイトに掲載されていた物件を集計しています。価格変更などで同じ物件が再掲載された場合は、URLでまとめて1件として扱っています。
- 表示価格は売出時点の価格で、実際に成約した価格ではありません
- 同じ物件が複数サイトに掲載されている場合は、それぞれを1件として数えています
- 週次レポートとは数字が一致しません: 本月次レポートは直近30日間に掲載が確認できた物件を期間全体で集計します(複数サイトに掲載された物件は各サイトで1件ずつ、同一サイト内の再掲載はURLでまとめて1件)。週次レポートは週末時点に掲載中だった物件だけを切り取る断面集計のため、重複の数え方・集計窓・時点の取り方が異なり、件数や中央値は月次と週次で一致しないのが正常です
TL;DR / 今月の要点
- 5サイトから収集した364件の価格中央値は3,240万円(前月3,300万円、−1.8%)。㎡単価中央値は26.8万円/㎡。
- 本集計で最大の変化は利回り7〜10%帯。中央値が2,980万円→1,520万円(前月比−49%)と半減し、帯の中身が小型・低価格側に入れ替わった。
- 駅徒歩6〜10分帯は2,380万円→3,240万円(前月比+36.1%の上昇)。件数101件で最も厚い帯でもある。
- 築年の断層は2000年前後。1981〜1999年の中央値1,950万円に対し2000〜2009年は5,500万円で、差は+3,550万円。
- リスク要素の表示比率は旧耐震が9件・2.5%、再建築不可と借地権は0%、告知事項は0.3%。
- 下位10%層は350万円以下・面積の中央値17.98㎡・築1990年。上位10%層は1億5,800万円以上・面積の中央値742.5㎡と、まったく別の商品群。
- 掲載終了までの日数は中央値25日(16〜34日)。在庫364件は前月415件から−51件(−12.3%)。
📊 今月の主要数値(当サービス集計)
- 価格中央値: 3,240万円
- ㎡単価中央値: 26.8万円/㎡
- 中央値の前月比: -1.8%
- 集計件数: 364件(5サイト)
- 掲載期間の中央値: 25日
今月のトップ3変化(前月比)
利回り7〜10%帯:中央価格が2,980万円→1,520万円(前月比−49%)
本集計で最も大きく動いた指標。件数も100件→82件へ減った。この帯の面積中央値は96.12㎡、築年中央値は1990年で、そこは前月と大きく変わらない。推測だが、7%台後半で回る一棟モノが先に掲載終了し、代わりに数百万円台の区分や小型物件が同じ帯に流れ込んだ結果、価格の重心だけが下がった可能性がある(確証なし)。
駅徒歩6〜10分:中央値2,380万円→3,240万円(+36.1%の上昇)
当サービスが集めた364件のうち101件が集まる最厚の帯で、中央値が一段上がった。築年中央値は1990年、面積中央値96.2㎡、利回り中央値6.96%。仮説として、低価格の区分ワンルームが掲載終了で抜け、一棟アパートの構成比が上がったことによる入れ替わり効果と読める。価格そのものの値上げとは切り分けて見たい。
駅徒歩21分以上:中央値5,000万円→3,865万円(−22.7%)
本集計では18件とサンプルが少なめなので傾向として見る程度だが、駅遠帯の中央値が1,000万円超下がった。利回り中央値は7.835%で全帯中最も高く、面積中央値119.755㎡。駅距離のハンデを利回りで買う層向けの在庫が、価格レンジを下げて出てきている構図に見える。
🗞️ 今月のトピック
直近で押さえておきたい外部トピックは、2026年7月に集計が出た路線価だ。福岡市東区の住宅地平均は坪40.6万円(12.3万円/㎡)、前年比+9.5%の上昇と集計されている(出典: トチノカチ)。路線価は公示地価の8割を目安に算定されるため、地価の上昇がそのまま相続税・資産評価の側に波及する。エリア概要では2026年の公示地価も東区平均209,798円/㎡(前年比+7.22%)、住宅地152,747円/㎡(+5.93%)、商業地514,750円/㎡(+9.00%)と上昇が続いている(出典: tochidai.info)。土地値が上がる一方で、当サービス集計の価格中央値は3,240万円と前月比−1.8%の横ばい圏。地価と売出価格が同じ方向に動くわけではない、という当たり前だが見落としやすい事実が、今月の数字には出ている。
福岡県福岡市東区 収益・投資用物件の中古市場の輪郭(当サービス集計)
集めた364件の内訳
当サービスが5サイトから収集した福岡市東区 収益・投資用物件は、2026年8月10日〜9月9日で364件。内訳は楽待191件、健美家142件、不動産連合隊21件、センチュリー21が9件、三井のリハウス1件。掲載元ごとの価格中央値は楽待3,220万円、健美家3,310万円、不動産連合隊4,800万円で、面積中央値は楽待105.5㎡、健美家139.3㎡と、扱う商品の重心が微妙に違うのが分かる。センチュリー21の9件や三井のリハウス1件は少数の参考値として眺める程度にとどめたい。
価格はどこに集中しているか
本集計の価格中央値は3,240万円。ただし平均は8,071万円で、中央値の2.5倍近い。最小値178万円、最大値12億5,000万円、下位5%ラインは280万円、上位5%ラインは3億4,800万円。安めの4分の1が794万円以下、高めの4分の1が8,680万円以上という、典型的な「高値の裾を引いた分布」だ。㎡単価中央値は26.8万円/㎡。価格帯のヒストグラムを見ると、0〜500万円が68件と単独で最も多く、次に500〜1,000万円が27件、1,500〜2,000万円と2,500〜3,000万円が各27件・17件、3,000〜3,500万円が25件。つまり区分ワンルーム群と一棟アパート群という二つのピークが同居している。
掲載開始と掲載終了の動き
期間中の新規掲載は100件、掲載終了は144件。在庫は前月の415件から364件へ−51件(−12.3%)と絞られた。週次では8月31日週が新規36件・終了48件と最も入れ替わりが激しい。掲載終了までの日数は中央値25日(16〜34日)で、1か月見送れば同じ物件が残っていない確率は高い。
築年帯別の相場と価格の断層
福岡市東区の収益・投資用物件には、はっきりとした築年の断層がある。しかもそれは1981年の新耐震ではなく、2000年前後に走っている。
築年帯ごとの中央価格
| 築年帯 | 件数 | 中央価格 | 面積中央値 | 利回り中央値 |
|---|---|---|---|---|
| 1980年以前(旧耐震) | 9 | 1,930万円 | 96.2㎡ | 8.00% |
| 1981〜1999年(新耐震) | 194 | 1,950万円 | 87.7㎡ | 8.76% |
| 2000〜2009年(品確法) | 21 | 5,500万円 | 105.0㎡ | 5.08% |
| 2010〜2019年 | 59 | 7,000万円 | 170.2㎡ | 5.28% |
| 2020年以降 | 23 | 8,900万円 | 212.3㎡ | 5.81% |
(当サービスが収集した364件の集計。1980年以前は9件の参考値、2000〜2009年と2020年以降はサンプルが少なめなので傾向として見る程度に)
境界で何が起きているか
面白いのは、旧耐震(1,930万円)と1981〜1999年の新耐震(1,950万円)の差がわずか20万円しかないことだ。新耐震基準は1981年6月施行だが、本集計の価格には境界としてほとんど現れていない。断層は次の節目、品確法(住宅の品質確保促進法、2000年4月施行で10年瑕疵保証が義務化)の側にある。1981〜1999年から2000〜2009年へ渡ると中央値は+3,550万円。さらに2010〜2019年で7,000万円、2020年以降で8,900万円と積み上がる。ただしこれは築年だけの効果ではない。面積中央値が87.7㎡→212.3㎡へ2.4倍に膨らんでおり、新しい帯ほど「一棟モノ」の比率が高いことが価格差の主因と読める。
構造を重ねると輪郭がはっきりする。1981〜1999年帯の内側では、RC造92件の中央値が510万円、SRC造12件が1,025万円、木造30件が3,240万円、鉄骨造8件が1億410万円。同じ築年帯なのに200倍近い開きだ。仮説として、この年代のRC・SRCは区分マンション(ワンルーム)の掲載が大半で、木造・鉄骨は一棟という商品差がそのまま出ていると解釈できる。2010〜2019年帯では木造23件が8,300万円、鉄骨造6件が9,350万円、RC造12件が1,805万円。2020年以降は木造12件9,420万円、RC造6件6,700万円。新しい年代では木造一棟が主役だ。
旧耐震の比率と実務への影響
リスク要素の表示比率を見ると、旧耐震は9件・2.5%と限定的。エリア概要では雁の巣・西戸崎・和白などの郊外部に1970〜1980年代築の木造・軽量鉄骨アパートが現存するとされるが、区全体の旧耐震比率は公開情報未確認だ(出典: LIFULL HOME'S 投資)。実務上は、旧耐震は融資年数が短くなりやすく自己資金比率が上がる、地震保険料が不利になりやすい、という点が利回り計算に直接効く。表面利回り8.00%という数字を、返済期間15年で引き直すとどう見えるか——ここは必ず自分の条件で検算したい。
投資指標の現実 — 福岡県福岡市東区 収益・投資用物件の利回りを分解する
利回りだけで物件を選べるなら話は簡単だ。だが当サービスが集めた364件を利回り帯で切ると、帯ごとに「まったく別の商品」が並んでいるのが分かる。
利回り帯ごとの構成
| 利回り帯 | 件数 | 中央価格 | 築年中央値 | 面積中央値 | 利回り中央値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5%未満 | 52 | 4,500万円 | 2014年 | 102.4㎡ | 4.28% |
| 5〜7% | 115 | 7,400万円 | 2007年 | 194.7㎡ | 6.08% |
| 7〜10% | 82 | 1,520万円 | 1990年 | 96.1㎡ | 8.26% |
| 10%以上 | 68 | 360万円 | 1990年 | 21.8㎡ | 11.10% |
最も厚いのは5〜7%の115件で、築2007年・面積194.7㎡・中央価格7,400万円。いわゆる「築浅一棟」のゾーンだ。対して10%以上の68件は面積中央値21.8㎡・中央価格360万円で、これは一棟ではなく区分ワンルーム。同じ「高利回り」という言葉が、片方では月数万円の家賃、もう片方では一棟分のキャッシュフローを指している。ここを混ぜて語ると判断を誤る。
利回りを構造と築年で重ねる
構造別の中央値は、SRC造19件1,390万円(利回り6.54%)、RC造118件1,240万円(8.29%)、木造71件6,800万円(6.50%)、鉄骨造16件9,000万円(5.40%)。RC造が最も安く最も高利回りという一見奇妙な結果は、RC造118件の面積中央値が34.9㎡と小さいことで説明がつく。つまり高利回り帯の主役は「1990年前後・RC造・20〜35㎡台の区分」であり、築古の一棟RCではない。1981〜1999年帯のRC造92件の中央値510万円という数字がそれを裏づける。一方で木造は築年中央値2009年・面積161.9㎡で、5〜7%帯の中核を成す。
本集計で今月最大の変化も、まさにこの境目で起きた。7〜10%帯の中央値が2,980万円→1,520万円(前月比−49%)へ動いたのは、価格が下がったというより、帯の中身が一棟から小型へ入れ替わった影響が大きいと見える(推測)。
表面利回りと実質利回りの距離
表面利回り8%台の築1990年前後の物件を、実質で見ると景色は変わる。エリア概要では東区の空室率は11.8%(2018年時点、2008年の13.3%から改善)とされている(出典: LIFULL HOME'S 投資)。仮に稼働を9割弱で置き、固定資産税・管理費・原状回復と外壁や屋上防水の周期修繕を織り込めば、表面8%台が実質で数ポイント落ちる計算になる(一般的な費用構造からの試算であり、個別物件の確証はない)。加えてエリア概要は、郊外の築古木造は耐震・再建築可否と出口の両面で不利になりやすいこと、香椎副都心(千早)では新規供給と既存中古の競合に留意が必要なことを挙げている(出典: LIFULL HOME'S 投資)。高利回り帯の68件・82件を眺めるときは、この2点を先に潰しておきたい。
立地軸でみる相場(駅徒歩・エリア内の偏り)
意外なことに、当サービスが集めた364件では駅から遠いほうが安いとは限らない。
駅徒歩帯ごとの中央価格は、1〜5分が3,480万円(80件・築2001年・面積97.2㎡・利回り6.51%)、6〜10分が3,240万円(101件・築1990年・96.2㎡・6.96%)、11〜15分が2,780万円(74件・築1990年・92.1㎡・7.62%)、16〜20分が3,120万円(21件・7.05%)、21分以上が3,865万円(18件・面積119.8㎡・7.835%)。徒歩15分までは素直に価格が下がり利回りが上がるが、そこから先で反転する。16〜20分と21分以上はサンプルが少なめなので傾向として見る程度だが、駅遠帯には土地が広く戸数の多い一棟が回ってくるため、価格が持ち上がりつつ利回りも高い、という組み合わせが生じていると読める。
今月の変化としては、6〜10分帯の中央値が2,380万円→3,240万円(+36.1%の上昇)、11〜15分帯が3,345万円→2,780万円(−16.9%)と、隣り合う帯が逆方向に動いた。件数はどちらも増えており(101件、74件)、価格そのものより在庫の顔ぶれの入れ替わりが効いていると見るのが自然だ。
町丁別の偏り
地区別(いずれもサンプルが少なめの傾向値)に見ると、和白が11件で中央9,840万円・面積中央値416.9㎡・利回り6.71%と突出して大型。次いで香住ヶ丘10件が5,850万円(180.7㎡・6.54%)、唐原11件が4,500万円(106.0㎡・利回り10.2%)、下原11件が3,180万円、原田12件が3,025万円(8.12%)、箱崎28件が2,840万円(築2001年・75.8㎡・6.395%)、馬出12件が1,885万円(5.67%)。一方、香椎駅前12件は355万円(面積18.9㎡・利回り10.9%)、松田11件は450万円(22.7㎡・9.33%)と、明確に区分ワンルーム市場だ。香椎9件は少数の参考値ながら中央350万円・利回り10.86%と同傾向。
エリア概要では、千早駅からJR博多駅まで約10分・3駅というアクセスと、香椎副都心土地区画整理事業による駅前整備が住環境向上の背景として挙げられている(出典: 健美家)。また、千早エリアは「本当に住みやすい街大賞2023 in 福岡」で1位を獲得している(出典: 健美家)。ただし、JR香椎線(雁の巣・西戸崎方面)は運行本数が少なく、徒歩分数だけでは賃貸需要を測れない点にも注意したい。
リスク要素と注意ポイント
リスクは「ある/ない」ではなく「どれだけ表示に出てくるか」で見たほうが実務的だ。当サービスが収集した364件のうち、旧耐震(1981年6月の新耐震基準より前)の表示は9件・2.5%、再建築不可は0件・0%、借地権も0件・0%、告知事項は1件・0.3%。数字だけ見れば、東区の収益物件は表示レベルでは比較的クリーンな在庫構成に見える。
ただし0%は「存在しない」ではなく「掲載文面に現れていない」に過ぎない。特に再建築不可は、接道状況を現地と役所で当たるまで確定しない。エリア概要も、箱崎・馬出といった旧市街や西戸崎・雁の巣などの郊外では築古物件が多く、耐震性と再建築可否の確認が重要だと指摘している(出典: LIFULL HOME'S 投資)。
旧耐震9件の中央価格は1,930万円、利回り中央値8.00%、面積中央値96.2㎡。新耐震帯(1,950万円)とほぼ同価格なのに利回りが取れる——この構図は魅力的に見えるが、融資年数が短くなりやすいこと、地震保険料が不利になりやすいこと、そして出口で買い手の融資が付きにくいことが、表面利回りの外側で効いてくる。加えて、東区の地価は上昇局面にある。2026年の公示地価は東区平均209,798円/㎡(前年比+7.22%)、2026年分の住宅地路線価平均は12.3万円/㎡(前年比+9.5%の上昇)と集計されており(出典: tochidai.info/トチノカチ)、土地値上昇は資産価値の追い風である一方、固定資産税評価・相続税評価の上昇=保有コスト側の重さにも直結する。
ハザード面については、東区は多々良川水系や博多湾沿岸を含むが、浸水想定区域の具体的な範囲や液状化リスクの評価は本レポートの参照範囲では公開情報未確認だ。沿岸部・河川沿いの物件を検討するなら、福岡市のハザードマップを個別に確認する工程を必ず入れたい。ほかに、香椎副都心(千早)では新築供給と既存中古の競合による賃料下落リスク、海の中道・志賀島方面では通年の賃貸需要が薄いという指摘もある(出典: LIFULL HOME'S 投資)。内見時は、築古木造・軽量鉄骨の外壁と屋根の劣化、リフォーム履歴、オーナーチェンジ物件の現行契約条件と実稼働の突き合わせ——この3点が最低ラインになる。
国交省取引事例で当サービス集計を裏付ける
国土交通省の実成約データによる東区・収益物件の個別取引は、本レポートの参照範囲では取得できていない(中央値もunknown)。代わりにエリア概要で確認できたのは、収益物件サイトに掲載されていた売出価格ベースの事例だ。成約価格ではない点を前提に読みたい。
具体例としては、JR香椎線「雁ノ巣」駅徒歩4分・1987年9月築・延床418.32㎡の一棟が4,780万円、東区和白の築10年・土地151.19㎡の一棟アパートが4,800万円(出典: ステップオン/ラルズネット)。ほかにJR「箱崎」駅徒歩約12分の9戸オーナーチェンジ物件、2LDK×4戸・駐車場8台の満室物件(利回り5.62%)などが確認されている(出典: goo住宅・不動産)。掲載サンプルの想定利回りは5.42%〜8.92%のレンジに収まる(出典: ステップオン)。
これを当サービス集計と突き合わせると、整合はかなり良い。本集計の価格中央値は3,240万円、5〜7%帯の中央価格は7,400万円、7〜10%帯は1,520万円。掲載事例の4,700〜4,800万円という価格帯は、当集計の4,500〜5,000万円ビン(14件)に重なる位置にあり、利回りレンジも5〜7%帯と7〜10%帯を跨ぐ形でぴったり収まる。つまり、個別に目にする売出情報は例外値ではなく、本集計の分布の「真ん中よりやや上」を歩いている。逆に言えば、4,000万円台の一棟に出会ったとき、それが割安かどうかは価格ではなく利回りと築年・面積の組み合わせで判断すべきだ、ということになる。
データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」
同じエリア、同じ月のデータなのに、下位と上位ではもはや別業種と言っていい。
当サービスが収集した364件のうち、下位10%層は36件。境界価格は350万円で、築年中央値1990年、面積中央値17.98㎡、駅徒歩の中央値は9分。つまり「駅徒歩10分圏・築35年前後・18㎡前後の区分ワンルーム」が最安層の顔だ。地区別では香椎駅前(中央355万円・利回り10.9%)や松田(450万円・9.33%)がこの層と重なる。利回り10%以上の68件が中央360万円という数字と合わせれば、この層は「表面利回りは二桁、ただし1戸あたりの家賃は小さく、修繕積立金と管理費、そして将来の大規模修繕が利益を削る」商品だと分かる。数を積んでポートフォリオを組む前提なら選択肢になるが、1件目の主力にするには空室1つのインパクトが大きすぎる。
対する上位10%層も36件。境界価格は1億5,800万円、築年中央値1994年、面積中央値742.5㎡、駅徒歩の中央値10分。最上層(上位5%ライン)は3億4,800万円、最大値は12億5,000万円に達する。面積が下位層の40倍以上という点で、これは融資枠と管理体制を持つ層向けのゾーンだ。上位ラインの境界価格は前月から変わらず1億5,800万円で、この層の顔ぶれは安定している。
中間、つまり本集計の中央値3,240万円前後から8,680万円(高めの4分の1)までのゾーンが、個人投資家の実戦領域になる。5〜7%帯の115件(中央7,400万円・築2007年)と7〜10%帯の82件(中央1,520万円・築1990年)が、ここで正面からぶつかっている。
そして問題は、この領域の在庫が動くスピードだ。本集計では掲載終了までの日数が中央値25日、安いほうから4分の1は16日で消えている。期間中の新規掲載100件に対し掲載終了144件。月に一度サイトを巡回する運用では、良い条件の在庫は見た瞬間には既に終盤か、そもそも一度も画面に現れない。毎日の自動追跡が必要になるのは、精神論ではなくこの25日という数字から導かれる結論だ。
よくある質問(当サービス集計での回答)
Q1. 福岡県福岡市東区の収益・投資用物件の中古相場はいくら?
当サービスの集計では、5サイトから収集した364件の価格中央値は3,240万円、㎡単価中央値は26.8万円/㎡です。ただし分布は高値側に長く伸びており、平均は8,071万円、最小値178万円、最大値12億5,000万円。安めの4分の1は794万円以下、高めの4分の1は8,680万円以上。区分ワンルームと一棟アパートが同じ集計に混在するため、中央値は「区分と一棟の中間」という点に注意してください。
Q2. いまは買い時?
本集計だけで買い時を断定はできませんが、材料は挙げられます。価格中央値は3,300万円→3,240万円(−1.8%)でほぼ横ばい、在庫は415件→364件(−12.3%)と絞られました。一方で外部データでは2026年の公示地価が東区平均で前年比+7.22%の上昇(出典: tochidai.info)。土地値が上がり在庫が減る局面では選択の幅が狭まりやすいため、条件を先に固めて出会いを待つ戦い方が現実的だと考えます。
Q3. 旧耐震物件の流通量はどのくらい?
当サービスの集計では、364件のうち旧耐震(1981年6月の新耐震基準より前)の表示は9件・2.5%にとどまります。中央価格1,930万円、利回り中央値8.00%、面積中央値96.2㎡。9件は参考値ですが、新耐震帯の中央値1,950万円とほぼ同価格である点が特徴です。融資年数の短縮や保険料、出口での買い手の融資可否を織り込んで判断してください。
Q4. 利回りが高い条件は?
当サービスの集計では、利回り10%以上の68件は中央価格360万円・面積中央値21.8㎡・築1990年で、区分ワンルームが主体です。7〜10%の82件も築1990年・面積96.1㎡。構造別ではRC造118件が利回り中央値8.29%と最も高いものの、面積中央値34.9㎡と小型。駅徒歩別では11〜15分が7.62%、21分以上が7.835%と駅遠ほど高い傾向です。高利回りは「小型・築古・駅遠」の対価だと読めます。
Q5. 駅徒歩による価格差はどのくらい?
本集計の中央価格は、駅徒歩1〜5分が3,480万円(80件)、6〜10分が3,240万円(101件)、11〜15分が2,780万円(74件)、16〜20分が3,120万円、21分以上が3,865万円。15分までは素直に下がりますが、そこから先は反転します。駅遠帯には土地の広い一棟が多く、面積中央値も119.8㎡と大きいためです。徒歩分数だけで価格を推測しない方が安全です。
Q6. 今月、東区で特に注目すべき変化は?
当サービスの集計では、利回り7〜10%帯の中央価格が2,980万円→1,520万円(前月比−49%)と半減したことが最大の変化です。件数も100件→82件へ減少。面積中央値96.1㎡・築1990年という属性は前月と大きく変わっていないため、価格下落ではなく帯の構成が一棟から小型へ入れ替わった影響と見ています(推測)。同時に駅徒歩6〜10分帯は+36.1%増の3,240万円へ動きました。
Q7. 狙いの条件で福岡県福岡市東区 収益・投資用物件の新着を毎日追うには?
当サービスの集計では掲載終了までの日数が中央値25日、安いほうから4分の1は16日で消えています。物件ウォッチはLINEで友だち追加し「福岡県福岡市東区 投資」と送るだけで監視を開始でき、本レポートと同じ5サイト(センチュリー21、健美家、楽待、三井のリハウス、不動産連合隊)を15分間隔で自動巡回して、新着・価格変動・掲載終了を通知します。エリア・予算・利回り・築年・面積の複合条件で絞り込み可能。無料プラン(24時間遅延・1監視)があり、リアルタイム通知やAI分析は¥980/月〜です。
2026年9月のハイライトと注意点
今月の主役は「帯の中身が入れ替わった」という現象だ。当サービスが5サイトから収集した364件では、利回り7〜10%帯の中央価格が2,980万円→1,520万円(前月比−49%)へ動いた。だが築年中央値1990年、面積中央値96.1㎡という属性は前月とほぼ同じ。価格が値下げされたのではなく、一棟モノが抜けて小型物件が流入した結果として重心が下がった、という読み方が自然だと見ている(推測)。同時に駅徒歩6〜10分帯は+36.1%増の3,240万円。中央値という一本の線だけを追うと、こうした構成変化は見えない。なお本集計の価格は売出時点の表示価格で、実際に成約した価格ではありません。また同一物件が複数サイトに掲載されている場合はそれぞれ1件として数えているため、件数は実在庫数よりやや多く出ます。
本レポートは、物件ウォッチが 5サイト(センチュリー21, 健美家, 楽待, 三井のリハウス, 不動産連合隊)から自動収集した掲載データ 364件(2026-08-10 〜 2026-09-09)を集計した分析です。日本の不動産市場全体の動向を示すものではなく、掲載データからは売買の成約は分かりません。物件の購入判断は必ずご自身の調査と専門家への相談のうえで行ってください。次回の更新は来月初旬を予定しています。
364件超の福岡県福岡市東区 収益・投資用物件から条件に合う1件を
特に 新耐震RCの利回り8%以上, 駅徒歩10分以内の一棟木造, 箱崎・千早エリア は早く動きます。5サイトの新着を15分間隔でチェックして、LINEで即通知。
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- 2026年8月 福岡県福岡市東区 収益・投資用物件の月次相場レポート
- 2026年7月 福岡県福岡市東区 収益・投資用物件の月次相場レポート
※ この記事のデータは物件ウォッチがセンチュリー21・健美家・楽待・三井のリハウス・不動産連合隊を横断して収集した2026年9月10日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。現在掲載中の注目物件20件は 福岡県福岡市東区 収益・投資用物件の注目物件一覧 から確認できます。