木造の中古戸建てが1ヶ月で27件→53件に急増 | 兵庫県尼崎市 中古戸建て 中古相場分析【2026年7月版】— 2025件集計
「尼崎の戸建ては安い」——そう聞いて物件情報を眺め始めると、たいていの人がすぐ戸惑う。1,000万円を切る家と、5,000万円超の家が、同じ「尼崎市の中古戸建て」という棚に並んでいるからだ。この落差は何なのか。今回、当サービスが13サイトから集めた2,025件のデータ(2026年6月3日〜7月3日)を分解すると、価格を分けているのは築年と構造という、意外なほどシンプルな2本の軸だった。しかも今月は、木造物件の掲載が前月からほぼ倍増している。データで、その正体を追う。
📝 本稿の読み方
- 分析対象: 13サイト(athome, センチュリー21, 大京穴吹不動産, 大和ハウス, HOME4U, LIFULL HOMES, カチタス, 東急リバブル, ノムコム, ピタットハウス, 三井のリハウス, 住友ステップ, SUUMO)の掲載データ 2,025件、期間 2026-06-03 〜 2026-07-03
- 集計方法: 期間中に各サイトに掲載されていた物件を集計しています。価格変更などで同じ物件が再掲載された場合は、URLでまとめて1件として扱っています。
- 追加の注意点:
- 表示価格は売出時点の価格で、実際に成約した価格ではありません
- 同じ物件が複数サイトに掲載されている場合は、それぞれを1件として数えています
- 週次レポートとは数字が一致しません: 本月次レポートは直近30日間に掲載が確認できた物件を期間全体で集計します(複数サイトに掲載された物件は各サイトで1件ずつ、同一サイト内の再掲載はURLでまとめて1件)。週次レポートは週末時点に掲載中だった物件だけを切り取る断面集計のため、重複の数え方・集計窓・時点の取り方が異なり、件数や中央値は月次と週次で一致しないのが正常です
市場サマリー
兵庫県尼崎市 中古戸建ての新着を見逃さない
今月の注目: 木造 築20年以内 3LDK, 駅徒歩10分以内 2,500万円台, 旧耐震 1,000万円前後 リノベ向け
13サイトを15分間隔で自動チェック。新着が出たらLINEに即通知します。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。
TL;DR / 今月の要点
- 当サービスが集めた2,025件の価格中央値は3,499万円。安めの4分の1が2,380万円、高めの4分の1が4,500万円という帯に、実需の中心が収まっている。
- ㎡単価の中央値は42.8万円/㎡。前月からわずかに上向いた(+0.81万円/㎡の上昇)。
- 今月最大の動きは構造別「木造」の急増。掲載が27件→53件(+96.3%)へほぼ倍増した。
- 築年による断層が鮮明。旧耐震(1980年以前)の中央値1,065万円に対し、2020年以降は4,420万円。その差は約4倍。
- 旧耐震物件は全体の16.1%(326件)。ローン・保険・耐震で注意が要る層が一定数流通している。
- 掲載が終了するまでの日数は中央値22.5日。好条件の個体は1ヶ月弱で消えていく。
- 最安層(下位5%)は790万円、最上層(上位5%)は5,998万円。リノベ前提の土地値物件から大型邸宅まで、顔ぶれの幅が広い。
今月のトップ3変化(前月比)
月次で追うと、当サービス集計の兵庫県尼崎市 中古戸建てには先月と今月で明確な温度差が出た。前月との比較で目立った上位3つを取り上げる。
木造の掲載が27件→53件にほぼ倍増
もっとも大きく動いたのは構造別「木造」だ。当サービス集計では前月27件だった木造の掲載が、今月は53件(+96.3%)へと急増。中央値も3,280万円→3,699万円(+12.8%の上昇)と上がった。背景要因としては、新築・築浅の木造建売や、リフォーム済み木造の再販が一度に市場へ出たタイミングが重なったことが考えられる(推測ラベル:確証なし)。件数が倍増した割に中央値まで上がっている点は、安い在庫が増えた「投げ売り」ではなく、相応の価格帯の物件が積み上がった動きと読める。
築2020年以降の掲載が256件→389件に急増
築年帯の「2020年以降(新省エネ基準)」は、当サービス集計で前月256件から389件(+52.0%)へ急増した。中央値は4,380万円→4,420万円(+0.9%の上昇)とほぼ横ばい。エリアプロフィールにあるとおり、尼崎市では郊外部や団地跡地で新築分譲が継続しており、こうした築浅・新築在庫がまとまって掲載に乗ったことが数字を押し上げたとみられる。実際、6月中旬には富松町の新築戸建(2026年5月築予定)などがポータルに新規掲載されている(出典: 東急リバブル / livable.co.jp)。
駅徒歩21分以上の掲載が119件→159件に急増
3つめは立地軸。駅徒歩21分以上の帯が前月119件から159件(+33.6%)へ急増した。中央値は3,680万円→3,780万円(+2.7%の上昇)。駅から遠い帯が増えつつ価格も上向いているのは一見ちぐはぐだが、この帯は土地・建物とも広めの新築系が多いため、面積プレミアムが価格を支えていると解釈できる(推測)。「駅遠=安い」という単純な図式が、このエリアでは必ずしも当てはまらない。
🗞️ 今月のトピック
直近の兵庫県尼崎市 中古戸建てを取り巻く動きとして、供給側の実物を1件添えておく。2026年6月14日〜19日にかけて、富松町・東園田町・七松町などで新築・中古の戸建てが相次いでポータルに新規掲載された(出典: 東急リバブル / livable.co.jp)。富松町では2026年5月築予定の新築(3LDK+納戸、建物96.67㎡・土地93.30㎡)が5,680万円で掲載されるなど、築浅・新築の供給が続いている。本サービス集計で築2020年以降の掲載が前月比+52.0%と急増したのと整合する動きで、「築浅を待てば選べる」局面が続いていると読める。
兵庫県尼崎市 中古戸建ての中古市場の輪郭(当サービス集計)
まずは全体像から。安い家と高い家が同居する尼崎の戸建て。当サービスが集めた2,025件は、どこに重心があるのか。
集めた 2025 件の内訳
今回の集計2,025件のうち、掲載の柱はSUUMO(911件)、LIFULL HOMES(402件)、athome(399件)の3サイト。この主要3サイトで全体の8割超を占める。以下、センチュリー21(120件)、東急リバブル(65件)、三井のリハウス(51件)と続き、大和ハウスやカチタス、大京穴吹不動産など件数の少ないサイトも横断的に拾っている。物件詳細まで踏み込んで情報を補った件数はSUUMOで218件、LIFULL HOMESで53件などとなっており、単なる件数の寄せ集めではなく、面積や築年まで見に行った上での集計であることは押さえておきたい。
価格はどこに集中しているか
価格の分布を見ると、中央値は3,499万円、平均は3,576万円。中央値と平均がほぼ並んでいるように見えて、実は分布は高値側に長い裾を引いている。最小値は250万円、最大値は3億5,000万円という極端なレンジで、下位5%ラインは790万円、上位5%ラインは5,998万円。つまり、最安層はワンボックスカー1台分の予算で土地付きの家が買える一方、上位5%は最安層のおよそ7倍以上の値がつく。ボリュームゾーンは3,000万〜4,000万円台で、この帯だけで全体の相当数が集中する。㎡単価の中央値は42.8万円/㎡。エリアプロフィールが示す公示地価(住宅地平均20.2万円/㎡、坪66.8万円/坪、2025年)の水準と照らすと、建物価値が上乗せされた土地付き戸建てとして自然な水準だ。
掲載開始・掲載終了の動き
期間中の新規掲載は1,055件、掲載終了は778件。当サービス集計では、6月の各週で新規掲載が週300件超のペースで立ち上がった週もあれば、集計末の週のように締め切りの都合で部分的な数字にとどまる週もある。ここで重要なのは流通の速さだ。掲載が終了するまでの日数は中央値22.5日(安めで11日、遅めでも36日)。掲載データからは成約か取り下げかまでは判別できないが、いずれにせよ好条件の個体はおよそ3週間前後で棚から消えていく。総件数は前月の1,764件から2,025件へと約15%増えており、選べる在庫は厚みを増している。
築年ごとの相場と「価格の断層」
兵庫県尼崎市 中古戸建てには、はっきりとした築年の断層がある。当サービス集計で築年帯ごとの中央値を並べると、まるで階段のように価格が跳ね上がっていく。
築年帯ごとの中央価格
| 築年帯 | 掲載件数 | 価格中央値 | ㎡単価中央値 |
|---|---|---|---|
| 1980年以前(旧耐震) | 326件 | 1,065万円 | 19.3万円/㎡ |
| 1981〜1999年(新耐震) | 370件 | 2,790万円 | 36.7万円/㎡ |
| 2000〜2009年(品確法) | 164件 | 3,680万円 | 41.5万円/㎡ |
| 2010〜2019年 | 114件 | 3,680万円 | 40.1万円/㎡ |
| 2020年以降(新省エネ基準) | 389件 | 4,420万円 | 49.9万円/㎡ |
数字が一目で語る。旧耐震の中央値1,065万円から新省エネ基準の4,420万円まで、築年が新しくなるほど約4倍に開く。ここが尼崎の戸建てを読む最大のポイントだ。
新耐震基準・品確法・長期優良の境界で何が起きているか
境界ごとに刻んでみる。1981年6月施行の新耐震基準を境に、旧耐震(中央値1,065万円)から新耐震(1981〜1999年、中央値2,790万円)へと、約1,725万円の段差がつく。次に2000年施行の品確法(住宅の品質確保促進法、10年瑕疵保証を義務化)をまたぐ2000〜2009年帯は中央値3,680万円で、新耐震帯からさらに約890万円上乗せされる。一方、2000年代と2010年代は中央値がともに3,680万円で並び、この間の段差はほぼ消える。断層は「築古か築浅か」よりも、旧耐震と新耐震の境目、そして品確法前後にくっきり現れる。
築年と間取りを重ね合わせると、旧耐震帯は3LDKで中央値980万円、4LDK以上でも1,480万円と土地値中心の評価に沈む。対して2020年以降は4LDK以上が中央値4,998万円まで届く。同じ4LDK以上でも、築年でこれだけ違う世界が同居している。
旧耐震物件の比率と影響
見逃せないのが、旧耐震物件が全体の16.1%(326件)を占める点だ。6件に1件がこの層にあたる。1981年5月以前に建築確認を受けた建物は、住宅ローンの審査や融資年数で不利になりやすく、地震保険料も割高になりがちだ。旧耐震帯の中央値が1,065万円と安いのは魅力だが、その安さは「現金購入かフルリノベ前提」という買い方を暗に要求している面がある。逆に言えば、リノベーションや投資目的で土地を安く仕込みたい層にとっては、この層こそ狙い目になる。安さの理由を理解した上で選べるかが分かれ道だ。
構造・面積別の相場
兵庫県尼崎市の戸建て中央値は3,499万円。だが構造という切り口を入れると、同じ「戸建て」でも顔つきがまるで変わる。今月はその構造の内訳が動いた月でもある。
構造別の相場(木造 / 鉄骨 / RC)
当サービス集計で構造が明記されていた物件を見ると、木造は53件で中央値3,699万円(築年中央値2008年)。前述のとおり今月ほぼ倍増した層だ。鉄骨造は6件で中央値3,230万円、RC造は2件で中央値5,665万円——ただし鉄骨造・RC造はいずれも少数の参考値として見ておきたい水準で、断定はできない。木造は建物としての法定耐用年数が22年と短く、築年が進むほど建物評価はゼロに近づき、修繕サイクル(外壁・屋根で10〜15年目安)も回ってくる。住宅ローンでも、木造の築古は融資年数が伸びにくい。逆に築浅の木造なら省エネ性能や保証が乗るぶん、価格中央値が上がるのも自然だ。
主要面積帯の顔ぶれ
間取り別では、3LDKが490件で中央値3,499万円、4LDK以上が423件で中央値3,680万円と、この2区分が実需の主力。2DK/2LDKは118件で中央値3,980万円と、面積が小さいにもかかわらず中央値が高いのは、駅近・築浅のコンパクト住戸が混じるためと読める。土地・建物の典型は、エリアプロフィールの外部集計で土地約33坪(約109㎡)・建物約39坪(約129㎡)とされるが、JR尼崎駅周辺のように土地24坪台・建物29坪台とより小ぶりになる帯もある。「4LDK以上」の中央値は前月3,880万円→今月3,680万円(−5.2%)と下がっており、大型物件の値ごろ感がやや出た月と言える。
リノベ前提と即入居の価格差
エリアプロフィールによれば、尼崎市の中古戸建て流通はリノベーション済み再販が一定の存在感を持つ。当サービス集計でも、旧耐震帯(中央値1,065万円)と築浅帯(2020年以降4,420万円)の間には約3,355万円の開きがある。この差の一部が、まさに「土地値のまま買ってリノベするか」「仕上げ済みを即入居で買うか」の選択に対応する。仕上がった安心を買うか、手を入れる余地を買うか——予算と時間の使い方で答えが変わる。
立地軸でみる相場
駅から近いほど高い。不動産の常識だが、尼崎の戸建てではその常識が少しだけ揺らぐ。当サービスが集めた駅徒歩別のデータを見よう。
駅徒歩帯ごとの価格感
当サービス集計の駅徒歩別中央値は、1〜5分=3,680万円、6〜10分=3,499万円、11〜15分=3,450万円、16〜20分=3,365万円と、駅から離れるにつれて素直に下がっていく。ところが21分以上の帯だけは中央値3,780万円と、最も高い1〜5分帯すら上回って反転する。理由は面積だ。この21分以上帯は㎡単価では41.2万円/㎡と最も安い一方、土地・建物が広い新築系が多く、総額が押し上げられている。「駅遠なのに総額が高い」のは割高だからではなく、単に大きい家だから、というわけだ。㎡単価で見れば、駅近1〜5分の44.4万円/㎡と駅遠21分以上の41.2万円/㎡の差は+3.2万円/㎡程度にとどまり、駅距離のプレミアムは意外に穏やかだと読める。
町丁/地区での偏り
町丁別に見ると、地区ごとの性格がくっきり出る。当サービス集計で件数の多い上位を拾うと、東園田町が139件・中央値4,500万円、稲葉荘が113件・中央値4,240万円(築年中央値2025年=新築主体)、南武庫之荘が98件・中央値2,980万円、大庄北が83件・中央値2,880万円、そして塚口町が60件・中央値5,399万円と、市内でも倍近い開きがある。エリアプロフィールにあるとおり、武庫之荘・園田は昔からの閑静な住宅地、塚口は利便性の高い人気エリアで、この評価が価格に反映されていると読める。稲葉荘や大庄北で築年中央値が2020年代なのは、新築分譲がまとまって供給されている地区であることを示している。
リスク要素と注意ポイント
安い家には安い理由があり、それを見抜けるかどうかが尼崎の戸建て選びの分かれ目になる。当サービス集計と公的情報の両面から、押さえるべき点を整理する。
当サービス集計のリスク要素の比率
当サービス集計でリスク要素の比率を見ると、最も大きいのは旧耐震で16.1%(326件)。一方、再建築不可はデータ上1件(ほぼ0%)、借地権・告知事項は0件にとどまった。ただしこれは掲載情報に明記されていたものを拾った数字であり、実際の接道状況までは掲載だけでは判別しきれない点に注意したい。旧耐震物件は繰り返しになるが、住宅ローンの融資年数・審査、地震保険料の面で不利になりやすい。1,000万円前後という価格の安さと、これらのコスト・手間はセットで考える必要がある。
立地に固有のリスク(ハザード)
エリアプロフィールによれば、尼崎市は南部が海に面し標高の低い地域を含むため、高潮・洪水リスクへの注意が必要なエリアが存在すると考えられる。また尼崎市は「密集市街地整備・改善方針」を策定し、大地震時に危険性の高い老朽木造密集市街地の存在を公式に認識している。具体的な浸水想定区域や液状化評価は本稿では一次データ未確認のため、購入検討時は必ず尼崎市の洪水・高潮ハザードマップ、および国土交通省のハザードマップポータル(出典: 国土交通省 ハザードマップポータルサイト)で物件所在地を確認してほしい。
規制・条例で抑えるべき点
用途地域の構成比は本稿では一次データ未確認だが、エリアプロフィールの定性情報では、武庫之荘・園田・武庫川周辺は住居系、大庄・東海岸町周辺は準工業・工業系が中心と推定されている。実際、外部の相場情報では阪急沿線北部の一部で条例により最低敷地面積が130㎡以上と定められている地区もあるとされる(出典: ウィル不動産販売 / wills.co.jp)。内見時は、①接道幅員と道路種別(建築基準法上の道路か)、②土地の高低差・境界確定の有無、③旧耐震なら耐震診断報告書の有無、④ハザードマップ上の位置づけ——の4点を最低限チェックしたい。特にJR尼崎駅周辺の戦前からの密集エリアでは、狭小道路や旗竿地、再建築不可・セットバック要件が絡む物件が市内平均より多い可能性がある。
国交省取引事例で当サービス集計を裏付ける
当サービスの掲載ベース集計が、実際の取引データとどれだけ整合するか。エリアプロフィールが参照する外部の取引・掲載事例(国土交通省 不動産取引価格情報検索を二次利用したポータル集計を含む)と並べてみる。個別の掲載事例では、阪神本線大物駅徒歩6分の2LDK(築1987年)が2,480万円、武庫川駅徒歩19分のリノベ済み4LDK(築2015年)が3,699万円、園田駅徒歩17分のリノベ済み4LDK(築2002年)が4,080万円など、当サービス集計の中央値3,499万円を挟む形で分布している(出典: 三井のリハウス / rehouse.co.jp)。外部の取引ベース中央値はおおむね2,500万〜3,700万円のレンジとされ、当サービス集計の掲載ベース中央値3,499万円はこの上限寄りに位置する。掲載価格は売出時点の値で成約価格ではないため、実取引よりやや高めに出るのは自然で、両者の水準感は矛盾なく整合していると言える。
データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」
安い物件、高い物件。それぞれにどんな顔ぶれが並んでいるのか。当サービス集計の下位・上位を覗くと、狙うべき層がはっきり見えてくる。
下位10%: 1,090万円以下に並ぶ物件
当サービス集計で、下位10%の境界価格は1,090万円。この層に並ぶ物件の典型は、築年中央値1970年、面積中央値51.5㎡、駅徒歩中央値14分。つまり旧耐震・コンパクト・駅から徒歩15分弱という顔つきだ。土地値中心で評価されているため、そのまま住むより、リノベーションを前提に土地を安く仕込みたい人や、賃貸・再販を視野に入れる個人投資家に向く層と言える。安さの裏側に旧耐震・小面積という条件があることを理解して選べば、尼崎ならではの掘り出し物になり得る。
上位10%: 5,398万円以上に並ぶ物件
一方、上位10%の境界価格は5,398万円。この層は築年中央値2001年、面積中央値136.5㎡、駅徒歩中央値13分。築浅寄り・広い・駅距離はほどほどという組み合わせだ。塚口町(中央値5,399万円)や東園田町(同4,500万円)といった評価の高い地区の大型・築浅物件が中心を占めると読める。世帯人数が多く、駅距離より住環境と広さを優先するファミリー層に向くゾーンだ。
こうして分布のどこを狙うかが決まれば、次は条件を絞って新着を追うフェーズに入る。ここで効いてくるのが流通の速さだ。当サービス集計では、掲載が終了するまでの日数は中央値22.5日。狙いの帯にぴったりの個体は、気づいた頃には棚から消えている。安めの層では11日で終了する例もある。毎日の自動追跡なしに好条件の一物件を捕まえるのは、現実的にかなり難しい。
よくある質問(当サービス集計での回答)
Q1. 兵庫県尼崎市 中古戸建ての中古相場はいくらですか? 当サービスの集計(2,025件)では、価格中央値は3,499万円、平均は3,576万円です。安めの4分の1が2,380万円、高めの4分の1が4,500万円。㎡単価の中央値は42.8万円/㎡です。ただし築年や構造で価格は大きく変わるため、この中央値はあくまで全体の目安として捉えてください。
Q2. 兵庫県尼崎市 中古戸建ての買い時はいつですか? 本集計では、掲載が終了するまでの日数は中央値22.5日と、流通が比較的速いのが特徴です。総件数は前月1,764件から今月2,025件へ約15%増え、選べる在庫は厚みを増しています。価格中央値は前月と同じ3,499万円で横ばい。在庫が増えて価格が落ち着いている今は、条件を絞って探しやすい局面と言えます(相場予測ではなく、あくまで当月データからの読み取りです)。
Q3. 旧耐震の物件はどれくらい流通していますか? 当サービス集計では、旧耐震(1980年以前)が全体の16.1%(326件)を占めます。6件に1件の割合です。中央値は1,065万円と安い一方、住宅ローンの融資年数や地震保険料で不利になりやすいため、現金購入やリノベ前提での検討が現実的です。
Q4. 兵庫県尼崎市 中古戸建てで㎡単価が高いのはどんな条件ですか? 本集計では、㎡単価は築2020年以降が49.9万円/㎡と最も高く、旧耐震の19.3万円/㎡の約2.6倍です。地区では塚口町(51.2万円/㎡)や食満(50.9万円/㎡)が高め。築浅で人気地区、という条件が重なるほど㎡単価は上がります。
Q5. 駅徒歩の差で価格はどれくらい変わりますか? 当サービス集計の駅徒歩別中央値は、1〜5分3,680万円、6〜10分3,499万円、11〜15分3,450万円、16〜20分3,365万円と徐々に下がります。ただし21分以上は3,780万円と反転しますが、これは駅遠帯に広い新築系が多いためで、㎡単価では41.2万円/㎡と最安。総額の高さと割安感は別物、という点に注意してください。
Q6. 今月「木造」が増えたと聞きましたが、狙い目ですか? 本集計では、木造の掲載が前月27件→今月53件(+96.3%)とほぼ倍増しました。中央値は3,699万円で前月から+12.8%の上昇。選択肢が一気に増えた月なので、木造の築浅を探している人には比較しやすいタイミングです。ただし木造は法定耐用年数が22年と短く、築古では建物評価が落ちやすい点は理解しておきましょう。
Q7. 狙いの条件で兵庫県尼崎市 中古戸建ての新着を毎日追うには? 当サービス(物件ウォッチ)は、athome, センチュリー21, 大京穴吹不動産, 大和ハウス, HOME4U, LIFULL HOMES, カチタス, 東急リバブル, ノムコム, ピタットハウス, 三井のリハウス, 住友ステップ, SUUMO などの13サイトを15分間隔で自動巡回し、条件に合致する新着物件をLINEに即時通知します。「築20年以内 × 3LDK以上」「木造 × 駅徒歩10分以内」のような複合条件も設定でき、無料プランなら24時間遅延版で試せます。本稿で見たとおり掲載終了まで中央値22.5日という流通速度を考えると、自動追跡は事実上必須と言えます。
2026年7月のハイライトと注意点
今月、当サービス集計で最も特筆すべきは構造別「木造」の急増だ。前月27件→今月53件(+96.3%)とほぼ倍増し、中央値も3,280万円→3,699万円(+12.8%の上昇)へ上がった。あわせて築2020年以降が256件→389件(+52.0%の急増)、駅徒歩21分以上が119件→159件(+33.6%の増加)と、築浅・木造・広め物件の供給が一斉に厚くなった月と言える。一方で価格中央値は3,499万円と前月から横ばいで、供給増が相場全体を大きく動かすには至っていない。注意点として、①表示価格は売出時点の価格で成約価格ではないこと、②同一物件が複数サイトに掲載される場合はそれぞれ1件として数えていること、を改めて申し添える。旧耐震16.1%という比率も、継続観測でどう推移するか見ていきたい。
本レポートは、物件ウォッチが13サイト(athome, センチュリー21, 大京穴吹不動産, 大和ハウス, HOME4U, LIFULL HOMES, カチタス, 東急リバブル, ノムコム, ピタットハウス, 三井のリハウス, 住友ステップ, SUUMO)から自動収集した、兵庫県尼崎市 中古戸建ての掲載データ2,025件(対象期間2026年6月3日〜7月3日)に基づく集計です。日本の不動産市場全体の動向を示すものではありません。表示価格は売出時点の価格で、成約価格ではありません。更新は月1回を予定しています。
2,025件超の兵庫県尼崎市 中古戸建てから条件に合う1件を
特に 木造 築20年以内 3LDK, 駅徒歩10分以内 2,500万円台, 旧耐震 1,000万円前後 リノベ向け は早く動きます。13サイトの新着を15分間隔でチェックして、LINEで即通知。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。
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- 2026年7月4日 兵庫県尼崎市 中古戸建ての月次相場レポート (この記事)
- 2026年6月 兵庫県尼崎市 中古戸建ての月次相場レポート
※ この記事のデータは物件ウォッチがathome・センチュリー21・大京穴吹不動産・大和ハウス・HOME4U・LIFULL HOMES・カチタス・東急リバブルなど13サイトを横断して収集した2026年7月4日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。現在掲載中の注目物件20件は 兵庫県尼崎市 中古戸建ての注目物件一覧 から確認できます。