RC造の新着が前月比+78%、構造別供給に走った地殻変動 | 東京都中央区 中古マンション 中古相場分析【2026年6月版】— 3888件集計

最終更新: | 3,888件・13サイトのデータに基づく

「中央値は前月比わずか-2.1%。なのに、構造別では“RC造”と“SRC造”の新着件数がそれぞれ+78%、+82%と倍近くに膨らんでいる」——今月の東京都中央区 中古マンションの集計を眺めて、まず目を止めたのがこの非対称さだった。13サイトから集めた3,888件の掲載データを開いてみると、中央値そのものは静かでも、その水面下で「誰が・どんな建物を・どこに出してきたか」が大きく動いている。本稿は2026年5月5日〜6月4日の30日間、当サービスが自動収集した実データをもとに、東京都中央区の中古相場の現在地を読み解く特集である。

市場サマリー

集計件数
3,888件
中央値価格
14,185万円
㎡単価中央値
222.0万/㎡
価格帯 (Q1–Q3)
10,000〜19,800万円
期間内 新規掲載
1,613件

東京都中央区 中古マンションの新着を見逃さない

今月の注目: RC造 築10年以内 駅徒歩5分以内, 旧耐震 5000万円台 リノベ前提, 晴海・勝どき 70㎡超 3LDK
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📝 本稿の読み方

TL;DR / 今月の要点

今月のトップ3変化(前月比)

中央値の動きはマイルドでも、内訳に踏み込むと別の景色が見える。前月との比較で目立った変化を、3つだけ取り上げる。

RC造の新着が前月比+78%、構造別の供給が大きく動いた

本集計でもっとも強いシグナルがここ。RC造(鉄筋コンクリート造)の掲載件数は 前月167件→今月298件(+78.4%)、中央値も12,980万円→13,980万円と+7.7%押し上げられた。同時に、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造、主にタワマンや高層に多い)も 69件→126件(+82.6%) と倍近くに増えている。仮説として、春の異動期を抜けた5月後半に、売り手側の出し控えが解け、構造の主流である中高層マンションが一斉に新規登録に動いた可能性がある。背景には、2026年3月の首都圏の在庫件数が8か月ぶりに前年比プラスに転じたという流通市場全体の地合いの変化もあるだろう(出典: 東日本レインズ「月例速報Market Watch 2026年3月度」)。

旧耐震物件の中央値が+16.7%、5,834万円へ

築年帯別では「1980年以前(旧耐震)」の中央値が 4,999万円→5,834万円(+16.7%) とジャンプ。件数は295件→252件と1割強減っている。安価な築古は先に消化されやすく、結果として残った物件群の中央値が押し上げられた——という解釈が自然だ(推測ラベル:在庫構成の入れ替え効果)。旧耐震は住宅ローン審査や火災保険料で不利になりがちなため、需要層は限定されるが、リノベ前提の都心アドレス目当ての買い手にとっては依然として選択肢になっている。

駅徒歩16〜20分の掲載が-30.9%、湾岸新築の波が一服

駅徒歩16〜20分帯の掲載件数は 298件→206件(-30.9%)、中央値も19,480万円→18,800万円と-3.5%。この帯には晴海・豊海町の大規模タワマンが多く、新規分譲の在庫が一巡したことが効いていると考えられる(推測)。東京カンテイの調査では、都心6区の中古マンション売出し価格(70㎡換算)が2026年2月に37か月ぶりに前月比下落したという報道もあり(出典: グローバルトラスト不動産記事 / 日経新聞)、湾岸プレミアムの売り手強気が一段落しつつある気配は数字にも表れている。

🗞️ 今月のトピック

中央区の中古相場を取り巻く環境で、直近で押さえておきたいニュースを2つ。

ひとつは、2026年3月度の首都圏中古マンションで成約㎡単価が86.34万円と71か月連続で上昇、成約価格は5,521万円で前年同月比+11.6%、一方で在庫件数は前年同月比+1.8%と8か月ぶりに増加に転じたこと(出典: 東日本レインズ「月例速報Market Watch 2026年3月度」 / 江戸川不動産情報館)。価格の連続上昇と在庫の積み上がりが同時に起きる珍しい局面で、本サービス集計でも中央値が前月比-2.1%とわずかに後退している点と整合する。

もうひとつは、レインズ3月度データで首都圏全体の在庫㎡単価110万円/㎡と成約㎡単価86万円/㎡の差が約27%に拡大し、日本経済新聞がこれを「ワニの口」と報じたこと(出典: グローバルトラスト不動産記事 / 日経新聞)。売主の希望価格と買い手の実勢値の乖離が広がっている局面で、当サービス集計(売出価格ベース)の数字を読むときの注意点でもある。

東京都中央区 中古マンションの中古市場の輪郭(当サービス集計)

中央区の中古マンションは、件数で見ても価格で見ても「単一の顔」を持たない。13サイトから集めた3,888件をいくつかの角度から覗き込むと、その重層性が見えてくる。

集めた3,888件の内訳

集計対象13サイトの内訳では、件数の上位はSUUMO(736件)、LIFULL HOMES(694件)、三井のリハウス(646件)、ノムコム(571件)、東急リバブル(397件)が大手を占める。サイトごとに掲載中央値はかなり異なり、最も高いのは三井のリハウスの 1億6,800万円、最も低いのはathomeの 4,480万円。athomeは中央値築年が1996年・専有面積35.65㎡と築古・コンパクト寄りに偏っており、サイトごとの取り扱いレンジの違いが如実に出ている。同じ「中央区の中古マンション」でも、どこを見るかで景色は変わるという当たり前を、改めて確認できる。

価格はどこに集中しているか

全体の価格中央値は 1億4,185万円、平均(mean)は1億5,548万円。中央値より平均がかなり高いのは、上位の超高額帯が分布を引き上げている典型パターンだ(歪度は約1.93、高値の裾を引いた形)。下位5%は4,804万円、上位5%は2億9,800万円。最安帯と最上層で6倍以上の開きがある。㎡単価の中央値は 22.2万円/㎡(前月218.93→222.02、+1.4%)。価格そのものの中央値は微減でも、面積を補正した単価は静かに切り上がっている。なお、ヒストグラムでは「1億〜1億500万円」の帯に 381件 が突出して密集しており、これは新築・中古問わず「1億円ライン」を意識した値付けが集中している証左と読める。

掲載開始・掲載終了の動き

期間中の新規掲載は1,613件、掲載終了は1,134件で、いわゆる需給比(新規÷終了)は約1.42。週次の動きを見ると、5月12日の週は新規439件・終了500件で珍しく終了が新規を上回り、5月26日の週は新規471件・終了382件と再び新規優勢に戻った。掲載が消えるまでの滞在日数は 中央値17日、四分位範囲11〜25日(n=845)。「気になった物件は3週間以内に動かないと消える」のがこのエリアの常識である。なお価格・在庫の動きは売出ベースで、実際に成約した価格や成約件数は把握できない点には注意したい。

築年ごとの相場と「価格の断層」

東京都中央区 中古マンションには、はっきりとした築年の断層がある。築古から築浅へ階段を上がるたび、中央値が数千万円単位で跳ねる。同じ町に、同じ路線アクセスで、しかし「いつ建てられたか」だけで景色が変わるのが、このエリアだ。

築年帯ごとの中央価格

築年帯ごとの中央価格
築年帯 件数 中央値 ㎡単価中央値 中央築年
1980年以前(旧耐震) 252 5,834万円 127.5万円/㎡ 1978年
1981〜1999年(新耐震) 412 1億990万円 178.8万円/㎡ 1998年
2000〜2009年(品確法) 855 1億2,900万円 208.4万円/㎡ 2005年
2010〜2019年 1,275 1億5,980万円 243.9万円/㎡ 2016年
2020年以降(新省エネ基準) 915 1億8,844万円 255.6万円/㎡ 2025年

旧耐震と2020年以降では、中央値で約1.3億円、㎡単価で2倍の開き。同じ「中央区」と一括りにはできない世界がある。

新耐震基準・品確法・長期優良の境界で何が起きているか

築年帯の境目には、それぞれ法令の節目がある。1981年6月施行の新耐震基準、2000年4月施行の品確法(住宅の品質確保促進法、10年瑕疵保証義務化)、2009年6月施行の長期優良住宅認定制度。本集計でも、旧耐震→新耐震の境界で中央値は +約5,160万円、新耐震→品確法で +約1,910万円、2000年代→2010年代で +約3,080万円 と、節目ごとにステップが見える。

間取りと重ね合わせると景色はさらに明確だ。3LDKに限ってみると、2020年以降は 2億円、2010〜2019年は 1億8,900万円、2000〜2009年は 1億5,980万円、新耐震帯は 1億3,480万円、旧耐震帯はわずか n=7 で1億290万円。築古3LDKの選択肢自体が稀少になっている。RC造に絞ると2020年以降は中央値 1億9,140万円、2010〜2019年は 1億5,790万円、品確法世代は 1億2,580万円、旧耐震は 7,699万円(n=7、参考値)と、構造が同じでも竣工年で大きく異なる。

旧耐震物件の比率と影響

リスク要素の比率を見ると、旧耐震は 252件・6.5%、再建築不可は0件、借地権は5件(0.1%)、告知事項ありは1件と、極めて低水準。中央区が再開発を繰り返してきた都心であることが、こうした構成にも表れている。とはいえ旧耐震は依然として一定数あり、住宅ローンで融資年数が短くなりやすい・火災保険料が高くなりやすい・耐震診断や補強の検討が必要——という購入後コストを織り込んだうえで予算を組む必要がある。中央値5,834万円という数字は「中央区のアドレスを最安で買う入口」だが、リノベや耐震補強で +1,000〜2,000万円が乗る前提と見ておくのが現実的だろう(推測)。

間取り・構造別の相場

3LDKの中央値は 1億8,400万円。同じ中央区でも1LDKの中央値(9,980万円)と比べると、約8,400万円の差。間取りひとつで、買える人の層が変わる金額が動く。

主要間取りの顔ぶれ

主要間取りの顔ぶれ
間取り 件数 中央値 ㎡単価中央値 中央専有面積
1R 15 5,240万円 125.9万円/㎡ 30.2㎡
1K/1DK 81 4,180万円 173.2万円/㎡ 25.9㎡
1LDK 514 9,980万円 213.6万円/㎡ 43.9㎡
2DK/2LDK 1,175 1億4,300万円 223.4万円/㎡ 65.3㎡
3LDK 1,024 1億8,400万円 233.9万円/㎡ 77.5㎡
4LDK以上 34 2億4,540万円 233.1万円/㎡ 105.3㎡

掲載のボリュームゾーンは2DK/2LDK(30.2%)と3LDK(26.3%)で、合計すると過半を占める。中央区の中古市場は「ファミリー世帯の住み替え」が太い流通動脈になっていると見える。なお1Rの中央値5,240万円は前月比+7.4%、件数も11→15件と少数ながら動きがあった(参考値、サンプル少なめ)。

構造別の相場(RC / SRC)

集計に乗ったうち、構造が判明する物件はRC造298件、SRC造126件、鉄骨造1件(参考値)。中央値はRC造が 1億3,980万円、SRC造が 9,785万円。中央築年がRC造2015年、SRC造1998年と、SRC造のほうが旧世代に偏っていることが価格差の主因だ。利回り中央値はRC造3.07%、SRC造3.36%で、SRC造のほうが表面利回りはやや高め——築古ゆえに価格が抑えられ、賃料との比率が良くなる構造的な理由がある。SRC造は重量鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせた構造で、阪神淡路大震災以前の超高層に多く採用された。耐震性能・遮音性は良好な一方、解体コストや大規模修繕費は重くなりやすい点に注意したい。

タワマンと低層レジデンスの位置づけ

エリアプロフィールにあるとおり、中央区の住宅ストックはマンション中心で、特に湾岸エリアは超高層が密集している。当サービス集計でも、晴海・勝どき・豊海町といった湾岸サブエリアで2010年代以降のタワマンが大量に掲載されており、ブランドではパークタワー/パークコート、ザ・パークハウス、プラウド、シティタワー、DEUX TOURS(ドゥ・トゥール)、晴海フラッグなどが頻出。管理費+修繕積立金の合計は70㎡換算で月25,000〜45,000円が典型レンジで、共用施設の充実したタワマンほど高めに振れる。

立地軸でみる相場

「駅から遠いほど安い」が常識——のはずだが、中央区ではそうとも限らない。

駅徒歩帯ごとの価格感

駅徒歩別の中央値は、徒歩1〜5分で 1億2,480万円(n=1,794)、6〜10分で 1億4,280万円(n=1,023)、11〜15分で 1億6,900万円(n=726)、16〜20分で 1億8,800万円(n=206)。直感に反して、駅から遠いほど中央値は上がる。これは徒歩11分超の帯に晴海・豊海町などの大規模タワマンが多く含まれているためで、「駅徒歩」と「ブランド・専有面積・築年」の交絡を映している。駅徒歩5分以内は中央築年2008年・中央専有面積56.74㎡、徒歩11〜15分は中央築年2019年・75.85㎡と、まったく別物件群を比較していることになる。ファミリー帯の70㎡超を狙うなら、徒歩二桁分の帯にも目を広げる価値がある。

町丁・地区での偏り

サブエリア別では、晴海が 1,235件(中央値1億6,790万円、㎡単価226.4万円)と掲載の最大ボリューム。続いて勝どきが663件(1億5,799万円、234.2万円/㎡)、月島220件、新川166件、築地147件、東日本橋120件、日本橋浜町110件、日本橋蛎殻町83件、豊海町77件、銀座66件と続く。

注目はふたつ。ひとつめは 豊海町。件数こそ77件と少なめだが、中央値 2億800万円、㎡単価 308.96万円/㎡、中央築年2026年。豊海地区で進む大規模再開発タワマンの新規分譲・中古第一売主物件が掲載に乗っていると考えられる。ふたつめは 銀座。中央値1億2,235万円は意外と高くないが、中央専有面積40.74㎡・㎡単価298.95万円/㎡と、コンパクト住戸の高単価という独特のプロファイル。「銀座アドレスをセカンドハウスとして」という富裕層・法人需要の存在を反映している、と読める(推測)。

リスク要素と注意ポイント

価格と立地だけでは見えないリスクがある。中央区固有のものを3つの角度から整理する。

当サービス集計のリスク要素の比率

繰り返しになるが、本集計3,888件のリスク要素の比率は 旧耐震6.5%(252件)/再建築不可0%/借地権0.1%(5件)/告知事項あり0%(1件)。湾岸再開発エリアが厚いことを反映して、再建築困難な物件は限定的。ただし旧耐震物件の融資条件は今も厳しく、フラット35の借入年数短縮(80年-築年数の制約)や、メガバンクの担保評価の保守化が直接効く。築古でリノベ済みのきれいな住戸でも、ローンが組めず現金買いに限定されるケースがある点は、内見前に確認しておきたい。

立地に固有のリスク(ハザード)

エリアプロフィールに示されているとおり、中央区は隅田川・神田川・日本橋川版と荒川版の2種類の洪水ハザードマップを公表している(出典: 中央区公式 https://www.city.chuo.lg.jp/a0011/bousaianzen/bousai/bousaitaisaku/suigaisonae/kouzuihazardmap/kozui02.html)。隅田川・神田川・日本橋川版では浜町・人形町・新川・茅場町・明石町・佃・月島・勝どき・晴海といった広範囲で浸水が想定され、エリアによっては浸水深5〜10mに達する場所もある。一方で土砂災害警戒区域・津波災害警戒区域は区内に存在しない。液状化リスクは埋立地・低地で相対的に高く、三越前駅から銀座にかけての微高地は洪水に対しては比較的安全とされている。タワマン高層階の住戸でも、エレベーター停止時の在宅避難・備蓄計画は必須と考えたい。

規制・条例で抑えるべき点

中央区の用途地域は商業地域が約8割を占め、住宅地は明石町や月島の一部に限られる。商業地域のため、容積率500〜800%(再開発地区では1,000%超)と高度利用が前提で、騒音・人流・看板照明など「住みやすさのノイズ」が住宅地より大きくなりやすい。銀座地区は「銀座ルール」(銀座デザイン協議会)により高さ56m上限・外観規制があり、近隣の建替えイメージを読みにくくする要素にもなる。内見時は、長期修繕計画・修繕積立金残高、機械式駐車場の更新計画、共用施設の利用料設定、隣接街区の再開発スケジュールを必ず確認したい。

国交省取引事例で当サービス集計を裏付ける

外部の公的データと当サービス集計を突き合わせると、数字の整合性が見える。

エリアプロフィールに収録された取引事例から拾うと、2025年Q4の日本橋浜町2丁目(築2020年、65.62㎡、駅徒歩2分)が 1億9,800万円、同四半期の佃2丁目(築2002年、59.11㎡、月島駅徒歩1分)が 1億2,900万円、2025年Q3の晴海3丁目(築2015年、57.2㎡、勝どき駅徒歩7分)が 1億1,980万円(出典: 三井のリハウス/東急リバブル/住友ステップ公開事例、国土交通省 不動産情報ライブラリ)。月島エリアの2025年通年平均は 1億867万円(平均60.9㎡、平均築19.8年)、勝どき駅圏70㎡換算では2025年5月時点で 1億6,207万円(前年比+28.9%)といった水準が出ている(出典: マンションナビ/マンションレビュー)。

当サービス集計の全体中央値1億4,185万円は、これら実取引中央レンジの内側に収まる。特に晴海・勝どきの本集計中央値(1億6,790万円/1億5,799万円)は、勝どき駅圏70㎡換算の実取引水準(1億6,207万円)と近接しており、売出ベースであっても実勢からの乖離は大きくない。2026年3月度の首都圏で成約価格5,521万円・前年同月比+11.6%という地合いと、本集計の㎡単価が前月比+1.4%と微増基調にあることも、方向としては一貫している(出典: 東日本レインズ)。

データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」

安い物件、高い物件。それぞれにどんな顔ぶれが並んでいるのか。両端を覗くと、戦略がはっきり分かれる。

下位10%: 7,490万円以下に並ぶ物件

下位10%層(374件)の中央値築年は 1981年、中央専有面積は 37.4㎡、中央駅徒歩は 3分。旧耐震境界の周辺に位置する築古で、コンパクト住戸が中心。駅徒歩3分という好立地は譲っていないのが特徴で、「アドレスと立地を取って築年は妥協する」買い方の領域だ。リノベ前提のオーナーチェンジ投資や、セカンドハウス・賃貸経営、相続税対策の現金化対象として組み立てやすい。逆に、住宅ローン・耐震性能・断熱性能を重視する実需ファミリー層には向かない可能性が高い。

上位10%: 2億4,800万円以上に並ぶ物件

上位10%層(374件)の中央値築年は 2020年、中央専有面積 85.83㎡、中央駅徒歩 7分。築浅・広め・駅距離は妥協、というプロファイルで、湾岸タワマンの高層・角住戸が想起される構成だ。東京カンテイの調査では都心6区中古マンション売出し価格が2026年2月に37か月ぶりに前月比下落と報じられたとおり(出典: グローバルトラスト不動産記事)、最上層では売主強気が一服する局面にも入っている。高額帯の買い手にとっては値引き交渉の余地が広がりやすく、内見数と粘り強い指値が効きやすいフェーズに入ったと考えられる(推測)。

本稿で描いた分布のどこを狙うかが決まったら、次は条件を絞って毎日追うフェーズに入る。当サービス集計で滞在中央値17日という流通速度を踏まえると、目当ての帯に入った新着を「気付いたら消えていた」で終わらせないには、自動巡回の助けが要る。週末にまとめてポータルを見て回る運用では、好条件の個体を取りこぼしやすい。

よくある質問(当サービス集計での回答)

Q1. 東京都中央区 中古マンションの中古相場はいくらですか? 当サービスの集計(13サイト3,888件、2026年5月5日〜6月4日)では、価格中央値は 1億4,185万円、㎡単価中央値は 22.2万円/㎡。下位5%は4,804万円、上位5%は2億9,800万円と、約6倍のレンジがあります。中央値は前月比-2.1%とわずかに後退、㎡単価は+1.4%と微増しました。

Q2. 東京都中央区 中古マンションの買い時はいつですか? 本集計だけでは「いつ」とは断定できませんが、ヒントはいくつかあります。今月は中央値が微減・在庫増の局面で、レインズ3月度データでは首都圏全体の在庫㎡単価と成約㎡単価の差が約27%に拡大した「ワニの口」状態(出典: グローバルトラスト不動産記事 / 日経新聞)。売主強気が買い手予算と乖離しているため、値引き交渉の余地は広がりやすいタイミングと言えます。一方で滞在中央値17日と動きは速いので、「待ちすぎる」と機会も逃しやすい局面です。

Q3. 旧耐震の物件はどれくらい流通していますか? 本集計では1980年以前(旧耐震)の物件は 252件、全体の6.5%。中央値は5,834万円で、前月比+16.7%と異例の押し上げ。安価な築古から先に消化された結果と見られます。旧耐震は住宅ローン審査・火災保険・耐震診断で実需層にハードルが高く、買い手はキャッシュ寄りの投資家・リノベ前提層に偏る傾向があります。

Q4. 東京都中央区 中古マンションで㎡単価が高いのはどんな条件ですか? 本集計の㎡単価中央値で見ると、サブエリアでは 豊海町(308.96万円/㎡)銀座(298.95万円/㎡) が突出。築年帯では2020年以降が 255.6万円/㎡、2010〜2019年が 243.9万円/㎡ と新しいほど高い。間取りでは3LDK(233.9万円/㎡)・4LDK以上(233.1万円/㎡)が広めの専有面積とセットで高単価帯を形成しています。

Q5. 駅徒歩の差で価格はどれくらい変わりますか? 本集計では駅徒歩1〜5分の中央値が1億2,480万円、6〜10分が1億4,280万円、11〜15分が1億6,900万円、16〜20分が1億8,800万円と、徒歩が長いほど中央値が高くなる逆転現象が出ています。これは徒歩10分超の帯に湾岸大規模タワマンが多く、専有面積・築年・ブランドの違いを映しているため。同条件比較なら「駅近ほど高い」原則はもちろん成立します。

Q6. RC造とSRC造の掲載が増えたのはなぜ? 今月の集計でもっとも目を引いた変化です。RC造は前月167件→今月298件(+78.4%)、SRC造は69件→126件(+82.6%)と倍近くに膨らみました。本集計だけでは原因は特定できませんが、春の異動期を抜けた5月後半の出し控え解除や、2026年3月度に首都圏全体の在庫件数が8か月ぶりに増加に転じた地合い変化(出典: 東日本レインズ)と整合しています。仮説として、売主側が「今のうちに出しておきたい」という心理に動いた可能性があります。

Q7. 狙いの条件で東京都中央区 中古マンションの新着を毎日追うには? 当サービス(物件ウォッチ)は、athome、センチュリー21、大京穴吹不動産、大和ハウス、長谷工の仲介、HOME4U、LIFULL HOMES、東急リバブル、ノムコム、ピタットハウス、三井のリハウス、住友ステップ、SUUMOの13サイトを毎日自動巡回し、条件に合致する新着物件をLINEに即時通知します。「築20年以内 × 1LDK以上 × 駅徒歩5分以内」のような複合条件も設定可能で、無料プランなら24時間遅延版で試せます。本稿で見た滞在中央値17日という流通速度を考えると、自動追跡は事実上必須と言える環境です。

2026年6月のハイライトと注意点

今月の集計でもっとも特筆すべきは、価格中央値が静かに後退(1億4,490万円→1億4,185万円、-2.1%)した一方で、構造別供給がRC造+78.4%、SRC造+82.6%と倍近くに増えた 「価格は止まり、供給は走る」非対称 だ。前月との比較で、築年帯では旧耐震の中央値が+16.7%と異例の押し上げ、駅徒歩16〜20分帯の掲載が-30.9%と縮小しており、湾岸タワマンの新規分譲ラッシュが一旦落ち着きつつある気配も見える。

注意点として、本集計は売出時点の表示価格に基づくため、実際の成約価格や成約件数は把握できない。同じ物件が複数サイトに同時掲載されている場合はそれぞれを1件として数えている。月次の継続観測で、構造別供給増が「在庫の積み上がり」に向かうのか「需要に吸収されていく」のかを見極めたい。

本レポートは物件ウォッチが13サイト(athome、センチュリー21、大京穴吹不動産、大和ハウス、長谷工の仲介、HOME4U、LIFULL HOMES、東急リバブル、ノムコム、ピタットハウス、三井のリハウス、住友ステップ、SUUMO)から自動収集した3,888件の掲載データに基づく集計です。期間は2026年5月5日〜6月4日。日本の不動産市場全体の動向ではなく、当サービスが収集した掲載データの分析である点にご留意ください。次回更新は2026年7月版を予定しています(月1回更新)。

3,888件超の東京都中央区 中古マンションから条件に合う1件を

特に RC造 築10年以内 駅徒歩5分以内, 旧耐震 5000万円台 リノベ前提, 晴海・勝どき 70㎡超 3LDK は早く動きます。13サイトの新着を30分ごとにチェックして、LINEで即通知。
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※ この記事のデータは物件ウォッチがathome・センチュリー21・大京穴吹不動産・大和ハウス・長谷工の仲介・HOME4U・LIFULL HOMES・東急リバブルなど13サイトを横断して収集した2026年6月4日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。現在掲載中の注目物件20件は 東京都中央区 中古マンションの注目物件一覧 から確認できます。