駅徒歩5分以内の中央値が1,350万円下落、江戸川区に何が起きたか | 東京都江戸川区 中古マンション 中古相場分析【2026年10月版】— 2297件集計
駅に近いほど高い——その常識は揺らいでいないのに、当サービスが13サイトから収集した江戸川区の中古マンション2,297件(2026年9月3日〜10月3日)では、徒歩1〜5分帯の中央値が前月の8,080万円から6,730万円へ、−16.7%の下落として現れた。全体の価格中央値も5,800万円で前月から約180万円下回る。値崩れなのか、それとも並んでいる物件の顔ぶれが入れ替わっただけなのか。本集計の数字を一枚ずつめくっていく。
市場サマリー
東京都江戸川区 中古マンションの新着を見逃さない
今月の注目: 新耐震 RC 駅徒歩10分以内, 3LDK 4,500〜6,500万円, 旧耐震 3,100万円以下
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📝 本稿の読み方
- 分析対象: 13サイト(athome, センチュリー21, 大京穴吹不動産, 大和ハウス, 長谷工の仲介, HOME4U, LIFULL HOMES, 東急リバブル, ノムコム, ピタットハウス, 三井のリハウス, 住友ステップ, SUUMO)の掲載データ 2297件、期間 2026-09-03 〜 2026-10-03
- 集計方法: 期間中に各サイトに掲載されていた物件を集計しています。価格変更などで同じ物件が再掲載された場合は、URLでまとめて1件として扱っています。
- 表示価格は売出時点の価格で、実際に成約した価格ではありません
- 同じ物件が複数サイトに掲載されている場合は、それぞれを1件として数えています
- 週次レポートとは数字が一致しません: 本月次レポートは直近30日間に掲載が確認できた物件を期間全体で集計します(複数サイトに掲載された物件は各サイトで1件ずつ、同一サイト内の再掲載はURLでまとめて1件)。週次レポートは週末時点に掲載中だった物件だけを切り取る断面集計のため、重複の数え方・集計窓・時点の取り方が異なり、件数や中央値は月次と週次で一致しないのが正常です
TL;DR / 今月の要点
- 当サービスが13サイトから収集した2,297件の価格中央値は5,800万円、㎡単価中央値は79.6万円/㎡。平均は6,352万円で、高値の裾を引いた分布になっている。
- 最大の変化は駅徒歩帯「1〜5分」。中央値が前月8,080万円→今月6,730万円(−16.7%)。超高額なタワー系の掲載が減ったことが効いている可能性が高い(推測)。
- 駅徒歩「21分以上」も4,290万円→3,880万円(−9.6%)と下落。駅近・駅遠の両端が同時に下がった月だった。
- 築年の断層は鮮明。1980年以前(旧耐震)3,880万円 → 1981〜1999年(新耐震)4,999万円 → 2000〜2009年(品確法)6,080万円 → 2010〜2019年6,980万円 → 2020年以降1億900万円。
- 町丁別では南小岩が中央値1億1,380万円(築年中央値2025年)と突出し、松江4,680万円・南葛西4,990万円と4,000万円台のゾーンが同居する。
- 旧耐震に該当するのは371件・16.2%。再建築不可・借地権・告知事項の掲載フラグはいずれも0件だった。
- 掲載終了までの滞在日数は中央値38日(下位4分の1は16日)。狙いの条件は1〜2か月で入れ替わる前提で追う必要がある。
📊 今月の主要数値(当サービス集計)
- 価格中央値: 5,800万円
- ㎡単価中央値: 79.6万円/㎡
- 中央値の前月比: -3.0%
- 集計件数: 2297件(13サイト)
- 掲載期間の中央値: 38日
今月のトップ3変化(前月比)
駅徒歩1〜5分帯、中央値が8,080万円→6,730万円(−16.7%)
当サービス集計で最もインパクトが大きかったのがここ。徒歩1〜5分帯の件数も843件→747件へ減っている。価格そのものが崩れたというより、1億円超の新しい駅前タワー系住戸の掲載が減り、中位の在庫が相対的に前に出た結果という解釈が自然だ(推測であり、個別物件の値下げを確認したものではない)。実際、上位10%の境界価格も1億1,450万円→1億480万円と下がっている。
駅徒歩21分以上も4,290万円→3,880万円(−9.6%)
駅近とは逆の端でも下落。件数は119件→89件で約4分の1が消えた。本集計のこの層は築年中央値1998年・面積中央値71.38㎡と、広めだが足回りが弱い物件群。安めの住戸から先に掲載終了になり、残った層の中央値が動いたという読み方もできるが、確証はない。駅遠・広め・3,000万円台という組み合わせを探す読者には、むしろ選択肢が出てきた月と読める。
築2010〜2019年帯が7,200万円→6,980万円(−3.1%)、件数も−23.5%
築10〜15年前後のいわゆる「程よく新しい」ゾーン。当サービス集計では345件→264件と件数が2割以上減り、中央値も220万円下回った。この帯は㎡あたりの価格が高く、在庫が薄くなると中央値が振れやすい。前月比の数字をそのまま「値下がり」と読むのは早い、というのが本集計を見てきた印象だ。
🗞️ 今月のトピック
直近90日で動いたのは、価格そのものより「足元の基礎データ」だった。江戸川区の住民基本台帳人口は2026年9月1日時点で701,559人・370,115世帯と、前月からほぼ横ばいで70万人台を維持している(出典: 江戸川区)。2025年の転入超過は+2,542人(出典: chiiki-data.jp)で、実需の母集団は細っていない。また2026年9月には中古マンション集計サイトが区内の推定相場を4,359万円として更新(出典: utinokati.com)、2026年8月には別の集計サイトが区内963棟・平均取引価格5,148万円、取引の中心は西葛西173件・葛西124件と公表した(出典: sumnara.jp)。成約ベースのこれらの数字に対し、当サービスが集めた売出掲載2,297件の中央値は5,800万円。売り手の提示価格が一段高いところに置かれている構図は、今月も変わっていない。
東京都江戸川区 中古マンションの中古市場の輪郭(当サービス集計)
まず全体像から。当サービスが13サイトから収集した江戸川区の中古マンションは2,297件。内訳はSUUMO 714件、LIFULL HOMES 364件、athome 232件、HOME4U 218件、ピタットハウス 156件、ノムコム 148件、三井のリハウス 122件と続く。同一物件が複数サイトに載っている場合はそれぞれ1件として数えているため、実棟数・実住戸数とは一致しない点は先に断っておきたい。
価格はどこに溜まっているか
価格中央値は5,800万円、平均は6,352万円。平均が中央値を500万円以上上回るのは、高値の裾を長く引いた分布だからだ。最安層(下位5%)は2,300万円、上位5%ラインは1億2,380万円、最小値500万円から最大値3億6,500万円まで、実に70倍以上の幅がある。安めの4分の1は4,598万円、高めの4分の1は7,223万円。㎡単価中央値は79.6万円/㎡で、前月の水準を約2.5万円/㎡下回った。
500万円刻みの分布で最も厚いのは4,500〜5,000万円の290件、次いで5,500〜6,000万円の268件、6,000〜6,500万円の224件。つまり「4,500万〜6,500万円」という2,000万円幅のレンジに、本集計の3分の1強が収まっている。ここが江戸川区の中古マンションを探すときの実質的な主戦場だと読める。
掲載の出入り
期間中の新規掲載は1,074件、掲載終了は1,355件。在庫2,297件に対して新しく入ってきた割合は約0.79倍で、出ていく量のほうが多い月だった。週別に見ると9月3日の週が新規408件・終了539件と最も動き、以降は新規219件→194件→165件と逓減。前月の総件数2,672件からは−375件(−14%)で、在庫が目に見えて絞られている。掲載終了までの滞在日数は中央値38日、下位4分の1は16日で消えている。
築年帯別の相場と価格の断層
江戸川区の中古マンションには、きれいすぎるほどの築年の階段がある。当サービス集計の数字を並べると、築年帯が一つ上がるごとに中央値が1,000万円前後ずつ積み上がっていくのが見える。
築年帯ごとの中央価格
| 築年帯 | 件数 | 中央価格 | 築年中央値 | 面積中央値 |
|---|---|---|---|---|
| 1980年以前(旧耐震) | 371件 | 3,880万円 | 1977年 | 61.91㎡ |
| 1981〜1999年(新耐震) | 768件 | 4,999万円 | 1991年 | 69.00㎡ |
| 2000〜2009年(品確法) | 518件 | 6,080万円 | 2004年 | 73.13㎡ |
| 2010〜2019年 | 264件 | 6,980万円 | 2015年 | 72.04㎡ |
| 2020年以降(新省エネ基準) | 350件 | 1億900万円 | 2025年 | 72.12㎡ |
境界線の前後で何が起きているか
新耐震基準は1981年6月施行。この線をまたぐと中央値は3,880万円から4,999万円へ、+1,119万円のジャンプになる。面積も約7㎡広がるため、純粋な耐震性の値付けだけではない点は押さえておきたい。
次の段差は品確法(住宅の品質確保促進法、2000年施行。10年間の瑕疵保証が義務化された)。1981〜1999年帯の4,999万円に対し2000〜2009年帯は6,080万円で、差は+1,081万円。2010〜2019年帯との差は+900万円とやや緩む。そして最後、2020年以降で6,980万円→1億900万円と+3,920万円の崖が現れる。この帯の築年中央値は2025年で、実質的には築浅・新築同然の住戸と、駅前再開発タワーの住戸が混ざっていると見るのが妥当だ。
間取りを重ねると構図がさらに立つ。2020年以降帯の3LDKは202件で中央値1億1,985万円、同じ3LDKでも2000〜2009年帯なら239件で5,980万円。間取りが同じでも築年帯が違えば倍の価格になる。一方、旧耐震帯の3LDKは102件・4,680万円。構造で見ても、2020年以降はRC造のみ63件・9,980万円、旧耐震帯のRC造は13件・2,990万円と対照的だ。
旧耐震の比率と、その重さ
本集計で1980年以前の建築は371件、全体の16.2%。6件に1件が旧耐震という計算になる。エリアプロフィールでは、流通ベースで築31年超の物件が約33%とされている(出典: home4u.jp)ので、当サービスが拾った掲載の顔ぶれもおおむね整合的だ。
旧耐震は住宅ローンの融資年数が短くなりやすく、金融機関によっては評価が伸びない。地震保険料や、売却時の買い手の資金調達にも効いてくる。ただ本集計では旧耐震帯の面積中央値が61.91㎡と小ぶりで、価格も3,880万円。現金比率を上げられる層や、管理状態の良い物件を選べる目を持った層にとっては、依然として入口の広いゾーンであることも事実だ。
間取り・構造別の相場
3LDKの中央値は6,280万円。同じ区内で、1K/1DKは1,630万円、4LDK以上は7,674万円——間取りが変わるだけで、価格帯は別世界に飛ぶ。当サービスが収集した2,297件を間取り・構造の軸で切り分けてみる。
主要間取りの顔ぶれ
| 間取り | 件数 | 中央価格 | 面積中央値 | 築年中央値 |
|---|---|---|---|---|
| 1K/1DK | 18件 | 1,630万円 | 24.30㎡ | 1977年 |
| 1LDK | 60件 | 4,000万円 | 46.36㎡ | 1991年 |
| 2DK/2LDK | 388件 | 5,580万円 | 61.80㎡ | 1997年 |
| 3LDK | 1,005件 | 6,280万円 | 72.11㎡ | 2002年 |
| 4LDK以上 | 168件 | 7,674万円 | 88.06㎡ | 2000年 |
圧倒的な主役は3LDKで1,005件、本集計の約43.8%を占める。エリアプロフィールでも流通の58%が3LDKとされており(出典: home4u.jp)、ファミリー一次取得の街という性格は当サービスのデータからも裏づけられる。1K/1DKは18件とサンプルが少なめなので傾向として見る程度にとどめたいが、築年中央値1977年・24.30㎡という顔ぶれは、投資用の小型旧耐震が中心であることを示している。1Rは5件のみで、少数の参考値として扱うべき水準だ。
前月比で目を引いたのは1LDK。53件→60件と増えながら中央値は4,580万円→4,000万円(−12.7%)。一方、主役の3LDKは866件→1,005件と件数が+16.1%の増加でありながら中央値は6,280万円で完全に横ばいだった。ボリュームゾーンの価格が動いていないというのは、今月の下落が「全面的な値崩れ」ではないことを示す重要なサインだと読める。
構造別の相場
構造の記載があった物件では、RC造が271件・中央値6,480万円(築年中央値2007年)、SRC造が136件・5,290万円(同1991年)、鉄骨造が10件・1,790万円。数字だけ見るとRC造が高いが、これは築年の差がそのまま出たもので、構造そのものの優劣ではない。SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)は1980〜90年代の中高層・タワー系に多く採用され、柱断面を細くできる利点がある。RC造は近年の標準で、断熱・遮音の仕様は年代が新しいほど有利になりやすい。鉄骨造は10件と少なく傾向として見る程度だが、面積中央値37.57㎡と小型に偏っている。
タワー系と、維持コストという宿題
江戸川区の高額帯を押し上げているのは駅前再開発のタワーだ。エリアプロフィールによれば、小岩駅徒歩2〜3分の「プラウドタワー小岩フロント」は地上33階・367戸で2025年11月完成(出典: sumikae.ttfuhan.co.jp)、「パークシティ小岩ザタワー」は30階・731戸で価格例5,898万円〜1億1,438万円(出典: mansion-review.jp)。本集計の上位10%(境界1億480万円、築年中央値2026年、駅徒歩中央値3分)の顔ぶれと、見事に重なる。
ただしタワー系は将来の大規模修繕一時金や修繕積立金の増額リスクが指摘されている(出典: home4u.jp 系のエリア解説を含む一般的留意点)。区内の管理費・修繕積立金の具体的な相場データは公開情報未確認のため、本記事では数値を示さない。内見時に長期修繕計画と積立金残高を必ず確認してほしい。
立地軸でみる相場(駅徒歩・エリア内の偏り)
意外にも、徒歩11〜15分より徒歩16〜20分のほうが中央値が高い。当サービス集計の駅徒歩別を見ると、そんな逆転が起きている。
徒歩1〜5分は747件で中央値6,730万円、6〜10分は716件で5,590万円、11〜15分は420件で5,200万円、16〜20分は207件で5,490万円、21分以上は89件で3,880万円。駅近と最遠の差は2,850万円。基本の勾配はきれいに効いているが、16〜20分帯だけが11〜15分帯を290万円上回っている。理由は面積で、16〜20分帯の面積中央値は71.92㎡と全帯で最も広い。駅から離れた分を広さで取り返している物件群、というのが本集計から読める構図だ。
エリアプロフィールでも、徒歩時間による価格差は築年数と並ぶ最大の価格要因とされている(出典: utinokati.com)。当サービスのデータはその傾向を、2,297件というサンプルで追認した形になる。
町丁で見ると、同じ区とは思えない
掲載件数の多い地区を並べると、価格の地図がはっきりする。西葛西269件・中央値5,690万円(築年中央値1986年)、平井198件・7,780万円、西小岩185件・8,480万円、中葛西181件・5,298万円、南小岩170件・1億1,380万円、松江151件・4,680万円、船堀132件・6,480万円、北小岩119件・5,599万円、東葛西114件・5,980万円、南葛西113件・4,990万円。
突出しているのは南小岩だ。中央値1億1,380万円、築年中央値2025年。駅前再開発タワーの住戸が掲載の中心を占めているためで、周辺の既存マンション相場とは別物として扱う必要がある。西小岩の高めの4分の1が1億4,580万円に達しているのも同じ理由だろう(推測)。
対照的に、松江は4,680万円で安めの4分の1が4,598万円と価格レンジが狭く、南葛西は面積中央値78.36㎡と広いのに4,990万円。広さ単価で考えると、東西線沿線の外側と都営新宿線沿線の内陸部に、はっきりとした割安ゾーンが残っていると読める。エリアプロフィールでは2026年の公示地価の区平均が514,707円/㎡、北小岩で443,000円/㎡(前年比+7.37%の上昇)とされており(出典: tochidai.info)、地価は上がり続けている。当サービスの掲載価格が当面下支えされる地合いであることは押さえておきたい。
リスク要素と注意ポイント
リスク要素の比率は、拍子抜けするほどクリーンだった。当サービスが収集した2,297件のうち、再建築不可は0件、借地権は0件、告知事項の明示も0件。ただしこれは「存在しない」のではなく、掲載情報の記載からは検出されなかった、という意味に過ぎない点に注意してほしい。
唯一まとまった数字が出たのが旧耐震で、371件・16.2%。1981年6月の新耐震基準施行より前に建てられた物件群だ。この帯の中央値は3,880万円、面積中央値61.91㎡。価格の安さは魅力だが、住宅ローンの融資期間が短く設定されやすい、金融機関によっては担保評価が伸びない、地震保険の保険料区分で不利になる、といった実務上の壁がある。「築40年なら旧耐震」と年数で判定するのは誤りで、1985年築なら新耐震だ。必ず建築年(竣工年)で確認すること。
江戸川区固有の確認事項
エリアプロフィールでは、江戸川区は区内の広範囲が海抜ゼロメートル地帯の低地に位置するとされ、大規模水害時の浸水想定区域の確認が特に重要と整理されている。ただし区発表の最新ハザードマップにおける具体的な浸水深・区域指定は本記事の情報源では確認できておらず、公開情報未確認とする。液状化可能性評価についても区の公式区分は未確認だ。数字がない以上、ここは読者自身が区のハザードマップを開いて、検討物件の住所を1件ずつ当てるしかない。1階・2階住戸や機械式駐車場、電気室の位置は実地で見る価値がある。
用途地域も確認したい。エリアプロフィールの例では、北小岩1丁目周辺は近隣商業地域(建ぺい率80%・容積率400%)と第一種中高層住居専用地域(建ぺい率60%・容積率150%)が混在するとされる(出典: tochidai.info)。容積率が大きい区画は将来の隣地建替えで眺望・日照が変わる可能性がある。区全体の用途地域構成比は公開情報未確認だ。
最後に維持コスト。築31年超の流通比率は約33%とされており(出典: home4u.jp)、本集計の旧耐震16.2%と合わせて考えると、管理組合の体力差がそのまま資産価値の差になる局面に入っている。長期修繕計画の有無、積立金の残高と値上げ履歴、直近の大規模修繕の実施年。この3点は価格交渉より先に聞くべき項目だと、本集計の分布を見ていて改めて感じた。
国交省取引事例で当サービス集計を裏付ける
売出価格と、実際に決まった価格。この2つのギャップこそ、買い手が知りたい数字だろう。
エリアプロフィールに収められた成約事例(出典: e-estate.jp)は7件で、中央値4,500万円、レンジは2,100万〜7,000万円。内訳は、西葛西駅徒歩10分・築2年・60㎡で4,900万円、小岩駅徒歩2分・築18年・70㎡で7,000万円、船堀駅徒歩3分・築9年・70㎡で6,400万円、葛西駅徒歩9分・築48年・50㎡で2,800万円、小岩駅徒歩1分・築40年・50㎡の2DKで2,900万円、平井駅徒歩7分・築35年・45㎡で2,100万円といった顔ぶれだ。
当サービス集計の中央値5,800万円と比べると、成約側は1,300万円ほど低い位置にある。ただしこれは単純な「値引き幅」ではない。当サービスが集めているのは売出時点の掲載価格であり、しかも2020年以降の築浅・タワー系が350件(中央値1億900万円)含まれている。一方の成約事例7件には1億円超の住戸が入っていない。母集団の構成が違えば、中央値が離れるのは当然だ。
別の集計サイトでは区内の平均取引価格5,148万円(出典: sumnara.jp)、推定相場4,359万円(出典: utinokati.com)とされており、2025年の取引件数は約1,108件(出典: utinokati.com)。当サービスの掲載ベースの数字と、これら成約ベースの数字を両にらみで見る——それが江戸川区での現実的な値付け感覚になるはずだ。
データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」
同じ江戸川区の中古マンションで、3,100万円以下の層と1億480万円以上の層が同時に並んでいる。当サービス集計の両端を覗くと、買い手の戦略がくっきり分かれる。
下位10%:築1979年・43.68㎡・駅徒歩9分
境界価格は3,100万円。該当227件の顔ぶれは、築年中央値1979年、面積中央値43.68㎡、駅徒歩中央値9分。旧耐震で、コンパクトで、駅からは中距離。前月の境界価格3,780万円から680万円下がっており、この層の選択肢は今月わずかに広がった。向くのは、現金比率を高められる実需層、リフォーム前提で広さより立地を取る単身・DINKS層、そして管理組合の健全性を読み解ける目を持った投資家だ。逆に、35年フルローンを前提にする買い方とは相性が悪い。
上位10%:築2026年・82.5㎡・駅徒歩3分
境界は1億480万円。227件の築年中央値は2026年、面積中央値82.5㎡、駅徒歩中央値3分。要するに「駅前・新築同然・広い」の三点セットで、南小岩や西小岩の再開発タワー住戸がここに集中していると読める。上位5%ラインは1億2,380万円、最高値は3億6,500万円。前月の境界1億1,450万円からは970万円下がっており、超高額帯の掲載が一段薄くなったことが今月の全体中央値の押し下げにも効いている。
中間層こそ、動きが速い
実際に多くの読者が狙うのは4,598万円(安めの4分の1)から7,223万円(高めの4分の1)のレンジだろう。問題は、このゾーンの回転の速さだ。本集計で掲載終了までの滞在日数は中央値38日、下位4分の1はわずか16日。期間中に新規掲載1,074件に対し掲載終了1,355件と、出ていく量のほうが多い。つまり、月に一度ポータルを開く程度の追い方では、条件に合った物件の半分近くを見逃す計算になる。価格改定も同様で、気づいたときには別の買い手が動いている。狙いの条件を決めたら、人力の巡回ではなく自動の見張りに切り替える——2,297件の出入りを眺めていると、それが贅沢ではなく最低限の装備に見えてくる。
よくある質問(当サービス集計での回答)
Q1. 東京都江戸川区の中古マンションの相場はいくらですか?
当サービスが13サイトから収集した2,297件(2026年9月3日〜10月3日)では、価格中央値は5,800万円、㎡単価中央値は79.6万円/㎡でした。安めの4分の1は4,598万円、高めの4分の1は7,223万円です。なお、これは売出時点の掲載価格であり、成約価格ではありません。成約ベースでは区内の平均取引価格5,148万円という集計もあります(出典: sumnara.jp)。
Q2. いまは買い時ですか?
本集計では、全体中央値が前月の5,980万円から5,800万円へ約3%下回りました。ただし主役である3LDK(1,005件)の中央値は6,280万円で前月から横ばいで、全面的な値下がりとは言い切れません。一方で公示地価は上昇が続いており、2026年の区平均は514,707円/㎡とされます(出典: tochidai.info)。在庫が前月比−14%と絞られている点も含め、条件を絞って待つより、条件を決めて即応できる体制を作るほうが現実的だと本集計からは読めます。
Q3. 旧耐震物件はどのくらい流通していますか?
当サービスの集計では、1980年以前に建てられた旧耐震物件は371件、全体の16.2%でした。中央価格は3,880万円、面積中央値61.91㎡、築年中央値1977年です。エリアプロフィールでは築31年超の流通比率が約33%とされており(出典: home4u.jp)、おおむね整合します。住宅ローンの融資年数や地震保険料で不利になりやすいため、建築年(竣工年)での確認が必須です。
Q4. ㎡単価が高くなる条件は何ですか?
本集計で最も効いているのは築年と駅距離の組み合わせです。築年帯別の中央価格は1980年以前3,880万円に対し2020年以降1億900万円で、面積中央値がほぼ同じ72㎡前後にもかかわらず約2.8倍の開きがあります。駅徒歩1〜5分帯(747件)の中央値6,730万円に対し21分以上(89件)は3,880万円。エリアプロフィールでも駅徒歩分数が最大の価格要因とされています(出典: utinokati.com)。
Q5. 駅徒歩による価格差はどのくらいですか?
当サービスの集計では、徒歩1〜5分6,730万円、6〜10分5,590万円、11〜15分5,200万円、16〜20分5,490万円、21分以上3,880万円。駅近と最遠の差は2,850万円です。興味深いのは16〜20分帯が11〜15分帯を290万円上回っている点で、この帯の面積中央値が71.92㎡と全帯で最も広いことが要因と見られます。
Q6. 南小岩の中央値が1億円を超えているのはなぜですか?
本集計で南小岩は170件・中央値1億1,380万円ですが、築年中央値が2025年です。エリアプロフィールによれば小岩駅前では「プラウドタワー小岩フロント」(33階・367戸、2025年11月完成)などの大型タワーが供給されており(出典: sumikae.ttfuhan.co.jp)、その住戸が掲載の中心を占めているためと読めます。同じ小岩でも北小岩は119件・5,599万円で、町丁をひとくくりにしないことが重要です。
Q7. 狙いの条件で江戸川区の中古マンションの新着を毎日追うには?
当サービス「物件ウォッチ」はLINEで友だち追加し、「東京都江戸川区 マンション」と送るだけで監視を開始できます。このエリア・カテゴリでは13サイト(athome、センチュリー21、大京穴吹不動産、大和ハウス、長谷工の仲介、HOME4U、LIFULL HOMES、東急リバブル、ノムコム、ピタットハウス、三井のリハウス、住友ステップ、SUUMO)を15分間隔で自動巡回し、新着・価格変動・掲載終了をLINEに通知します。予算・築年・面積・駅徒歩などの複合条件で絞り込み可能。無料プラン(24時間遅延・1監視)があり、リアルタイム通知やAI分析を含む有料プランは月額980円からです。
2026年10月のハイライトと注意点
今月いちばんの発見は、「駅近が安くなった」のではなく「駅近の顔ぶれが入れ替わった」可能性が高い、という点だ。当サービス集計で徒歩1〜5分帯の中央値は8,080万円から6,730万円へ−16.7%、同時に上位10%の境界価格も1億1,450万円から1億480万円へ下がり、件数は843件→747件に減っている。超高額帯の掲載が引いた分、中位の在庫が中央値を引き下げた構図と読める(推測であり、個別の値下げを確認したものではない)。実際、3LDKの中央値6,280万円は前月から1円も動いていない。
最後に2点だけ。本集計の価格は売出時点の掲載価格であり、成約価格ではありません。また同一物件が複数サイトに載っている場合はそれぞれ1件として数えているため、件数は実在する住戸数そのものではない点にご注意ください。
本レポートは、物件ウォッチが 13サイト(athome, センチュリー21, 大京穴吹不動産, 大和ハウス, 長谷工の仲介, HOME4U, LIFULL HOMES, 東急リバブル, ノムコム, ピタットハウス, 三井のリハウス, 住友ステップ, SUUMO)から自動収集した掲載データ 2297件(2026-09-03 〜 2026-10-03)を集計した分析です。日本の不動産市場全体の動向を示すものではなく、掲載データからは売買の成約は分かりません。物件の購入判断は必ずご自身の調査と専門家への相談のうえで行ってください。次回の更新は来月初旬を予定しています。
2,297件超の東京都江戸川区 中古マンションから条件に合う1件を
特に 新耐震 RC 駅徒歩10分以内, 3LDK 4,500〜6,500万円, 旧耐震 3,100万円以下 は早く動きます。13サイトの新着を15分間隔でチェックして、LINEで即通知。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。
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- 2026年10月4日 東京都江戸川区 中古マンションの月次相場レポート (この記事)
- 2026年9月 東京都江戸川区 中古マンションの月次相場レポート
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- 2026年7月 東京都江戸川区 中古マンションの月次相場レポート
※ この記事のデータは物件ウォッチがathome・センチュリー21・大京穴吹不動産・大和ハウス・長谷工の仲介・HOME4U・LIFULL HOMES・東急リバブルなど13サイトを横断して収集した2026年10月4日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。現在掲載中の注目物件20件は 東京都江戸川区 中古マンションの注目物件一覧 から確認できます。